ジャーマンケーキは100%アメリカンの沖縄特産?~秘密のケンミンSHOW発

ジャーマンケーキ と聞けば誰だってドイツ発のケーキだと思います。 ところが実はこのジャーマンケーキはアメリカ発、 しかも沖縄県民以外の日本人はほとんど知らないと言うほぼ沖縄限定品なんですね。

ジャーマンケーキは人気テレビ番組 秘密のケンミンSHOW の2012年6月7日の放送で紹介された沖縄県民なら誰でもお馴染みのケーキなんだそうです。 沖縄県民が日本中でもこのケーキは食べられていると思い込んでいるのはこの番組では恒例の事態、 ところが驚くことにそんな沖縄県民でもこのジャーマンケーキは ドイツが発祥の地だと思っていたそうなんです。

おきなわ食材レシピねっと、 おきレシの2011年5月17日のコラム 沖縄でだけ?!ジャーマンケーキの謎 (2019年4月20日現在記事削除確認)にジャーマンケーキは取り上げられています。 下に引用しましょう。

1852年にイギリス人のサム・ジャーマンという人が、 アメリカのベーカーチョコレート社のためにダークチョコレートを開発し、 ベーカー社は記念にジャーマンチョコレートというブランド名で 発売を開始したというのが物語のはじまりです。

最初に作った人の名をジャーマンさんと言いケーキ名はそれに因んでいたんですね。 ある意味イギリス発祥と言えるかも? それが何故アメリカで広く普及することになったのか? コラムによればこのジャーマンチョコレートを使ったレシピを テキサスの主婦が地方新聞に投稿したのが1957年、 それが大受けしたようで広くアメリカで食べられるようになったようです。

ではそのジャーマンケーキはどんなケーキ? と言えばそのレシピはチョコスポンジを2重か3重に重ねるその間にバタークリームを挟みこんで その上にはココナッツフィリングをたっぷり塗ったものです。 沖縄ではこれを基本にお店毎に多少アレンジが加えられるようですが、 聞いてみれば極くシンプルな作りでなるほど新聞投稿のレシピを元に アメリカの家庭で広く作られるようになったのも頷けます。

それではこれがまた何故沖縄特有のケーキとなったのか? どうやら米軍基地で働いていた方がアメリカ人達に好んで食べられていたこのジャーマンケーキを 基地外のケーキ店で作り始めたのが始まりなんだそうです。 そのお店こそが Jimmy's で確り通信販売で ジャーマンケーキ も売られていますね。 Jimmy'sでは基本形の周りにチョコレートクリームを塗って、 その上にチョコレートチップを散りばめた形になっていますが、 このお店が発祥としたらこれが日本のジャーマンケーキの基本形と言えるのかも知れません。

でも沖縄で広く親しまれているというのですからお店はJimmy'sだけじゃありません。 他のお店はどんなところがあるんでしょう? そんな疑問に答えてくれるページがありました。 それがDee okinawaさんの2011年9月15日の記事 ジャーマンケーキはドイツのケーキではない で、実際にお店に出掛けて食べ歩いた感想が綴られています。 紹介されているお店を以下に列挙します。

  • Jimmy's(県内20店舗)
  • アロハ洋菓子店(那覇市首里石嶺町)
  • ハッピー洋菓子店(那覇市小禄)
  • リッツ(糸満市糸満)
  • 白バラ洋菓子店(本店寄宮)
  • トレビアン
  • Couple(クプル:北中城)
  • トーエ洋菓子店(那覇市与儀)
  • ボン・ファン(那覇市古波蔵)

そして記事の最後には追記としてジャーマンケーキのことが良く分かる英語のページ Is German Chocolate Cake Really German? (ジャーマンチョコレートケーキってほんとにドイツ発?) のリンクも紹介されていますね。 興味のある方はどうぞご参照下さい。

お店に出向いたり通信販売で取り寄せるのも好いけど、 アメリカの家庭に普及したケーキならば出来れば自分でも拵えて見たくなるのが人情というもの、 ではお馴染みお料理レシピサイトの クックパッド にはジャーマンケーキは掲載されてないんでしょうか? どうも ジャーマンケーキ で検索して見ても2012年6月8日現在レシピは0件と見当たりません。

実は検索のヒントは上の英語のページのタイトル ジャーマンチョコレートケーキってほんとにドイツ発? にありました。 ジャーマン チョコレートケーキ で検索すると2012年6月8日現在8件のレシピが出力され その内の幾つかは求めるジャーマンケーキのようです。

若しかしたらクックパッドにジャーマンケーキのレシピを提供される方は ケーキに関して本格的な方々で、 沖縄経由でなくアメリカの家庭で親しまれているレシピを提供してくれているのかもしれない、 などと思わせられる検索テクニックでもありました。

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