イー・アクセス念願の獲得プラチナバンドは何故携帯事業者に人気?

ソフトバンク社が 念願 の形容付きで獲得したのが プラチナバンド と言われる 900MHz帯 で、それはかたむき通信2012年5月29日 ソフトバンク2012夏モデル発表会、全プラチナバンド(900MHz)対応で正念場 にも伝えました。

その時同じく同周波数帯を欲していた事業体がありました。 イー・アクセス株式会社 です。 惜しくも900MHz帯の選に漏れたイー・アクセスでしたが、 2012年6月27日には遂にその念願成就された報を伝えるのがITmedia+Dmobileの同日の記事 イー・アクセスが念願のプラチナバンド獲得、ドコモとKDDIにも――700MHz帯の割り当て決まる です。

ITmedia記事に依れば割り当て側の総務省が諮問する 電波監理審議会 では

  1. 700MHz帯を利用する通信事業者に対する終了促進措置についての具体的な対策や計画
  2. MVNO各社への無線ネットワーク提供に関する計画
  3. 700MHz帯と同等の周波数帯を持っているかどうか
の3点について審査を行った結果と割り当てを公表し それは以下の如くされています。

  • NTTドコモ(5点)第1希望のMiddleバンド
  • イー・モバイル(3.5点)第2希望のHighバンド
  • KDDI(3.5点)第2希望のKDDIがLowバンド

先の900MHz帯のソフトバンクを含め 総務省としてのバランス感が現れた割り当てになった気がします。

では何故そうも挙って携帯キャリア事業体が プラチナバンドを欲するのでしょうか? 携帯電話に使われる周波数帯は800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯と 孰れも 極超短波 所謂 UHF(Ultra High Frequency) の範疇に入っています。

この周波数帯は名前の通り波長が短いため アンテナが小型化出来ることに依って移動通信に適するとされ、 携帯電話には持って来いの特徴を持っています。 また伝播の特徴としては電離層で反射せず地表波の減衰が激しいので 主に直進する空間波による短距離通信に利用されるのですが、 従って事業者の基地局の多寡がしばしば話題にされる処でもあります。

しかし周波数帯と言われる通り、 それは幾らかの帯域、即ち幅を持っており、 その幅の中で電波の性質が異なるようなのです。 ちょうど総務省には電波の性質を俯瞰できる 周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴 が用意されていますので見てみましょう。

それに依ると電波は以下の周波数帯にカテゴライズされています。

  1. 超長波(VLF:Very Low Frequency
  2. 長波(LF:Low Frequency)
  3. 中波(MF:Medium Frequency)
  4. 短波(HF:High Frequency)
  5. 超短波(VHF:Very High Frequency)
  6. 極超短波(UHF:Ultra High Frequency)
  7. マイクロ波(SHF:Super High Frequency)
  8. ミリ波(EHF:Extra High Frequency)
  9. サブミリ波

ページ最上部の説明図を見れば 上のリストに於いて数字が大きくなる程、直進性、情報伝送容量共に大きくなることになります。 このバランスが最適なため極超短波が携帯電話に使用される訳ですね。

さて、携帯キャリア事業体が念願とまで言う程欲する理由には 電波の回り込み なる言葉を用いてしばしば説明されています。 即ち、建物の裏側にまで電波が回りこんで届くとか、 建物内ならば窓の近くに居なくても届くとか、の意の如くです。 これを頭に入れて総務省の提供する電波のそれぞれの特徴を見てみると 波長が長くなる程、直進性には劣りますが、 遠く迄、山などを回りこんでも電波が届く性質が強くなるのを見て取れます。

ソフトバンク社は900MHz帯を手に入れる以前は2GHz帯を イーアクセス社が700MHz帯をを手に入れる以前は1.7GHz帯を 利用するように定められていました。 周波数としてhプラチナバンドの倍以上のもので、 即ち両者周波数帯は1GHzを挟んで波長の長短で両側に位置します。 此処に於いてどうやら電波の回り込む性質(これを 回折性 と言います)は1GHz帯を境に丁度人間生活の於けるスケール感とバッティングしてしまうのですね。

2GHzの波長は15cm、900MHzの波長は33.3cmと言えば何となく人間生活に近付きます。 これが15cmの間隔の波紋だと窓から入り込んで上手く部屋の中には回り込んでくれないのですが、 30cmを超えると上手い具合に部屋全体に回り込んでくれるイメージと捉えて良さそうです。 これは利用者の顧客満足を大きく分ける分水嶺でもあると言えるでしょう。 それ故にこそ1MHz帯以下をプラチナバンドと称し、 携帯事業者が熱望する状況が浮かび上がってきます。

今回のイーアクセスのプラチナバンドの取得で 携帯事業者間に公平間は高まったものでしょう。 それに依ってユーザーの利便性向上に繋がるように望みましょう。

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