ソフトバンク2012夏モデル発表会、全プラチナバンド(900MHz)対応で正念場

ソフトバンクの2012年夏モデルの発表会が2012年5月29日11時、 ザ・プリンスパークタワー東京B2Fコンベンションホールにて催されました。 auは2012年5月16日記事 au夏モデル富士通ARROWS Z ISW13Fの売りのクアッドコアNVIDIA Tegra3とは? にあるように15日、ドコモは2012年5月18日記事 ドコモのらくらくスマートフォンとらくらくパケ・ホーダイは結構お得なんじゃないだろうか? にあるように16日と、3キャリアでは最後の夏モデル発表会です。

この発表会に於ける主役はモデルではなく プラチナバンド と言って過言ではないでしょう。 夏モデルは全てプラチナバンド対応となりました。 ではプラチナバンドとは何のことなのでしょうか?

プラチナバンドとは携帯電話が利用する電波周波数帯の特定の領域を表します。 バンドは周波数帯のことですので、 プラチナと称することでその特定の領域が特に携帯電話の使用に於いて優れた性能を発揮することを意味しています。 その特定の電波周波数帯 700MHz~900MHz の通称としてプラチナバンドが用いられているのです。

電波周波数帯はキャリアが勝手に使うことは許されません。 この割り当てを行うのは国であり、所轄官庁は総務省となっています。 一般にも記憶に新しい電波周波数帯の変化と言えば地デジ化がありました。 今迄テレビ局に割り当てられていた地上波である700MHz~900MHzに空きが生じたのです。 此処は電気通信に於ける優良周波数帯、正しくプラチナバンドでした。 ITmedia+D PCuserの2012年2月29日の記事 ソフトバンク、プラチナバンドの900MHz帯を獲得 に有る様に空いたプラチナバンドの内先ずは900MHzの再割り当てに於いて総務省は同日、 電波監理審議会に諮問し、同会が免許交付を答申、 翌3月1日にソフトバンク社は正式に免許を受けることが決定したのでした。

プラチナバンド900MHzの再割り当てを受けた当時、 ソフトバンクは2012年7月からこの周波数帯を利用したサービスを提供する旨発表していましたが、 今回の夏モデル発表はそれから更に一歩踏み込み サービス内容が具体的になったものと言えます。

この発表会の公式サイトは 2012 Summer 新商品発表! (2019年3月31日現在記事削除確認) に用意されています。 プラチナバンドのサービス開始は発表会で2012年7月25日から提供すると 期日の明言もされました。

発表会では孫正義ソフトバンク社長がプラチナバンドサービス開始に当たっての抱負、 と言うよりは不退転の決意であるかのようなプレゼンテーションを行いました。 それは もう言い訳できません! と言う言葉に表れています。 今迄は繋がり難いとクレームの多かったソフトバンクの回線状況については 使用を許可された周波数帯がドコモやauなど競合に劣るためとしていた理屈が通じなくなること自らに戒めてもいます。

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