ほこ×たてが日本民間放送連盟賞最優秀賞受賞

フジTV系列の人気対決テレビ番組 ほこ×たて[追] は、其のコンセプトも明快な相矛盾する同士のぶつかり合いがとても楽しく、 かたむき通信にも一度、番組での活躍の影響で就活生にもやにわに人気が跳ね上がった企業 日本タングステン株式会社 など取り上げ[K1] ました。 更には面白いだけでなく内容の価値の高さも評価されたのでしょう、 今回、 日本民間放送連盟賞 のテレビエンターテインメント番組で最優秀賞を受賞[※1] しました。 その 評価 にも 「絶対に穴の開かない金属」VS「なんにでも穴をあけるドリル」というような と紹介されていて日本タングステン社は同番組に取って一つの画期となったようですね。

このニュースは放送時間帯が深夜からゴールデンに進出して以来ちょうど1周年となる 2012年10月21日の日曜日の2時間スペシャルの冒頭にも出演者一同大喜びで紹介されました。 そして当日の放映内容も相も変わらない面白さで、 2時間枠とあって以下の豪華3本立ての構成となっていました。

  1. 絶対に捕まえられないラジコンカー VS どんな物でも捕まえる猿軍団
  2. 都営バスマニア VS 都営バス職員
  3. UFOキャッチャーの不可能を可能にする挑戦

先ずは 絶対に捕まえられないラジコンカー VS どんな物でも捕まえる猿軍団 、ラジコンカーを操る側は実は以前、鷹匠と鷹と勝負して負けたリベンジマッチです。 これを迎え撃つのは今回は鷹ではなく日光猿軍団は 間中敏雄 さん率いる動きもユーモラスなお猿さん達です。

猿だからと言って侮ってはいけません。 確かにスピードこそ鷹にはかないませんが、知恵が違う上に 今回は3匹共同しての作戦となりますから油断大敵です。 日光猿軍団55匹から選抜されたのはその名も モンキー3 、以下に3匹の名前と特徴を列挙しましょう。

  • フミオ(人年齢10歳):猿界のウサイン・ボルト
  • 英太郎(人年齢70歳):道具を使う猿
  • サンキチ(人年齢15歳):最強の動体視力

前回の敗北は夢に迄見る程悔しくて、今度こそは負けてなるか、 いざ雪辱を晴らさんと燃えるのはラジコン界の神とも呼ばれる 広坂正美 さんで日本では敵なし、世界大会にも前人未到の連覇を果たしている大実力者です。 広坂さんはラジコンカーの製造発売元 株式会社ヨコモ にラジコンカードライバーとして所属もするラジコン漬けの人生を送る人物で そのデモンストレーション操作を見れば まるでラジコンカーがテストコースに張り付かんばかりの快走を見せ 出演者にはビデオの早回しではないかと疑う者も出て来る始末。

18年連続世界チャンプ広坂正美氏の奥義

そして広坂さんがラジコンカーメーカーの意地も掛けて開発したのが最強のラジコンカー BD7 でそのMAXスピードは何と200km/hにも達します。 サーキットで本物のレーシングカーと対決させるデモンストレーションでは トップスピードで横切った後を追い掛けスタートを切ったBD7が圧勝するという パフォーマンスを示した最早世界最強マシーンと言っても過言ではないでしょう。 これに今回の対決用のカスタマイズを施し満を持して広坂さんは日光にやって来ました。

勝負の地は日光猿軍団敷地内10m四方のリングです。 ルールはBD7の後尾にお猿さん達の大好物のお菓子を取り付け 3分間以内に奪取できれば猿軍団の勝ち、逃げ切ればラジコンカーの勝ちとなります。

勝負開始はなから身体能力を活かしBD7を追い掛けまくるフミオ、 これを補助するようにロープと棒でBD7の進路を妨害する英太郎、 それでもなかなかラジコン界の神のコントロールするBD7は捕まりません。 時間終了間際、リングの中央に立てられた立ち木にスタンバイしていた サンキチが満を持してBD7目掛けてダイブ!そしてヒット! さて、その結果や如何に!?

次はほこ×たてファンにはお馴染みのマニア対プロの対決シリーズです。 今回のテーマは都営バス、従って 都営バスマニア VS 都営バス職員 なる対決と相成ったのでした。

都営バスは東京都交通局が運営する路線バスで その一日の利用者数55万人以上、年間利用客数に至っては2億人以上、 1,400台以上のバスが運用され、停留所は1,652箇所を数えると言う、 首都東京ならではの巨大さを誇る都民の足です。 この都営バスについては人後に落ちないと自負する都営バスマニア界TOP3と 最強都営バス職員との対決がセッティングされたのでした。 マニア側には自称バス子さんと言う大航海時代の英雄さながらの紅一点が花を副えます。

マニア3人を対決の場に誘うのは都営バス、 待ち合わせ場所に現れたその行き先も ほこ×たて と設えられた専用バスにマニア達は既に歓喜、 3人を対決場所は東京都交通局深川自動車営業所に運んだのでした。

此処に待ち構えるのは東京都交通局から選りすぐられた最強の都営バス職員の3人、 ほこ×たてにお馴染みの互いに用意した問題を5問出し合う形式で対決は進行します。 その問題もその小手調べでさえ以下の感じで何がなんだか分かりません。

  • 1,652箇所の前停留所で条件を満たさない限り乗降出来ない唯一の停留所は?
  • 都営バスで一番同じ名前の多い停留所は?

因みに後者は職員が出題した問題で答えのバス停は13箇所も有るのだそうです。 そして激しい応酬で遂に勝負はシリーズ初の延長戦へ縺れ込みました。 最後に勝負を決めた超難問は 最も長い停留所の名前は? なる問題で実はこの答えは2つあるのです。 何と言う引っ掛け、そしてこれにきっちり正答を与えた側が見事勝利したのでした。

豪華3本立ての最後を飾るのは UFOキャッチャーの不可能を可能にする挑戦 です。 一度でもUFOキャッチャーで遊んだことがあればその難しさは言う迄もないでしょう。 バネの弱さなどインチキくらい言いたいくらいのものです。 そんなUFOキャッチャーも名人は苦もなく確り景品を 次々と拾い上げてしまうのですから驚きです。

しかし今回のチャレンジである おそうじ となると幾ら名人とは言え、そうは問屋が卸しません。 おそうじとは即ち即ち台を空にする業界用語で 洗い浚いキレイにUFOキャッチャーの景品を拾い上げてしまおうと言う無茶な企画です。 しかもその景品は35cmサイズと大きなぬいぐるみです。 不可能を可能にする挑戦という看板に偽りはありません。

この難事を敢行するチャレンジャーは UFOキャッチャー技のプロフェッショナル 中島由佳 さんです。 彼女はUFOキャッチャーの大会を総なめ実力者で 2006年、2007年にはTVチャンピオンクレーンゲーム選手権を2連覇しており、 2007年には同時に全国クレーンゲーム選手権で優勝してもいます。 この実力者を戦術的にサポートするのがセガ現役社員の UFOキャッチャー知のスペシャリスト 笹谷崇 さんです。 そして驚くべきは中島さんの技の冴え、笹谷さんの用意したトレーニングメニューの ミリ単位の誤差しか許されないシャープペンのUFOキャッチャーによる芯入れを 見事クリアすると言う脅威的な技を披露して見せたのでした。

挑戦の舞台はお台場の 東京ジョイポリス 特設会場、その目的は 35cmサイズのミッキー5体とミニー5体の合計10箇を2,000円(24回)で全て取ること です。 2,000円は一般のお客さんがUFOキャッチャーに使う平均的な金額です。 この金額でUFOキャッチャー台に備えられた景品を洗い浚い おそうじ してしまおうというのです。

挑戦する中島さんは、以下に列挙する処などの数々のテクニックを繰り出します。

  • すきまフック
  • トライアングル
  • スライド
  • 横四方取り

中にも今日は横四方取りが冴え渡ります。

しかし落とし口付近に陣取ったミッキーが今回は思わぬ伏兵となりました。 普通落ち易いと考えられる落とし口付近も落とし口脇に設えられたシールドが 中島さんのスライドテクニックを何度も阻むのです。 そして最後24回目に残るは落とし口脇のミッキーを含む2体、 2箇取りを狙ったその結果は!?

以上、今回の2時間スペシャルのラインナップ、内容を見ただけでもその充実振りが伺える ほこ×たてはこれからもますます楽しい対決を視聴者に提供してくれるでしょう。 なお、記事に表立ったはその結果を記していませんが、 HTML的にコメントアウトして結果を記入してありますので どうしても知りたい向きはHTMLソースをご覧ください。

追記(2019年8月14日)

2013年10月20日放映分の やらせ 問題で「ほこ×たて」が打ち切りとなってしまった旨、本ブログの2012年11月6日の記事 酸素アーク工業シャープランス対ムアン株式会社コールドファイヤー に追記しました。 此の放送は2時間スペシャルであり、 スナイパー軍団vsラジコン軍団 が含まれていたのですが、本記事に紹介の 広坂正美 さんも出演していました。 しかし番組制作側はかなり恣意的に事実とは異なる構成にして放映してしまったようで、 許容範囲を超えては告発とならざるを得なかったようです。 捏造の一つには本記事にもある 絶対に捕まえられないラジコンカー VS どんな物でも捕まえる猿軍団 が含まれていたと伝えられます。

かたむき通信参照記事(K)
  1. ほこ×たて効果で就活生に大人気の日本タングステンの戦歴(2012年5月12日)
参考URL(※)
  1. 日本民間放送連盟賞/2012年(平成24年)入選・事績
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