故スティーブ・ジョブズ氏映画化原作のベストセラー伝記

一度は自ら設立したアップル社を追われながら 倒産しかけていた同社に復帰すると遂には世界一にまでその時価総額を高めた スティーブ・ジョブズ氏は惜しまれつつ 去年56歳の若さで他界しました。

そのスティーブ・ジョブズ氏の生涯がハリウッドで映画化されることのなったのを伝えてくれるのが ウォールストリートジャーナルの2012年5月16日の記事 ジョブズ氏が伝記映画に 脚本は「ソーシャル・ネットワーク」のソーキン氏 です。 これを明らかにしたのはソニー傘下の映画会社ソニー・ピクチャーズで 共同会長のエイミー・パスカル氏は発表文に於き、 ジョブズ氏の生涯の映画化の価値に言及しています。

この映画化に於いて脚本家として白羽の矢が立てられたのが アーロン・ソーキン氏で日本でも去年2011年々頭に Facebook躍進の一助ともなった映画 ソーシャル・ネットワーク の脚本を担当した人物です。 プロデューサーにはマーク・ゴードン、スコット・ルーディン、ガイモン・キャサディの3氏が当たることが伝えられます。

また特筆すべきはその原作ともなるべき書籍でこれには 世に多くのジョブズ本の溢れる中、 ジョブズ氏が生前全面的に協力した唯一のジョブズ本である評伝 スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ II が当然の如く採用されました。 著者は ウォルター・アイザックソン 氏で、Acenumber Technical Issues(元はなまるチェック!)ブログの2011年9月26日の記事 決定版!評伝スティーブ・ジョブズ予約開始 に、うるさ型のジョブズ氏が自評伝を託すにたる人物と紹介され、 著書には以下列挙の如く錚々たる面々の名が並ぶ超一流の伝記作家です。

  • ベンジャミン・フランクリン伝
  • アインシュタイン伝
  • キッシンジャー伝

このスティーブ・ジョブズ評伝はその上梓された時期の影響もありベストセラーとなりましたが 一度読んでみれば直ぐに惹き込まれてしまう力を持っており、 時期的なものだけで大きな売上を上げたのではないことが分かります。 恐らく長く読まれる偉人伝となることでしょう。

特にお薦めしたいのはマッキントッシュの黎明期、更にはその前のアップルIIの頃から、 コンピュータに馴染んでいるようなオールドファンで、 そのような方々には楽しめること請け合いの伝記となっています。 初期型マックの裏にはどのようなエピソードがあり、 またそれが如何に必然的にiPhoneの開発に繋がっているか、 得心しながらページを繰ることになるでしょう。

人物で言えば勿論生涯の宿敵ビル・ゲイツ氏との絡みはドラマチックなものです。 加えて、自陣に於ける開発に於いては初期のビル・アトキンソン氏、 後期のAcenumber Technical Issues(元はなまるチェック!)ブログ2012年2月13日の記事 ジョナサン・アイブ氏インタビュー~カーサブルータス’12年3月号 に取り上げた、ジョナサン・アイブ氏との遣り取りはとても興味深いものです。

今回の映画化が必然的なもののように感じられるのは、 孰れスティーブ・ジョブズ氏はGEのトーマス・アルバ・エジソンや、 フォード自動車のヘンリー・フォードなどと 並び称されることになるのかも知れない印象が強くあるからではないでしょうか。

この評伝を以てすれば脚本家を始めとするハリウッドの一流の製作陣とも相俟って 我々を楽しませてくれる映画が出来上がるのは間違いのないところでしょうね。

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