2012年の本日5月23日は ロバート・モーグ(Robert Moog) 博士の誕生日ということでGoogleのロゴが 博士が1970年に開発、翌年から一般に販売された量産品 ミニモーグ (Minimoog) 風になっています。
今回のGooogleロゴは鍵盤をクリックすると発音することは 既に珍しくはなくなりましたが右のオープンリールデッキのボタン操作で 録音・再生が可能となっていて、更にはリンクボタンを利用すれば 録音をシェアすることも出来てしまいます。 しかも鍵盤上部のコントロールパネルの以下列挙する処も全て活きている凝りようです。
YouTubeにはかなり沢山の不可思議(笑)な演奏が上がっていますし、 今日いっぱいはまだまだ作品が増えるのではないでしょうか?
モーグ・シンセサイザーはアナログシンセサイザーであるにも関わらず 今回のGoogleロゴは考えてみれば生粋のデジタル、 しかもソフトウェアシンセサイザーですから話しが込み入ってきます。 今や往年の世界最高峰の高価格電子楽器がWebサイト上で実現できてしまう、 そんな時間が凝縮されているようにも感じられます。
時代は進み人々は携帯電話を常時携えるようになり、 パーソナルコンピュータが世に出たかと思えば瞬く間に膝の上に乗り やがて一枚の板になってしまいました。 iPad の登場です。
Acenumber Technical Issues ブログの2011年9月27日記事 KORG iPadアプリ半額~iMS-20にiELECTRIBEも にはそのiPad上で動く KORG 社のアナログシンセサイザーの名器 MS-20 のシミュレーターを紹介しています。 ロバート・モーグ博士の偉業はこんな処にも脈々と受け継がれているのでした。
電子機器はお家芸でもあることから日本からは様々な電子楽器が世に送り出されましたし、 モーグ・シンセサイザーで世界にその名を轟かせた 冨田勲 さんもいます。 モーグ博士と日本とはなかなか浅からぬ縁があるようです。
因みにMOOGは博士自身に依れば モーグ と発音するのが正しいようで、 実際 ムーグ と記憶してもおり、これはオールドファンに共通するようですが 今回改めてWikipediaのモーグ・シンセサイザーの一項、 モーグとムーグ を見てはっきりしました。 まさか日楽が関係していたとは(笑)。 一般のファンがムーグと記憶するのも宜成る哉と言った状況にあったのでした。