メルセデス・ベンツ日本は昨日2012年3月18日に同社の SLクラス の発売を発表しました。 息の長い同社のモデルに於いてはこのクラスの フルモデルチェンジは2001年以来11年振りとなるそうです。
このニュースを伝える昨日今日の記事は
などがあり、 レスポンス や webCG ではかなり詳細に迄突っ込んで解説されています。SLクラスは高級オープンスポーツカーとも ラグジュアリーロードスターとも形容されるモデルで 1952年に発表されたガルウィングモデル 300SL を元祖とし今モデルで6代目になるそうです。 このモデルでは伝統的にロングノーズ・ショートデッキのスタイリングを有しています。 新しい酒を古い革袋に入れれば通常は共に余り活かされないことになりますが、 伝統的形態に新進の技術を搭載してSLクラスに関しては逆の意味となりそうです。
メルセデス・ベンツの新型SLクラスが発表された場は何とファッションショーでした。 MSN産経ニュースの2012年3月18日の記事 若手実力派ら競演 東京コレクションが開幕 (2019年1月5日現在削除確認)に依れば メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京 は去年2011年に従来 東京コレクション と呼ばれていたファッションショーを改称したものだそうです。
因みに ウィキペディア:東京コレクション に依れば 年2回のファッション・イベント全体を コレクション と称するのは日本に於いてのみで世界的には Fashion week と称するそうですので名称も世界標準に準じた恰好になりますね。勿論ファッションショーですので FASSION PRESSでの ユイマ ナカザト 2012-13年秋冬コレクションでメルセデスベンツファッションウィーク東京が開幕 のようにファッション系のWebサイトにも取り上げられています。 余り日本の自動車メーカーでは聞かないコラボレーションで 矢張り欧州自動車メーカーならではの雰囲気が感じられるイベントだと思います。
新型SLに用意されるバージョンは以下の3タイプにて、 価格は1,190万~1,980万円となっています。
- 350(排気量:3,500cc)
- 550(排気量:4,700cc)
- 63AMG(排気量:5,500cc)
新型SLクラスの特徴としては 車体外面の9割にも及ぶアルミニウム素材の使用で 従来モデルに比較し最大で140kgの軽量化を達成し、 これは運動性能の向上にも寄与します。 信号待ち等でエンジンを自動停止させる アイドリングストップ機構 とも相俟って燃費性能が従来比2~3割向上しました。
高級車たる装備としては 7速自動変速機搭載に 快適性を保つための金属製トップの自動開閉機構、 レーダー検知により衝突防止で自動ブレーキが働く安全装置も標準装備です。 座席から乗員の首元に温風を送り込む機能も備え 冬でも屋根を開けたまま走られるように設えられています。
なお納車についてはその開始は6月以降に予定されているそうです。 先ず先ずこのクラスを購入される方にはそう焦る方は居られないこととは思いますが、 それでもスポーツカーに胸躍らせるのは共通、 待ち遠しいことですね。
使用写真- Mercedes Benz AMG SLS Black( photo credit: steve lyon via Flickr cc)