本日2012年6月12日は日本時間未明にアップル社の WWDC2012 が開催大いに盛り上がりました。 今年は以下列挙する処の話題など盛り沢山でした。
しかし実は、これ等に隠れるようにひっそりと本日発売された製品がありました。
それが AirMac Express[追] です。 AirMac Expressは日本市場以外ではAirPortと呼ばれている無線LAN機器です。
初めての登場当時は右上に見るようなまるでUFOのような概観が特徴的でしたが それは左の写真に見られるような電源アダプタにしか見えないデザインとなっていました。
そのデザインが今回は 下の写真 に見られる様にそれはまるで 白いAppleTV とでも言えるものに一新されたのです。
機能としては802.11n同時デュアルバンド通信に対応され、 自動的に2.4GHz帯と5GHz帯の内速い方へと切り替えて使えるようになりました。 来客時には新搭載のゲストネットワーク機能で個別接続を提供出来便利です。 旧モデルには備えられなかった有線接続向けにLAN用イーサネット端子が追加されたので 無線だけに留まらないネットワーク機器としての活用も可能となりました。 機能的に上位機種の AirMac Extreme ベースステーション 並みの仕様へと底上げされ 値段は据え置きの8,400円ですからかなりお得感があります。
またiTunes音楽プレイヤーを持ちAirMacを利用可能なコンピュータが AirPort Expressに接続されたスピーカーへ音楽を配信出来る機能である AirTunes は AirPlay にバージョンアップされました。
無線LAN、Wi-Fi機器と聞くとどうしても分かり難い設定が思い浮かび敬遠されるものですが、 そこは流石アップル社の製品として直感的に出来るように配慮されました。 アップル社の製品ですが勿論Windowsにも繋がるように設計されています。 Windowsマシンを含む無線ネットワークをAirMac Expressで構築出来るようになるのです。
アップル社の製品であれば更にネットワークへの接続は簡単になる道理です。 それはアップル社サイトに依れば珈琲を淹れるより簡単で手早いそうです(笑)。 その秘密はiOSとOS X用のAirMacユーティリティには 予め設定アシスタントが組み込まれているからでした。
アップル社製品をAirMac Expressに接続すれば更に便利なのが 接続した機器からAirMac Expressの管理と監視が出来ることです。 勿論他Wi-Fi機器でもそれは出来ますけれど 矢張りなかなか分かり難い接続方法や管理画面で敷居の低いものではありません。 しかしAirMac Expressに接続したアップル端末のスクリーン上では、 接続した他のAirMacベースステーションと一緒に アップル社お得の洗練されたグラフィカル表示がなされます。 従って設定の確認も手早く、変更やアップデートなども簡単に行えるでしょう。
考えてみれば今回のWWDC2012では全ての発表がWi-Fi機器として作動します、 と言うよりは無線環境がなければまともに機能しないと言っても過言ではないでしょう。 従って AirMac Express 各機器のハブとして重要な役目が与えられているのです。 しかしそれは縁の下の力持ち、黒子的な役割でもありますから、 大々的にアナウンスされるのではなく 隠れるようにひっそりと発売されたのは正にぴったりの登場だったかも知れません。
追記(2019年4月21日)
上にリンクしたネットメディアの伝える通り、 現在アップル社のWi-Fiルーター AirMac は2018年4月26日に在庫がなくなり次第販売終了の旨、アナウンスされています。 但し販売終了後も5年間はサポートが継続されるとのことで、 アップル社の公式サポートサイトには AirMac のページが用意され、PDFファイル AirMac Express 設定ガイド へのリンクも設けられています。