スバル軽ライン停止、三菱パジェロミニ、ダイハツコペン生産終了~軽自動車データに原因を見る

軽自動車関係のニュースが最近相次ぎ それが大凡ネガティブな方向に振れたものに感じられます。 軽自動車に何が起こっているのでしょうか?

1966 Subaru 360 Model K111, History Garage, Tokyo

Sankei Bizの2012年2月29日の記事 富士重が軽自動車生産を終了 「テントウムシ」から始まった54年の歴史に幕 は悲しいニュースでした。 スバル360、通称 テントウムシ はオールドファンには堪らない名車でしょう。

そしてカーブログメディアの clicccar(クリッカー)の2012年3月24日の記事 パジェロミニ生産終了!もちろんアノクルマも生産終了です。 では三菱のパジェロミニの生産終了が伝えられました。

そして昨日2012年4月2日には時事通信に ダイハツ、コペンの生産8月終了=発売10年の軽オープンカー(2019年1月14日現在記事削除確認) にて軽オープンカーと云う他に例を見ないダイハツのコペンも生産終了が知らされました。

こうも生産終了の話題が続くと 軽自動車に何が起こっているのか勘繰ってもみたくなります。 そこで 社団法人 全国軽自動車協会連合会 の統計データを見てみることにしました。

先ず 軽三・四輪車および全自動車保有台数の車種別推移(軽三・四輪車および全自動車保有台数の年別車種別推移/軽三・四輪車および全自動車保有台数の月別車種別推移) を見てみました。 すると保有台数の推移は実に堅調であることが見て取れます。 昭和41(1966)年の集計開始以来、 軽自動車全体に於いてその保有台数はほぼマイナスになることもなく、 少ないながらも年を追うごとに増加傾向にあります。

では軽自動車業界が順風満帆かというとそうでもないようです。 販売が好調であればこれだけ生産終了が相続くわけもありません。 そこで軽自動車の販売台数を見てみることにします。

軽四輪車新車販売台数の月別・車種別推移 では、軽四輪車新車販売台数の月別・車種別推移が1996年から2012年の3月のデータが掲載されています。 (リンク先記事の削除を2019年1月14日現在確認しましたので、類似記事 軽四輪車 新車販売台数の月別・車種別推移 にリンクを貼り置きます。 1996年から2018年の軽四輪車新車販売台数の月別・車種別推移データが掲載されています。) 今年2012年に入っての3ヶ月は順調ですが、しかし販売台数総計の前年比率を追ってみると 2006年の+5.2%を境に2007年からは減少傾向で 今年に入るまでに増加したのは2010年の2.3%だけであとは軒並み減少値、 特に2009年の-9.7%と2011年の-11.9%は共に一割の減少と大幅減となっており、 この数値は軽自動車業界の一角が崩れてもおかしくない減少幅だと思われる程です。 決して良好な数値とは言い難いものでしょう。

では中古車が保有台数の堅調を支えているのかと見てみればそうでもありません。 軽四輪車中古車販売台数の年別推移 では昭和57年から平成23年のデータが載っていますが 新車販売同様矢張り平成18年(2006年)をピークに近年は減少傾向にあると言えるでしょう。 (リンク先記事の削除を2019年1月14日現在確認しましたので、類似記事 軽四輪車新車販売台数の年別・車種別推移 にリンクを貼り置きます。 昭和42(1996)年から平成30(2018)年の軽四輪車新車販売台数の年別・車種別推移データが掲載されています。)

以上見たデータからは即ち、消費者は長期保有の傾向にあることが先ず考えられます。 低価格が魅力の軽自動車と謂えどそうは買い換える需要が発生していないのでしょう。 考えてみれば軽自動車は維持費が安く済むのも魅力の一つです。 そうとなれば長期保有に拍車が掛かるのも已むを得ません。

軽自動車は日本固有のカテゴリーで外圧の心配もなければ 他に理由の思いつくものもなく、そこが門外漢の頼りないところですし、 専門家ではありませんので確言は出来ませんが、 この長期保有化がほぼ軽自動車低迷の主要な理由と考えていいのではないかと思えます。 そうであるとすれば今の世の中消費者は賢く生きるしかなく、 それはまた軽自動車メーカーを苦しめる要因ともなるとは何とも遣る瀬無い気がします。

使用写真
  1. 1966 Subaru 360 Model K111, History Garage, Tokyo( photo credit: Ian Muttoo via Flickr cc
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