ジェームズ・キャメロン監督 が緊急来日することが決定しました。 来日は2012年の3月30日、31日の二日の予定です。 2012年4月7日公開予定の タイタニック3D のキャンペーンのためです。 タイタニック3Dはどんなカップルもが一度は真似をした船首のシーンが有名な1997年の大ヒット映画、 アカデミー賞作品賞ほか全11部門に輝いている名作の タイタニック の新バージョンになります。
タイタニック3D はそのタイトルからも明らかなようにオリジナル、タイタニックの3Dバージョン、 作成に当たっては300人ものスタッフと最先端のデジタル・テクノロジーを投入したと言います。 その結果オリジナル映像が更なる臨場感を以て迫るのは必定、 1997年に劇場で見た人さえその真に迫る迫力に圧倒されてしまうとのことです。
ジェームズ・キャメロン監督に3Dと言えば前作がその映像で世界を驚かせた アバター が直ぐにも連想されます。 映画館でその飛び出る映像に手に汗握った方も多いのではないでしょうか? その映像を創り上げた監督が自らの作品を手掛け、 3D作品に仕立て上げると言うのですから面白くない筈がないでしょう。
実はジェームズ・キャメロン監督はこの前作アバターと オリジナル・タイタニックで全世界の歴代興行収入の 1位、2位ランキングを保有するという偉業を達成している監督でもあります。 それにより今やエンターテインメント界に於ける保有資産も 1位、2位を争うとか、まことにご同慶の至りです。
さてそんな映画界の代表的監督のジェームズ・キャメロン氏は どうやら探検家でもあるようです。 何と単独で深海を探検した様子が時事.comの2012年3月26日のニュース 世界最深部単独潜航に初成功 として伝えられました。 ニュース記事に依れば場所は米自治領グアム島南西太平洋沖約320キロの 世界最深のマリアナ海溝底部だと言うことです。
そして見事ジェームズ・キャメロン氏は 現地時間で26日の午前8時頃、海底深く世界最深部への単独潜航に成功と 目的の達成が伝えらています。
勿論このような大冒険を行うには周到な準備が必要で その様子が朝日新聞の2012年3月21日のニュース キャメロン監督、世界最深の海溝へ 特注の潜水艇で(2019年1月13日現在記事削除確認) で伝えられています。 記事に依ればこのディープシー・チャレンジャー(深海への挑戦者)と名付けられた潜水艇の設計には キャメロン氏自らも設計に貢献したそうで、乗車定員は1人乗り、 外形は効率よく潜れるよう縦に細長くなっており、 安定を保つため回転しながら海底へと下る設定となっているそうです。
ジェームズ・キャメロン氏は今回の海底探検に関して 深海は科学、探検にとって最後のフロンティア。海の理解に貢献したい。 と発言していますが、 今回の潜水艇では動力部分を機体の上部にすることで 海底部分の写真や3D動画も撮れるように最新の注意が払われていました。 孰れ氏の作品に活かされることは間違いないでしょう。
キャメロン監督は1997年のタイタニックと2009年のアバターの間が 12年間開いているのですがそれは単なるブランクではなく キャラクター創造や制作としてエンターテインメントの世界に関わっていました。 その一つに製作総指揮として関わったスティーヴン・ロウ監督のドキュメンタリー映画 海底火山の謎 (Volcanoes of the Deep Sea)があります。 こんなところでも海との深い関係を保っています。
そんな大海と縁の切れないジェームズ・キャメロン監督に依って 磨き上げられた映像のタイタニック3Dは また私達を驚かせ、楽しませてくれることでしょう。
追記(2014年10月31日)
本記事記載の深海探検がキャメロン監督の新作ドキュメンタリー映画 深海への挑戦3D(Deepsea Challenge 3D) として結実しました。 此の発表に伴い実は深海探検と深い関係にあるロレックス社から記念モデルとして究極のオイスターケースを謳うダイバーズ腕時計 ディープシーD-BLUEダイアル が発売されました。 両者にどのような関係が有り其れが命名に齎した由来を記事 ロレックス・ディープシーD-BLUEダイアル~ジェームズ・キャメロン深海単独潜水記念モデル~命名の由来 にして配信しました。
追記(2019年7月15日)
キャメロン監督のマリアナ海溝最深部潜航は、スイス人技術者の