世界の海が5億円で別荘に~人工浮島オルソス島

夢のある話しなのでしょうか? はたまた突拍子もない話しなのか? 5億円の人工浮島別荘のお話しです。

この人工浮島別荘 オルソス島 の情報を伝えてくれるのはRFP BBNEWSの2012年6月27日の記事 「人工浮島を5億円で」、大富豪向け新商品 です。

記事に依ればハンガリー生まれの Gabor Orsosガボール・オルソス 氏が提案するこの浮島はオーナーが希望する世界のどんな場所にも係留可能だそうで 詰まりは世界中の海や湖が我が別荘へと言うのがコンセプトと言えるでしょうか? 20×37メートルの島の居住部分は約1000平方メートル、 クルーの他12人が滞在可能で太陽光パネルと風力発電機を採用した完全な自給自足型浮島なんだそうです。

これを520万ユーロ、2012年6月末現在日本円に換算して約5億1千6百万円で販売するとした処、 オルソス氏に依れば オーストラリア、中国、米国などから大きな反響があり、すでに予約も1件受注した とやら。

処でRFP記事にある浮島の美しい画像は飽く迄イメージ画像で まだ現物は一つも完成していないのでした。 何だかそうと聞けば A Luxurious Undersea Vehicle にある潜水艦型別荘だって斯くや、と言う印象も抱かせられますが、 此方の潜水艦は幾らなんでも5億円では実現は無理でしょうね。

スロバキアと黒海の関係地図

ちょいと画餅の感無きにしも非ずですが、 此れがまたオルソス氏が製造拠点と定めるのは内陸国スロバキアてぇこって 顧客にこの人口浮島を如何に届けるのかも問題で、 これに対してはドナウ川を下って黒海まで曳航してから顧客の元へ届けようてんですから、 若しかしたら人工浮島より配達料金の方が掛かるんじゃないでの?てぇもんです。 因みに本記事冒頭の地図がスロバキアと黒海の位置関係を示してんですけども、 どう見積もっても黒海に運ぶだけだって間に立派なお国を2カ国も挟まなけりゃいけません。

さてネット上でも面白可笑しく取り上げられているニュースですが 実際の顧客に目を転じてみればどうなるでしょう? 日刊スポーツの去年2011年12月1日の記事 C・ロナがイタリアで5億円超の別荘探し を見ればサッカーの有名チーム、スペインの レアルマドリードの選手でポルトガル代表のフォワード、 Cristiano Ronaldoクリスティアーノ・ロナウド 選手が家なのか別荘なのかを捜すに当たって出した条件が500万ユーロ以上の物件だそうです。 500万ユーロ以上の物件てのが世界のお金持ちの別荘の条件の一つになるのかも知れません。

日本に於けるお金持ちが持とうてぇ別荘の例を見れば 彼の世界の大富豪、マイクロソフト社の創業者 ビル・ゲイツ 氏が軽井沢に別荘を建てるってな噂があるんだそうで、 ちょうどNAVERに2012年5月2日、 世界一の富豪「ビル・ゲイツ」が軽井沢に別荘を建設中!? としてまとめられてます。 ことの真偽は兎も角、6千坪の敷地に6百坪の家屋で値段は 建物だけで軽く10億円突破ってんですから桁が違うってもんです。

また人工浮島の技術に目を転じますと本来は別荘と言うよりは環境を配慮した技術であるようで 東電環境エンジニアリング株式会社 と言う企業が 人工浮島の技術[追] なるページで人工浮島を ビオトープ技術の一つとして湖沼や調整池などに浮かべるもので、水面に湿地を創り出すもの として紹介しています。

何はともあれ興味の尽きない人工浮島別荘 オルソス島 は、日本にこれを買う人物が現れるのかぃ? だとすりゃ何処に係留するのかぃ?ってなのことも見物になりますね。

追記(2019年6月3日)

東電環境エンジニアリング株式会社東電工業株式会社 及び 尾瀬林業株式会社 と2013年7月1日付で経営統合し、 東京パワーテクノロジー株式会社 となり、従来のwebサイトは停止され、「人工浮島の技術」ページは削除されています。

スポンサー
スポンサー

この記事をシェアする