K-1興行の受け皿として設立のFEG、破産手続き開始決定

かつて格闘技興行の筆頭として一世を風靡した K-1 の人気に陰りが見え始めたのは、 若しかしたら絶頂期2000年の8月24日に蒼い瞳の侍と呼ばれた アンディ・フグ 氏が急性前骨髄球性白血病により35歳で亡くなった時なのかも知れません。 今でもアンディ・フグ氏の踵落しは多くの人々の目に焼きついていることでしょう。

勿論それ以降もK-1人気は続き 2002年12月7日の東京ドーム決勝戦に7万人を越える超満員の観客動員を果たしてはいます。 野獣ボブ・サップさんなどの人気キャラクターも生み出しました。 しかし同年には当時K-1運営母体であった株式会社ケイ・ワンの石井和義館長が脱税容疑で逮捕され、 その影響があってかなくてか、徐々に観客動員は減り始めていたのでした。

奇しくも石井館長の逮捕に因って、 K-1興行の受け皿として設立たFEG社が 2012年3月14日に第三者から破産を申し立てられ、 同年5月7日には東京地裁から破産手続き開始決定を受けていたことが明らかとなりました。 東京商工リサーチサイトには2012年5月16日付けで (株)FEG | 倒産速報 が配信されています。

FEG社の名称の由来はFighting & Entertainment Groupであり、 格闘技とエンターテインメントの融合にビジネスを見出すことが目的とされていることがはっきり分かる屋号です。 石井館長の逮捕を受けて元格闘技雑誌編集者の谷川貞治が設立し、 株式会社ケイ・ワンから独占的に興行権を取得しました。 2003年よりK-1興行を主催者として取り仕切っています。

しかしコアな格闘技ファンからはその運営方針にしばしば批判を受けることもありました。 曰く、格闘技よりエンターテインメントに偏り過ぎている、というものです。 誰が立ち技格闘技No.1であるかを競うものに人気取り、 視聴率稼ぎの為の手法と取り入れすぎるのは好ましくないのでしょう。 K-1を中心とした他格闘技興行も企画しますが悉く上手く運びませんでした。 そして徐々に観客は離れていったのです。

遂にはファイトマネー未払い問題が発生してしまいました。 命懸けで戦う選手に報酬が払われないのは大問題です。 勿論FEG主催の興行に出場してくれる選手も減り、 他格闘技団体への選手の流出も相次いでは、遂にまともな興行は打てなくなり、 2011年には本尊のK-1さえ諦めるしかありませんでした。

暫く開店休業の状態にあったFEG社ですが、 今回遂には倒産の憂き目を見ることになってしまいました。 格闘技ウェブマガジンGBRには5月16日の記事 元K-1運営会社FEGが破産、谷川代表「心よりお詫び申し上げます」 にFEG谷川代表のコメントが掲載されています。

なお未だ人々に親しまれ価値のあるK-1ブランドは 既にFEG社が興行を打てないような状況であったことから宙に浮いたままでした。 創設者の石井滋賀は2011年11月にK-1の新たな主催団体として国際K-1連盟を設立した他には 韓国人投資家が香港で2011年8月に K-1グローバルホールディングス を設立して、 共にK-1ブランドの再構築を目指しているとのことです。 また格闘技ウェブマガジンGBRには5月16日の記事として 魔裟斗が新生K-1エグゼクティブプロデューサーに就任 を配信、K-1グローバルホールディングスの以来を受けた 魔裟斗氏のK-1エグゼクティブプロデューサー就任を報じています。

今尚状況は混沌としていますが、 命懸けで戦う選手達の活躍の場が最高の状態で用意されることが望まれる処です。

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