漫画界の巨匠、AKIRAの大友克洋氏、2010年代の新作登場間近か!?

大友克洋さんと言えば1980年代の漫画界に旋風を巻き起こした革命児、 其の後多くの亜流を産み出すほどの影響を与えました。 その特徴は画力にあると言われています。

金田SPECIAL

例えばこれは漫画家のいしかわじゅんさんが言っていたと思うのですが、 大抵の作家さんは己の原稿の逆版を嫌がるそうです。 なんとなればそうすることに依って デッサンの崩れが顕わになるからですが、 大友さんは自らの漫画が西欧に紹介される際、 吹き出し台詞文字の関係で逆版で出版されることを意にも介さなかったそうです。 西欧版の大友漫画を見た関係者は一様にその自然さに驚いたとか、驚かなかったとか。

その代表作と言えば諸説あるでしょうが、先ずは AKIRA(アキラ) に止めを刺すのではないでしょうか? 週刊ヤングマガジンに連載された同作は大きな反響を呼び、 アニメ映画かもゲーム化もされました。 今も多くのファンを抱え、復刻版の刊行もしばしばです。

ところが残念ながら大友さんは長い間漫画界を離れていたようです。 映画監督などをされていたことは有名ですし、 まだ20世紀のコンピュータグラフィック黎明期には その可能性に心躍らせた彼が主戦場を其方に移す意向のあったことも漏れ聞きます。

しかし遂に大友克洋が漫画界に帰って来ることになりました。 現在発売中の芸術新潮4月号(左図)では 大友克洋の衝撃 と題された60ページ以上に渡る特集が組まれており その中のインタビューで新作に取り組んでいることが明言されたのです。 そのニュースを伝えてくれるのがマイナビニュースの2012年3月25日の記事 大友克洋が少年誌での連載開始を発表、芸術新潮の特集で です。 記事中には仕事場の取材レポートや、 何とこの誌のための描き下ろしのSF短編が掲載されていることにも触れられています。 芸術新潮 2012年4月号 は大友ファンに取っては必須アイテムになるのではないでしょうか?

テレパシーとかサイコキネシスとかテレポーテーションとか、 少年の心をわくわくさせる超能力は漫画では大友さんが登場する迄は その表現の代表的なものはこれも三国志や水滸伝で有名な巨匠 横山光輝先生の特にバビル二世に描かれたものだったように思います。 誰も横山先生の表現の範疇を出ることはありませんでした。 しかしその殻を破ったのが大友克洋さんでした。

超能力の表現の巾を大きく広げた作品こそ アキラに先駆けた1980年から81年に掛けて双葉社のアクションデラックスに発表された 童夢 でしょう。 目に見えない力の表現のポイントは球体にありました。 誰も彼も壁に超能力で人が押し付けられるシーンには 目から鱗が落ちたのではないでしょうか?

果たして21世紀も10年以上経て、 彼のSF漫画の巨匠大友克洋は どんな新境地を開いてくれるでしょう。 とても楽しみです。

使用写真
  1. 金田SPECIAL( photo credit: Yuichi Kosio via Flickr cc
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