静岡の商店街に現れた猪を警部補が退治、発砲4発全弾命中見事な腕前

猪が突然こちらに突進して来たとき、 まともな神経でいられるでしょうか? 例え拳銃を身に携えていたとしてもです。

9日午前8時10分ごろ、静岡県伊東市猪戸のJR伊東駅前商店街で、 「イノシシが出ている」と県警伊東署に通報があった。 駅前の交番から駆け付けた男性警部補(32)が商店街でイノシシを追い掛けたが、 イノシシがUターンして向かってきたため、拳銃を4発発砲。 イノシシは死んだ。けが人はなかった。

幾つかのメディアが伝える内、時事ドットコムの2012年6月9日に配信したニュース 商店街にイノシシ、警官発砲=静岡 (2019年4月30日現在記事削除確認)から引用したものが上です。

他メディア 朝日新聞 (2019年4月30日現在記事削除確認)などでは数人の警察官が駆け付けたとありますので警部補はその内一人だったのでしょう。 そして退治した猪に関しては 体長約130cm、体高約70cm、体重90kgほどの雄だったそうです。 ぉ、大きいですね。

こんなのがいきなりUターンして向かって来たらと思うと背筋が寒くなります。 発砲した弾は4発で、駆け付けた地元猟友会の会員さんがとどめを刺したとのことですが、 警部補の撃った弾は全弾が命中していたとありますから 相当冷静に対処していたことが証明されます。

凡そ現在現場の警察官の方々が携える拳銃は ニューナンブM60 であるそうです。 Wikipediaの ニューナンブM60 の項目ではその特徴としてシングルアクション射撃では、25メートル固定射撃で2インチほどの幅にまとまる集弾性能があり、 またダブルアクションの感触は、 S&W M36 とほぼ同一であり、慣れれば高い集弾率が期待できる、とされています。

ここにシングルアクションとは撃鉄を手動で引いてから引き金を引くタイプ、 ダブルアクションとは引き金を引くと自動で撃鉄が引かれるタイプを表すそうです。 そして近年では相手と対峙する距離を5メートル以下と想定し、ダブルアクション連発射撃が射撃訓練のメインとなっているそうですから、 恐らく猪に対してもダブルアクション連発射撃が実践されたのではないでしょうか。

しかし相手との距離が5メートル!とされていますから相当の近距離で、 追い込まれて血相を変えて此方に猪突猛進してくる猪を相手にする距離じゃありません。

どう見ても普通の人間ならば平常心を失いそうな状況に見えるのですが、 件の警部補はこの中、4発全弾命中させたと言うのですから恐れ入ります。 相当の現場、修羅場を潜り抜けた方なのでしょうね。

市民の安全のために危険に自ら進んで直面する現場警察官の方には この記事を通して敬意を表したいと思います。

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