レッドブル、モンスターエナジー、そしてスターバックス~エナジードリンク戦争に必須の武器エナジーショット

エナジードリンク と言う新たな分野で激しい競争が巻き起こっています。 日本には従来 栄養ドリンク なる分野が有ります。 これら疲労回復やエネルギー補給を目的とする飲料と 真っ向対抗すべく海外から黒船としてやって来た新栄養ドリンクとでも言うべき 飲料をカテゴライズするにエナジードリンクとするのが一般的となっています。

アメリカに於いては今このエナジードリンク市場がとても活気付いています。 その余波が黒船として日本に影響を与えていると言って好いのかも知れません。

先ずは黒船襲来に対峙する日本勢としては 以下が挙げられるでしょう。 孰れも日本の消費者にはお馴染みの銘柄ではないでしょうか。

  • 大塚化学ホールディングス(オロナミンC等)
  • サントリーフーズ株式会社(デカビタC等)
  • ダイドードリンコ株式会社(エナジージム等)
  • ジェイティーフーズ株式会社(爽快ビタミン等)
  • ハウスウェルネスフーズ株式会社(C1000ビタミン等)
  • サッポロ飲料株式会社(がぶ飲みヴァイタミンC等)
  • 株式会社チェリオジャパン(ライフガード等)
  • 株式会社ポッカコーポレーション(パワーギア、ビタエネC等)
  • コカコーラナショナルビバレッジ株式会社(リアルゴールド等)

対する黒船勢は既にその第1弾は日本にかなり根付いています。 レッドブルジャパン株式会社 の提供するエナジードリンクがそれです。 ビジネスメディア誠2011年9月6日記事 レッドブルが売れているワケ に日本でも親しまれている様子が覗えますが、 医薬部外品ではなく想定外の炭酸飲料としての商品登録を余儀なくされたことが 逆に好結果を招いた部分などは興味深く思われます。

また PRESIDENT 2012年6月4日号 の記事(2019年2月14日現在削除確認)がオンライン上に エナジードリンク-なぜリポビタンDはレッドブルに勝てないか として公開されており、 エナジードリンクは飲料業界の救世主 との言及には黒船勢の優勢が覗えます。

黒船勢の2番手としての登場はかたむき通信にも以下列挙する処の記事で取り上げた モンスターエナジー があります。

矢張り同カテゴリーと言うことで先陣を切ったレッドブルとの比較が多くなされますが、 マーケティングなどではレッドブルの取った戦略をかなりの部分で取り入れています。

そしてエナジードリンクの第3勢力がPRESIDENT記事にも登場した スターバックス・リフレッシャーズ です。 2012年3月22日に全米発売が公表され、日本でも話題となりました。 スターバックスがエナジードリンク市場に新たに参戦した このリフレッシャーズは日本ではまだ未発売ですが、 スターバックスと言えば既に日本にカフェとして親しまれ、 充分根付いていますから孰れ日本に登場の際は 実店舗を利用した効果的なキャンペーンで日本市場に食い込むことは間違いないでしょう。

これら日本対黒船勢の飲料摂取の大義名分は栄養補給と同じく謳われますが、 従来の日本勢、所謂栄養ドリンク勢はその顧客年齢層は高く、 黒船勢の顧客は若年齢層が主流となっています。 PRESIDENT記事にも厳しく扱われる日本勢は果たして黒船の圧力に抗し切れるでしょうか。 若い年齢層の顧客への訴求戦略こそが重要な鍵を握っているものと思われます。

またPRESIDENT記事には重要な言及があるように思います。 米国ではキオスク的な場所で売られている エナジーショット と呼ばれる50ml程度の小さなポーションが流行している、なる部分です。 日本には未だ発売されていないとされる商品カテゴリーですが、 アマゾンなどでも レッドブル シュガーフリーエナジーショット2オンスボトル24本セット や、 モンスター エナジーショット ヒットマン3オンスボトル24本セット (2019年2月14日現在取り扱いが確認不能) を購入することが出来ますから参陣しているも一緒です。 しかし考えてみればこれらポーションなるカテゴリーは オロナミンC でも リポビタンD でも量は120mlに100mlと倍近くにはなってしまいますが、 キオスクで景気付けに飲まれているシチュエーションは同様ですから こんな処に日本勢の突破口があるのかも知れません。

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