シム・ウィル続報とベンチャーが盛り上げる電気自動車

電気自動車は静にそして確実に進行している状況にあるのは確かです。 新車両区分に挙げられる 超小型車 に於いては電気自動車が主流となると言われますし、 ハイブリッドカーは愈々世の路上を走り回り、 他に動力源を有しない真性の電気自動車も出始めては 充電方式さえコンボ方式とチャデモ方式が覇を競っている 〔K1〕 のでした。

電気自動車に於いてはこれ迄自動車メーカーが提供して来た ガソリンエンジンに比較して参入障壁が下がります。 何となればパーツとなる電池やモーター、インバーターなどが汎用部品として用意されているからで 此れ等を随意に組み合わせれば取敢えずは電気自動車を製造出来るのでした。 従ってベンチャーの参入が相次いでいると知らせるのが東洋経済オンラインの2013年2月21日の記事 〔※1〕 です。

此処に伝えられる電気自動車(Electric Vehicle:EV)ベンチャーを挙げれば 以下の如く列挙されます。

  • 株式会社ナノオプトニクス・エナジー
    鳥取県米子市。 超高精度高速研削・高温超電導送電などの技術の実用化を目指す大学ベンチャー。 超小型EVの試作車50台を使ったカーシェアリングの実証実験を 米子市中心部に於いて今年2013年秋開始予定。
  • グリーンロードモータース株式会社
    京都市左京区。 持続可能なカーボンゼロ社会、循環型社会の実現を目指す、 京都大学発の電気自動車の開発・販売プロジェクトを発端とするベンチャー。 今年2013年春、2人乗りEVオープンスポーツカー トミーカイラZZ EV 発売予定。
  • 株式会社オズコーポレーション
    神奈川県横浜市。 自動車のアフターパーツ販売や改造を主業務とする。 この主業務の延長上にエコを考慮した際、 デザイン性が高い1960年代、70年代のビンテージカーをEV化に依って 排ガスや騒音、老朽化の問題の解決を図る事業を起した。

これ等EVベンチャーの筆頭として挙げられているのが かたむき通信にも取り扱った 株式会社シムドライブ(SIM-Drive) 〔K2〕 です。 (テスラモーターズ)Tesla Motors のEVスポーツカーに匹敵する動力性能を有するEVを製作しながらも同時に実用性とエコを考慮し 1度の充電で351キロの走行を可能にする SIM-WILシム-ウィル) は広く取り上げられたので記憶に新しい向きも多いでしょう。

かたむき通信には2014年の量産の可能性を伝えたものの 残念ながら実際には難しい仕儀と相成った様子が伺え、 2、3年後と目標が後退しましたから2015年から2016年のものとなったしまいましたが、 注目すべきは オープンソース と言うキーワードでしょう。 オープンソースとはIT業界の主にソフトウェアに付いて用いられる言葉で その基本的根本概念には 共有 が挙げられます。 即ちシムドライブ社が開発、試作を重ねる段階で蓄積されたノウハウは一般に公開されるものとなる訳です。 勿論一般に広く電気自動車が普及する高邁な理念が有ってのことでしょうが、 これは一風変わったビジネスモデルとしても取り上げられていますから、 同社の事業内容としては以下のものが挙げられている内にも 恐らくは3番目、4番目がこのオープンソースと上手く絡めた上での事業展開になるのだと思われます。

  1. 電気自動車の研究及び開発
  2. 電気自動車用インホイールモーターその他電気自動車用部品の研究及び開発
  3. 電気自動車の開発に関するコンサルティング
  4. 電気自動車基盤製造サポート事業

同社では試作車を1年に1台、制作して来ました。 8輪駆動の電気自動車 エリーカEliica) であり、1度の充電で351キロの走行可能な シム-ウィルSIM-WIL) だった訳です。 そして今回齎された情報には此の2台に続く第3号を開発中であり、 其れは今年2013年3月に発表される予定であるとされます。 更には今月2月から第4号の試作も開始されるとのことで 孰れ此れ等ノウハウも広く共有されれば、 今回取り上げたベンチャー全体としての機運も盛り上がるものでしょう。

使用写真
  1. Crazy Al's Electric go-kart( photo credit: PaulWay via Flickr cc
かたむき通信参照記事(K)
  1. コンボ方式に対するチャデモ方式に充分勝算有り(2012年10月20日)
  2. 2014年に量産開始?慶応大学発シムドライブ社の電気自動車SIM-WIL(シム-ウィル)(2012年3月29日)
参考URL(※)
  1. 電気自動車ビジネスにベンチャーが次々参戦(東洋経済オンライン:2013年2月21日)
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