アップル社が次期iPhone5に特許を持つリキッドメタル合金を採用!?

まだ噂の段階で真偽の程は確かではありませんが、 アップル社のスマートフォンiPhoneが次期モデル iPhone5でリキッドメタル合金を採用すると言う情報がネット上を流れています。

このような噂が流れているとなれば さて、リキッドメタル合金とはなんぞや? となりますがなかなかはっきりした情報がネット上には見られません。 ネット上に見られる情報はアップル社が米国のLiquidmetal Technologiesの持つ特許である リキッドメタル合金について家電製品分野での独占権を取得していることです。 その情報は以下2ブログ記事に見ることが出来ます。

前者ではリキッドメタル合金の採用で金型に流し込むだけで 従来の金属成形から得られるのと同等以上のボディが作成でき コスト削減及び大量生産が可能になるのではないかと推測されています。 また後者では燃料電池の製造に活用される技術であるとしています。 安全性や信頼性、耐久性といった観点から、バッテリー保護材の開発に リキッドメタル合金が光明を齎すと言うのです。

リキッドメタル合金とはどうやら米Liquidmetal Technologies社の開発した アモルファス金属 でこれは日本語には 非晶質金属 と訳されるように 従来の金属組成とは異なり元素の配列に規則性が見られないのだそうです。 この金属の特徴としては以下があるとされます。

  • 強靱性
  • 耐食性
  • 軟磁性

此れ等を見るからにiPhoneのボディ材料として 打って付けであることが分かります。

またどうやら米Liquidmetal Technologies社の開発したリキッドメタル合金とはどうやら 金属ガラス のことかも知れません。 金属ガラスはアモルファス金属の一つで通常アモルファス金属は その固体化に急速冷凍が必須ですが金属ガラスに於いては 固体化が結晶化以前に完了することで鋳型整形が可能になると言うのです。 これがGoGo! Machead!ブログさんの言うところの金型に流し込むだけで整形が完了する、 と言うことでしょう。

iPhoneの製造工程に於いては従来の削り出し成形には様々な問題がありました。 しかしアップル社は妥協を許さず削り出し成形を選択したと聞きます。 これを受け違えて賞賛する工業コンサルタントの怪しい言も聞いたことがありましたが、 この昔風のコンサルタントにはプレス成型の頭しかなかったのでしょう。

以上挙げたリキッドメタル合金の特質がiPhone製造に於いて好条件を齎すことは明らかで、 更にiPhoneの製造に於いてはフォックスコンでの労働問題で アップル社に責を負わせる部分もあったためそれも後押しして アップル社がリキッドメタル採用を早めることが噂される根拠となっているのだと思います。

リキッドメタル合金は既に商業用途で使用されているようです。 嚆矢となったのがゴルフクラブのクラブフェースでした。 これはリキッドメタル合金の高弾性金属である性質を期待されたものでした。 同じくゴルフボール やスキー板、バットやテニスラケットなど スポーツ用品への利用が盛んであるようです。 加えて一部携帯音楽プレーヤーなどの筐体への採用実績もあるようです。 そうであればiPhone筐体への採用は最早敷居は低かろうことでしょう。 軍事、医療用では高価なチタンの代替とも考えられていますし それはアルミニウムにも及ぶとなれば尚更です。

この噂の真相はいずれアップル社主催で 今年2012年も6月初旬から中旬に催されるであろうデベロッパー向けイベント WWDC (Worldwide Developers Conference) に於いてはっきりするでしょう。 今はアップル社の発表を楽しみに待ちたいと思います。

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