ソニー謹製電子ペーパー腕時計

ソニーと言えばテレビ事業を筆頭に近年余り良い話もなく スマートフォンでは百度ソフトウェアとの関連でセキュリティ問題の俎上に上げられ VAIOブランドで一世を風靡したパソコン事業は手元を離れ 連結業績予想は相次ぐ下方修正報告で無配に株主連からも怨嗟の声が漏れ 多くのメディアに崖っ縁と迄言われる始末です。 かたむき通信にもソニーについて記事をものする[K1・2] にはほぼ落ちた評価を扱う処となっています。

其の如き状況下にあるソニーに関して興味深い噂が出来しました。 3日前米国の経済及び金融情報関連大手メディアBloombergが伝えたもの[※1] で電子ペーパーで構成された腕時計が計画されていると言うのです。

SonySmart_Watch

近日既存の腕時計界にショックを齎しているスマートウォッチ[K3] が胎動する中にソニーと言えば SmartWatch 2[K4] に引き続き SmartWatch 3[K5] を世に送り出すもかたむき通信に扱う際にも主題とは出来ない如く存在感を示せないでいます。 まるで冒頭記した如く社全体の衰運を成長の見込まれる新分野で象徴しているかのようにも映ります。 下方修正を余儀なくされるなど己自身承知して余り有るソニー社は 巨体の舵を切るのは用意ではないと社内ベンチャー事業として電子ペーパー腕時計を発案、 来年直ぐにも世に問う体制であると関係者筋から入手した情報としてBloombergは伝えるのでした。

スマートウォッチの普及する前段階の世評としてバッテリーの持続時間が問題視される処ですから 文字版表示に電子インクを用いて少しでも充電の間隔を伸ばそうと言うのは有り得べき手法ですが もう一歩進めて表示板のみならず腕に巻く機能としてあるべき帯にも電子ペーパーは採用され 見る間に其の人の目に映ずる姿を変える様は上記の自社スマートウォッチは固より アップル社のApple Watchを超える存在感を示すとも伝えます。 ソニー社は其の存亡を賭けCEO肝煎りのプロジェクトとして社内ベンチャー事業を興し 其の結果の一つとして電子ペーパー腕時計は生み出されたのだとされています。

此の報を受けては必ずや惹起される存在としての腕時計がありました。 オンラインメディアGIZMODEではソニーの電子ペーパー腕時計を伝えつつ[※2] しかし更に此の如きガジェットの先駆けとなる FES WATCH公式サイト)にも言及[※3] 、C-NETも其れに追随[※4] しています。

FES WATCHは最早腕時計ではお馴染みの資金調達法となったクラウドファンディング[K6] でも本邦の Makuake(マクアケ) にて資金調達したもので該当ページとして 柄が変わる電子ペーパーウォッチ「FES Watch」 が用意されており、機能としてフィーチャーされるのは正しくBloombergの伝えるソニーの電子ペーパー腕時計其の物なのでした。 2014年11月29日現在追加購入受付が謳われているのは募集期間90日を余して897,616円を調達し 目標の100万円迄あと僅かの状況を示してもいるでしょう、 日本語圏のみでの調達は未だ敷居の高い中達成の可能性は高くも見えます。

未だ姿の見えぬソニー社電子ペーパー腕時計との情報のみ見れば余りにも酷似した其の関係は C-NETの記事中にリンクされるWall Street Journalのブログ記事、其のタイトルも Who's Behind the E-paper FES Watch?[※5] となかなかに扇情的な中にはっきりと電子ペーパーウォッチに資金調達をクラウドファンディングで募るFES即ち Fashion Entertainments はソニー社の開発プロジェクトチームの一形態として記されています。 インテルとフォッシル、及びオープニングセレモニーの MICA スマートウォッチ[K7] にも特徴的に見られる様にデザインの無骨さを批判される反動か、 スマートウォッチをファッショナブルなものに昇華させようと言う尽力は 電子機器に於ける巨人、ソニー社とインテル社の共通認識のみならず当該分野に於いては動かし難い奔流でもあるのが窺えます。 インテルとソニーが異なるのはソニーは正しく崖っ縁にあり、 担当するプロジェクトチームFESも本社の資金で悠々と新事業を立ち上げるにあらずして ソニーとの関係を看板にせず自らが自らのプロジェクト価値のみにてクラウドファンディングに資金を募る処にあるでしょう。

つい先日2014年11月17日にもソフトウェアのバージョンが1.3にアップデートされる[※6] などなかなか地道にも活発な動きを見せるソニーの電子ペーパー製品 デジタルペーパー などもあり此の資源を新事業に活かさんとするソニーの試みは果たして上首尾に運ぶでしょうか。 大企業の存亡を賭けたプロジェクトと見るには未だ些か資金調達額100万円と些か小規模ではありますが 此の如き尽力は根元の弱った老耄たる巨木の新芽として見ても宜しくは思うのです。

使用写真
  1. Sony Smart_Watch( photo credit: Maria Elena via Flickr cc
かたむき通信参照記事(K)
  1. 有機ELテレビ事業提携交渉~追い詰められたパナソニックとソニー呉越同舟(2012年5月15日)
  2. 格下げソニーに悪魔の囁き~有望電池事業の売却提案(2012年11月28日)
  3. SWATCHの憂鬱~スマートウォッチショック(2014年8月27日)
  4. Apple純正スマートウォッチ(iWatch?)の可能性(2012年12月29日)
  5. IFA2014開催期間中新スマートウォッチ続々登場(2014年9月5日)
  6. Ritot~iWatchの影を薄れかねさせない未来型腕時計の登場(2014年7月23日)
  7. インテルとフォッシルの醜い真実への挑戦(2014年9月8日)
参考URL(※)
  1. Sony Said to Plan E-Paper Watch in Test of Innovation(Bloomberg:2014年11月26日)
  2. Bloomberg: Sony Is Making a Watch Entirely Out of E-Paper(GIZMODE:2014年11月26日)
  3. It Turns Out Sony Was Behind that E-Ink Concept Watch All Along(GIZMODE:2014年11月28日)
  4. Sony's e-paper FES watch turns the strap into a screen too(CNET:2014年11月28日)
  5. Who's Behind the E-paper FES Watch? - Digits(WSJ:2014年11月28日)
  6. ソフトウェアダウンロード | サポート・お問い合わせ | デジタルペーパー(ソニー:2014年11月17日)
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