任天堂スーパーマリオの生みの親宮本茂専務にスペイン皇太子賞が贈られる

スーパーマリオは世界を席巻したスーパーゲームであることに 異議を唱える方もそう多くはないのではないでしょうか? テレビゲームの代名詞と言っていいのかも知れません。 この世界に冠たるテレビゲームを提供するのは謂わずと知れた 任天堂株式会社 であり、そして産みの親である現在専務の役職に就く 宮本茂 氏もスーパーゲームプロデューサーとして業界のみならず 一般にも名を馳せ、今も猶活躍中です。

宮本茂氏がゲーム業界に留まらず一般にも周知されることを示す逸話があります。 これは頗る有名な話でネットを見れば其処此処に見られますが、 その一つニコニコ大百科(仮)の 宮本茂 にリンクを貼り置きましょう。

その逸話とは20世紀音楽を代表するスーパーロックグループ THE BEATLES のベーシストにして名曲 Yesterday の作曲者、 ポールマッカートニー(Paul McCartney) 氏が1990年に来日の際、宮本氏を食事に招待、 其の席で宮本氏にサインを貰ったと言うのですから 普通に考えれば逆転した話で頭がこんがらがってしまいます。

その他、扱いして言い面々にはないのですが、には ジョージルーカス氏やスティーブンスピルバーグ氏など ハリウッドの大物からも招待されたと言いますから 最早驚きなど通り越した処に氏は位置していると言えるのでしょうね。

そんな世界的な影響力を持つ宮本氏ですから受賞暦も当然数多有するのですが、 そのリストにまた一つ新たな賞が加わることになりました。 スペイン皇太子賞 です。

スペイン皇太子賞は其の名の通りスペインのアストゥリアス皇太子の主宰する賞で アストゥリアス皇太子賞(Premios Príncipe de Asturias) とも呼ばれ、以下列挙する処の8部門からなります。

  • コミュニケーションおよびヒューマニズム部門
  • 社会科学部門
  • 芸術部門
  • 文学部門
  • 学術・技術研究部門
  • 国際協力部門
  • 平和部門
  • スポーツ部門

このコミュニケーションおよびヒューマニズム部門(Premio Príncipe de Asturias de Comunicación y Humanidades)に於いて宮本氏は2012年に受賞することとなりました。 学術・技術研究部門(Premio Príncipe de Asturias de Investigación Científica y Técnica)では 2008年に青色発光ダイオードで有名な中村修二氏も受賞、 去年2011年には平和部門(Premio Príncipe de Asturias de la Concordia)で福島第一原子力発電所事故の対応にあたった消防士、自衛官、警察官、作業員の方々が受賞しています。

アストゥリアス皇太子賞は1980年9月24日に設立された アストゥリアス皇太子財団(Fundación Príncipe de Asturias) の性質や目的を象徴するものとして1981年に設けられました。 財団のWebサイトは Fundación Príncipe de Asturias に用意され、また財団の趣旨を説明するPDFファイルも アストゥリアス皇太子財団 (2019年3月26日現在PDFファイル削除確認) として用意されています。

そして勿論宮本氏受賞のページは財団サイト内に Shigeru Miyamoto, Premio Príncipe de Asturias de Comunicación y Humanidades として用意されています。 このページからは受賞理由のページ Shigeru Miyamoto. Acta del jurado - Fundación Príncipe de Asturias へのリンクが貼られています。 (2019年3月26日現在、両記事は削除されていますので、新たに当時2012年の当該記事 Shigeru Miyamoto - Premiados - Premios Princesa de Asturias 及び、 Shigeru Miyamoto - Laureates - Princess of Asturias Awards - The Princess of Asturias Foundation にリンクを貼り置きます。) これが2012年5月23日にスペインのオビエド(Oviedo)での受賞者発表に於いて アストゥリアス皇太子財団が説明した宮本氏の受賞理由でしょう。 スペイン語のサイトに於けるその高い評価の内容はGoogle翻訳の助けを借りれば大凡 宮本氏はゲームに於ける優れたキャラクターデザイナーであり、革命的な設計家でもあり、 氏の手になる暴力の排除されたゲームは教育的にも望ましく、 また氏によって創造されたゲームは容易に国境を越え 異民族間にもコミュニケーションを醸成する、 というようなものではないかと思われます。

この受賞への声明を宮本氏も寄せています。 上記サイトよりリンクされるページ Declaración de Shigeru Miyamoto (2019年3月26日現在記事は削除されていますので新たに Shigeru Miyamoto Statement にリンクを貼り置きます。) がそれになります。 大意、受賞を光栄に思うこと、 頗る感謝すると共に、ゲーム作成は決して一人でなし得るものではなく チームの代表として受賞を有り難く頂戴すること、 ゲームというものは世界中の人たちに喜びや楽しみを提供出来るものであり、 その発展のために向後も努力を続けていくこと、 が言及されています。 大変な功績を持つにも関わらず決して驕らない氏の謙虚な姿勢が表れていますね。

この権威ある賞の受賞式典は10月に予定がされているそうです。 今やこうして世界に広く認められたテレビゲームは、 一昔前の悪玉視されたいた日本の状況を考えると隔世の感があるようです。

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