CX-5の好調なマツダがFIATとオープン2シータースポーツカーで提携発表

円高が常態となってしまった感のある中では どうしても日本の製造業は苦しくならざるを得ません。 日本を支えて来た自動車業界はその筆頭でしょう。 この状況を技術力で打破せんと奮闘しているのが 広島に本拠を置く自動車メーカー マツダ株式会社 です。

マツダ社の技術力が高く評価されて来た一つには 他社がお手上げとしたロータリーエンジンに拘り 遂には高い付加価値を持った商品として量産に漕ぎ着けたのはただ一人マツダ社だけだったことにもあるでしょう。 今尚ロータリーエンジン搭載自動車を量産し続けている世界で唯一の企業でもあるのです。

そんなマツダ社が近年その技術力で気を吐いたモデルに マツダCX-5 があります。 SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)なる マツダ社が去年2011年から自社モデルに搭載した次世代技術を搭載したモデルです。 CX-5のディーゼルモデルにはその第3弾としての SKYACTIV-D 2.2 (2019年3月23日現在当該ページは削除されていますので新しくマツダ株式会社公式webサイトの SKYACTIV-D SKYACTIV TECHNOLOGY にリンクを貼り置きます。) が搭載され何と世界で始めてNOx触媒なしで日米欧の最新規制をクリアし、 ディーゼルエンジンと言えばイメージされる黒い煤が出ないディーゼル車なのです。

このディーゼルエンジンのネガティブなイメージを払拭したCX-5は もともとのディーゼル車のトルクが有って燃費が良いという素性の良さから 今年2012年2月16日の発売から購入者の口コミで大いに売れ始め、 月産1,000台の予定を大幅に上回る受注でそれは発売1ヶ月で累計8,000台にも達したといいます。 CX-5を巡るマツダ社の技術の勝利についてはエンジニアtypeの2012年5月21日の記事 「結局は、技術が企業を救う」マツダが『CX-5』のヒットで示した、ディーゼル復権の兆し【連載:世良耕太⑩】 (2019年3月23日現在記事削除確認) に詳しく有りますので興味のある方は参照下さい。

その好調マツダ社のホームページに於ける ニュースリリース(2012年) の5月の項には23日付けで マツダ、フィアットと協業プログラムを発表(PDFファイル) が配信されています。 イタリアの FIAT(フィアット) 社とオープン2シータースポーツカーの開発・生産に向けた協議を開始することで合意したと言うものです。

このベースとなるモデルは次期 マツダ ロードスター(海外名:Mazda MX-5) のFRアーキテクチャであり、 マツダ社とフィアット傘下のアルファロメオのオープン2シータースポーツカーが エンジンは其々独自のものを搭載するものの共同開発をするべく話しを進めていることになります。

ロードスター はリリースには世界で最も販売台数の多いオープン2シータースポーツカーであり、 マツダブランドを象徴するクルマ、であるとさえ謳われるマツダ社自慢のモデル、 これを原型とした日伊スポーツカーが互いに切磋琢磨する如く 其々のブランド毎に象徴的なスタイルを持つFRライトウェイトオープン2シータースポーツカーの 開発を競演すると言うのですから痛快な話ではないですか。

今はフィアット傘下となったとは謂え アルファロメオ と言えば嘗て世界最高のスーパーカーを製造していた輝かしい歴史を持つブランドで 今尚当時のモデルは好事家に珍重され大事に乗り継がれていると言います。 マツダ社リリースにもアルファロメオは オープン2シータースポーツカーの先駆者と謳われます。 言ってみれば新旧オープン2シータースポーツカーブランドの夢の競演が近い将来見られることが約束されたのです。

まだまだその協議を始めたことが公表されたばかりですから、 その登場には数年を待たねばなりませんが、 リリースには2015年に生産を開始することで検討を進める予定とあります。 大いに期待をして待とうじゃありませんか。

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