就業形態にも影響を及ぼした大震災

一昨日は2012年3月11日、 ちょうどあの未曾有の大震災から一年でした。 此の大震災は人々の生活に大きな悲しみを齎し、 加えて原発の是非や多くの被災者の避難生活、復興問題などの大きな影響を与えました。 影響の中にも大きくは取り上げられはしないものの、 欠かせない配慮が必要な其の一つが就業形態であるのかも知れません。

其の様な状況の中に注目されているのが週末起業です。 週末起業とは経営コンサルタントの 藤井孝一 氏が考案された概念で、 氏が代表を務める 週末起業フォーラム:週末起業とは を見れば、以下、列挙の三点を満たすことだ、ということです。

  • 副収入を確保
  • キャリアのリスク分散
  • 起業願望を充足

また此れ等を満たすに当たって 会社を辞めず、給与という安定継続収入を確保しながら、 なる条件を併せる旨にも言及されています。

見方に依っては副業の視点を変えたものとも言えるのかも知れませんが、 何某か副業に留まらない要素があるのかも知れません。 副業と起業の間に位置する感じが言葉に上手く表現されている印象を受けます。

災害が一旦起これば収入が閉ざされる危険性が高い筈です。 ここに於いて単なる副業に留まらない週末起業を 備えとしておこうという意識が働くのでしょう。

そんな意識の変革が有ってか 週末起業セミナー が盛況となっているようです。 各地各所で開催されているようですが 矢張り藤井氏が主催する週末起業フォーラム主催のものが人気のようで 一万人以上もの方が既に受講されているとのことです。

週末起業フォーラムでは受講生の方は余り表だって 週末起業のことを話されることはないとしています。 矢張り現業との兼ね合いがあれば当然のことだと思います。 しかし、此れからは災害時を鑑みた際の意識の変化、 グローバル化など世の変革なども相俟って、 徐々に現業に憚らない表立った活動も目立って来るのかも知れませんし、 企業側も副業制限を緩和する必要に迫られるのかも知れません。

就業形態は生活の糧となる重要項目ですから斯くの如き大震災が影響を及ぼさざるを得ませんが、 翻って鑑みれば実際に震災を被ってみて初めて、 災害は就業形態にさえ斯くも影響を与えるのだと言う事象が具象化されたとも言えるのかも知れません。

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