アメブロ商用利用禁止違反ブログ排除問題を考える~パンダアップデート襲来との符合

大津市のいじめ問題に言及したデヴィ夫人が利用しているブログシステム アメブロ から当該ブログ記事を削除されたのはネット上で広く話題になりました。 デヴィ夫人は自分のものと思っていたブログや寄せられたコメントが 運営者により恣意的に削除されてしまうのが原因で 自らの思う処を発信できる デヴィスカルノメールマガジンを開始 したとのことです。

夫人の書いた内容の是非は此処では問いません。 此処に取り上げたいのはアメブロ運営側の任意に 自分のものと思われた記事が削除されるなど意思に反して扱われることです。 勿論、アメブロ開始時に同意した規約に反してとの運営側の主張はあるでしょう。 しかし此処でデヴィ夫人の抱いた感情、 取った行動にも重みはあるように思うのです。 同じくかたむき通信と言うブログを運営する身としては どうにも規約を絶対的に支持する気にはなれない処です。

これを契機としてではないでしょうが More Access,More Fun!ブログさんで2012年7月26日に配信した記事 ついに来た!! アメブロが商用利用禁止違反のブログを続々削除しているそうですゾ にあるようにアメブロ運営側が今迄に見られない ブログ削除行動に出ているようです。

記事に依ればアメブロに用意される利用上の規約の 第12条(禁止事項)の第1項目として 利用者は本サービスの利用にあたり、 以下各号の行為またはそのおそれがある行為を行ってはならないものとします。 があり、その6番目に記載される 弊社の承認を得ずに行われる、営利を目的とする行為。 に違反する所謂 商用ブログ が次々と削除されているそうです。

もともと商用への利用が禁じられているブログでの 商売関連のブログについてのことのようですから自業自得とは言え、 デヴィ夫人の如く充分な周知もなされないまま利用開始していたでしょうし、 自らのものと思っていた記事を消された身となれば些か哀れでもあります。 またアメブロでは裏技的な知識無しには ブログのバックアップも儘ならないようですので余計でしょう。

しかし今迄これを大目に見て来た運営側が 此処に至って強硬手段に出るのは 何故だろうかと些か訝しく感じないでもありません。

アメブロの利用に付いてはその状況を見ていると あまりITに馴れない方の間で謂わば流行とも言える形でシェアを伸ばしたように思います。 得意気にその水増しされたアクセス数を誇る方や、 他ブログシステムとのマルチポストを吝かでない処か積極的に行う人も多く見て来ました。 このような方々では身近な人の言で運営が左右されることも多く、 またその身近な人物もITに詳しくない状況で適切な指導も得られないまま どんどん広まって行った結果、 その内に或る一定数存在する商用ブログとしての利用者に今回の断が下ったのでしょう。

確かにアメブロ運営側としては無料ブログで利用させるのは そこに運営側の収入源としてあるアフィリエイトを掲載させたい意向が強いものです。 それを知ってか知らずか、利用者が独自にアフィリエイトなどを配信すれば 面白かろう筈もありませんし、収益に支障を来たす面もあるでしょう。

それでも何故、このタイミングで?と言う疑問は残ります。 まさかデヴィ夫人が本当に契機となったとは思えません。 アメブロでは集客に当たって有名人にブログを書かせているのは有名ですしデヴィ夫人もそうでした。 有名人のアクセスは莫大ですからこれで充分元が取れる算段が立った為に 商用ブログを切ったというのもその関連性の薄さから余りありそうに思えません。

さてMore Access,More Fun!ブログさんでも言及している様に ITに詳しい人々の間ではアメブロの利用規約がなくとも 商用にアメブロを利用するべきではないと言われて来ました。 そのひとつの理由がURL構造にあります。

例えばデヴィ夫人のブログ デヴィの独り言 独断と偏見 ではそのトップページのURLは http://ameblo.jp/dewisukarno/ となっています。 アメブロ全体を表すドメインの下層ディレクトリの一つとして dewisukarno が用意されていることになります。 これはサブドメインなどと異なって検索エンジンから見て 全てのアメブロブログはアメブロと言う大きなホームページの中の 1コンテンツとして捉えられる構造となっているのです。

従って利用者が幾ら頑張っても 検索エンジンは同じドメインに幾つも重複するものを善しとしませんから、 有名人がもし同じ話題を扱えばそれに隠れてしまうことになり 延いてはアメブロのドメインとしての価値が上がるばかりなのでした。

これは無料ブログを運営するアメブロには都合の良い仕組みでした。 2012年7月18日迄は…。 2012年7月18日、そうです、かたむき通信の同日の記事 Googleがパンダアップデートを日本語に適用~変わるSEO対策 に記した如く、アメリカでの運用から1年以上経ってすっかり忘れてたいた頃、 Googleの検索エンジン新アルゴリズムである パンダアップデート が日本に襲来したその日でした。

パンダアップデートに於いては俗に言うコンテンツファームに類する 重複コンテンツと共に嫌われるのがアフィリエイトを大量に扱うコンテンツです。 アメブロの商用ブログには実にこのアフィリエイトブログが多く見られたのでした。 パンダアップデートにより多くのこのアフィリエイトブログ群はアクセスを落としたでしょう。

翻ってアメブロ全体を見たとき この検索エンジン的価値を著しく落としたブログ群を下層に配しているに因って アメブロと言うドメイン全体の価値を失墜させたかも知れないのは充分考えられることです。 若しかしたらそれが原因でアメブロ全体で大きくアクセス数を落としているのかも知れません。 若しそうであったとしたら、基本的に広告収益はアクセス数に比例する以上、 これは無料ブログ運営上、由々しき事態です。

実はアメブロの商用利用禁止の規定の運用の厳しさが何時増したのかははっきりしません。 正式な告知があったのかどうかも分からないのですが、 或る時突然ブログが削除された旨の情報がネット上に散見されるのです。 これがちょうどパンダアップデートの襲来に符合する辺りなのでした。 従ってパンダでアクセスを落として急いで運営が対処した、ということはなさそうですが、 偶々収益面で問題を抱える商用利用禁止違反ブログに業を煮やしていた 丁度その時にパンダが襲来、施策を加速した、ということはあるかも知れません。

此処に記したことは飽く迄総て推測に過ぎません。 しかし充分に考えられることであると思われます。 なかなかアメブロ側の公式の発表はなかろうと思われますが 実に興味深い事態であるのは確かで、推移を見守りたく思います。

本記事は大いに的を外した見解かも知れませんが、 こう見るとパンダアップデートはその素性や正体が知れないために、 なかなか面白い考察の種となってくれそうではあります。

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