バブルの象徴日産フラッグシップ車シーマ(CIMA)がHV(ハイブリッドカー)として復活

かつて日本がバブル景気華やかなりし頃、 シーマ現象と呼ばれるほどの売れ行きを示した高級車 シーマ は初代が1988年1月に発売されてから4代目が2010年8月に生産中止されるまで 日産のフラッグシップカーとして君臨していました。 しかしその20年にも渡る長き間に21世紀となりバブル景気も去り、 長引く不況と更には2008年にリーマンショックが追い討ちを掛け、 第一線からは退くことになっていました。

サイトには日産において最高の匠が集まる栃木工場で5代目のシーマが目覚める、と謳われています。 1/1000ミリを手で知る匠たちによる「日本のモノづくりの極み」に 最先端のテクノロジーを取り入れてなお、妥協なくひとつの形に磨き上げ、 オーナーの高い期待を超えようと挑み続けた結果がとしてのシーマが表現されています。

しかし復活の要望の声が多く 遂にはまた5代目が世に送り出されることになったとのことです。

発売は今年2012年5月21日と発表され、 日産ホームページにはシーマの専用の 日産シーマハイブリッド スペシャルサイト (2019年2月5日現在サイト閉鎖確認) も既に用意されています。

5代目シーマは日産の現在のフラッグシップ、 フーガ をベースに開発されており、 何と言っても全ての車種がハイブリッドカーであることが特筆に値するでしょう。 従って燃費性能は先代の何と2倍となっています。

燃費性能を倍に向上させながらパワートレーンは V型6気筒3,500ccエンジンと高性能モーターの組み合わせによって364馬力を達成、 V型8気筒4,500cdエンジン搭載の4代目の280馬力に対して此方も大きく向上しています。

勿論高級車中の高級車たる所以、 エクステリアからインテリア、静粛性もシーマ品質となっています。 特に塗装工程ではサイトにも高々と謳われるように匠の手により 平滑性を高く仕上げるため水研ぎ作業を施されます。 他にも随所に匠がシーマをシーマたるべく際高品質で提供出来るよう心配りがされているとのことです。 その自信の程を示すのか完成車1台1台に工場長直筆サインの品質検査確認書が付けられるとは これもシーマ所有者の自尊心を擽るところでしょう。

価格設定は735万~840万円となっており、 それなりではありますがイタリア車やドイツの超高級車ほどはしない設定で 求めるところに応じたものになっているのではないでしょうか。 復活を求めた声の持ち主達は恐らく挙って歓迎することでしょう。

初代シーマ登場時の歓迎振りには下請け企業の社長さんなどが、 顧客を訪問する際に担当さんの乗用車を見下ろすような高級外車は拙いが 高い品質の車には乗りたいと言う需要があり、 それに国産高級車と言う解を示したことが与って力が大きいとも聞き及びます。 今回のシーマ復活劇は再度そのサイレントマジョリティーの声に応えられるでしょうか。

追記(2019年2月5日)

日産シーマハイブリッド スペシャルサイト のサイト閉鎖を確認しましたので日産の公式 シーマ/CIMA に新しくリンクを貼り置きます。 提供される 価格・スペック ページでは CIMA HYBRID VIP GCIMA HYBRID VIPCIMA HYBRID の3グレード総てがHYBRID仕様で其のエンジン+モーターは VQ35HR/HM34 とされています。

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