沖縄本島辺戸岬から右の地図に見る如く約30kmほど西には東シナ海の海上、 伊是名島が浮かびます。 同島の 伊是名村ホームページ を見れば 島の魅力 (2019年6月6日現在、記事のタイトルは同じながらも、内容の作り直され些か異なり、アドレスも変更された 島の魅力 に新たにリンクを貼り置きます。)に西郷さんと沖永良部島に親交を持ち義兄弟の杯を交わした土持政照(後に与人)さんが えにしあらば 又も来て見ん 伊是名島 田の面につづく 松のむらだち と賞賛したほどの美しき島であると胸を張ります。
また同頁には伊是名出身者は教育・文化関連などさまざまな分野で活躍している、 としますがそれを立証する如く 2009年第50回自然科学観察コンクールで中学校の部に入賞し文部科学大臣賞を受賞した 当時伊是名中学校3年生の 東江あやか さんの作品 自然を見つめて「ドロアワモチのRESEARCH3」 があります。
あやかさんが小学1年生から9年間継続して研究してきたその研究対象は ドロアワモチ に イソアワモチ 、これ等はナメクジの仲間(有肺類)の軟体動物で海辺に住む生物、 沖縄地方ではこれらを、ホーミー(あるいはホーミ)と呼び、 何と伊是名島ではイソアワモチを味噌炒めにして食用にしているのだそうです。
あやかさんの研究の写真を見てもこの殻をもたない貝の仲間の生物 イソアワモチはウネウネとしている上にボツボツを体中に帯びたなかなかの雄姿、 これをYouTubeに探して見ると下の様な動画が見付かりました。
shiparaチャンネルさんの提供するイソアワモチの動画では 如何にもグロテスクなそれが磯を行く様が見られます。 以下引用するコメントも率直な感想でしょうね。
6月末の石垣島にて。岩海苔の塊のようなモノが何匹も岩礁の上をのそのそ歩いていた。体長4cm位。ウミウシの仲間かと思ったらカタツムリに近いらしい。しかも食用可。・・・無理。
そしてSoggy636manチャンネルさんの以下の動画では 上の動画では見られなかったイソアワモチの裏側が見られます。
美味しそうな気がしなくもない…。 大体が貝類って初見ではどうしてもグロテスクに見えてしまうものですし…。 そう思いながらこれをネットに追ってみればなかなかどうして 美味しそうなお皿に化けているではありませんか!
先ずは、チバりよ~沖縄!!ブログさんの2008年9月8日の記事 沖縄~伊是名小ネタ集【最終回】さて、いよいよ伊是名編です。 の末尾にちゃんと市場で売ってる海産物で 殻のないアワビみたいなこれは一体なんでしょう? としてイソアワモチで溢れそうな写真を載せています。 その食感は牛の白モツやガツを固くしたような感じなのだとか、 記事の下にはこの味噌炒めを居酒屋で食べましたよ、とコメントを寄せる方も。
そして、海辺のサル日和ブログさんでは2008年8月2日に マングローブスズとイソアワモチ (海辺のサル日和ブログは2019年6月6日現在、ブログサービスココログ上に見付からなくなっています。)と言う記事を配信していて那覇市の漫湖に出向いた際に足元に蠢くイソアワモチの仲間を発見、 アップの写真の立派な突起は何なんでしょう(笑)。 そして其の晩には那覇市久米の くらた というお店で伊是名島産のイソアワモチを注文した様子が書かれます。 味噌煮のイソアワモチの写真も掲載されていて 如何にも美味しそうに写っているのですが案の定美味しかったそうです。
もう一つ、とかしき“島むん”~あれこれ!ブログさんの 2012年6月17日とつい先月の記事はそのタイトルもそのまま、 ☆イソアワモチの味噌炒め! に自ら獲って自ら調理したというイソアワモチが写真付きで掲載されます。 ご自身も人から言われるのでしょう、やはり見た目に難がある意見が多いのが伺えますが ちゃんと処理すればモチッとした食感で 磯の香りが濃縮された美味しい食材なんだとか、 昔からの伊是名の島人の食文化を大事にして行く決心で末尾は結ばれます。
こうして見てくるとますます興味の沸くこのイソアワモチ、 だんだんと美味しそうに見えてくるから不思議です。 沖縄県伊是名島に出掛ける機会があれば居酒屋で簡単に食べられるようですので 是非とも挑戦して見たいメニューではあります。