最新作ドラクエX(10)は任天堂Wiiから~ガチャ課金なしのオンライン専用版で登場

どんなにか待ちかねた方が多いことでしょう! 遂にドラゴンクエストの最新版X(10)の発売が スクエア・エニックス社から発表されました。

皆まで言うな、と言う訳で必要なことは全て スクエア・エニックスの2012年4月26日に配信されたプレスリリース Wii対応ソフト 「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」 Wii版の発売日・価格・利用料金決定と Wii USBメモリー同梱版発売のお知らせ に書かれてあります。

老婆心ながら必要事項を此処にも抜き出せば、以下の通りといった処でしょうか。

  • 正式タイトルは ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン であること。
  • タイトルにある通り オンライン専用ゲーム であること
  • Wii専用ソフトであること
  • 発売日は今年2012年8月2日木曜日、夏休みですね。
  • 希望小売価格は20日間無料利用券つきで 通常版が税込み 6,980円 、Wii USBメモリー同梱版が同じく税込みで 8,980円
  • 利用料金は3キャラクターまで作成可能で、 30日間利用券が税込み 1,000円 、60日間利用券が同じく税込み 1,950円 、90日間利用券が 2,900円 となっていて、これはWiiポイントでも1ポイント1円で代替できること。
  • 製作スタッフはゼネラルディレクターに 堀井雄二 さん、キャラクターデザインに 鳥山明 さん、音楽は すぎやまこういち さんなど、お馴染みの面々が並ぶこと。
  • 遊ぶにはブロードバンド対応のインターネット接続環境が必須なこと。
  • 利用券不要で無料でプレイができる時間帯『キッズタイム』を用意される予定であること。

更にプレスリリースに注目すべきことは このゲームの購入後には別途、オンラインサービス利用料金が必要となるけれども 一定の料金でゲーム内の世界を隅から隅まで楽しめるように構築されていて、 これは即ち景品くじ方式の追加課金(いわゆる“ガチャ課金”)への懸念に対する配慮であることが 明言されていることです。 任天堂のスタンスを示す重要な一文と言えるでしょう。

ここで ガチャ課金 とありますが、これを知るには先ず アイテム課金 について知る必要があるようです。

嘗てオンラインゲームの課金方法の主流は定額課金でした。 月毎なりに課金される料金を払えばシステムにログインしてゲームが出来るという具合です。 これに対して近年発展してきた課金方法がアイテム課金です。 これは先ずゲームを始める際には無料ですが、 ゲームを進めるに際し必要なアイテムを入手するのに課金する方法です。

このアイテム課金はゲームを遊ぶ側に取っては無料で開始でき、 またゲーム提供側には魅力的なコンテンツさえ用意できれば 充分に採算の合う上手い方法でした。

しかしゲーム提供側にとってその課金効率が度を越えて上がることに 批判が高まり始めたのです。 その最も端的な課金方法が ガチャ課金でした。

ガチャ課金とは駄菓子屋や玩具屋などの店頭のガチャガチャをゲーム内に模したもので 料金を支払った分だけアイテムを受け取ることが出来るのですが、 アイテムは何が出るか分からないと言う、正にバーチャルガチャガチャです。

更には コンプガチャ という仕組みもあります。 昆布茶だったら長閑で言いのですが、 昆布に有らずこのコンプとはコンプリートのことを表すようです。 コンプリートとは英語でcomplete、完成した状態を表すもので 即ち幾つかで完全に揃うアイテムのセットを個別にガチャで集めさせる仕組みで 実に射幸心を煽り易いものとなっています。

このコンプガチャについてはネットでも大いに話題とされて 分かり易くまとめられたTogetterが用意されていますので紹介しましょう。 先ずはコンプガチャに嵌っていく人物のTwitterのつぶやきが時系列で纏まられた かーずSPの中の人、モゲマスに十五万円突っ込んだ があります。 そしてこれを生々しく解説付きで纏められたTogetterが モバイルSNSゲームが儲かる本当の理由。かーずSPはなぜ15万もつぎ込んだのか? です。 両者を見比べると何やらドラマチックな印象まで受けさせられる感じさえあります。

解説付きのTogetterではコンプガチャの落とし穴である確率について説明されていますが それを実証する コンプガチャ・シミュレータ も紹介されていますので一度試せばその実体の理解が容易になるかも知れません。

ネット上には凡そ博打には規制が掛けられるものだが それがオンライン上になるとフリーとなってしまうのは如何なものかという言説も見られます。 最早ガチャ課金は博打と同義に見做されているのですね。 これに対するゲーム提供側の自主規制もこの2012年春には些かですが見られるようです。

オンラインゲームの抗えない楽しさに、 今回スクエアエニックス社も遂にその波に乗ることとされた訳ですが、 媒体たるゲーム機は任天堂のWiiが選択されました。 これもガチャ課金と言う手法は用いないという言明に影響があるでしょう。

任天堂はそのメイン顧客を家族にしていますから 博打製の高いゲームは提供できる筈もありません。 任天堂社は今年2012年年頭1月27日の 経営方針説明会/第3四半期決算説明会 岩田聡名義で明言してもいるのです。 以下に当該部分を引用します。

追加コンテンツ配信対応についてお話ししますと、「ソーシャルゲームのような」という形容詞とともに報道されることが多いのですが、ソフトメーカーとしての任天堂は、どんなアイテムが出るかがわからず、いいアイテムが出るまで、何度もお金を支払って、それがいつの間にか巨額になっているというようなビジネスは志向しておりません。ソフトメーカーとしての私たち任天堂は、パッケージソフトは、それだけでもあくまで追加コンテンツなしで完結してご満足いただけるような形で販売されるのが前提

キラーコンテンツの名を恣に提供するゲーム機全てを ヒット商品に導いて来たドラゴンクエストの最新作が このような状況下のゲーム界にどのような波紋を巻き起こすか、 実に楽しみになって来ました。

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