GoogleがNexus 7を意欲的な価格設定で投入しタブレット市場は愈々激戦区に

残された手段はそれしかなかったのかも知れません。 Google社が自社設計の Nexus 7 を発表しました。

この製品は所謂タブレット型端末です。 もっと言えばアップル社の iPadのような 端末です。 こう言えば実は語弊があるのはこの端末登場でも多くのオンラインメディアがこれを伝える内の一つ、 CNN.co.jpの2012年6月28日のニュース グーグル、タブレット端末「ネクサス7」を発表 価格199ドル (2019年6月3日現在記事削除確認)に記載があるように、サムスン電子社製のGoogleの基本ソフトウェアを積んだ Galaxy Tabギャラクシー・タブ が米国に於いてアップル社の申し立てを受け 6月26日に販売差し止めが命じられているからで、 余り触れられたくはない部分であるのが思い遣られるからです。

勿論このNexus 7の基本ソフトウェアは Android OSの最新バージョン4.1を搭載しています。 大きさは7インチ型、そして価格は何と 199ドル、2012年6月末時点で日本円に換算すると約15,800円と実に戦略的な設定がなされています。

設計はGoogle社でなされるとの話しですが製造はASUSTeK Computerが担当するようです。 なお現時点では日本からは購入出来ないとされており、 これなどはAmazon社のKindle Fireとの類似性を思い出させますね。

Amazon社の Kindleキンドル と言えばかたむき通信には一昨日2012年6月26日に Kindle(キンドル)~アマゾンの電子書籍リーダー日本上陸予告 として記事を配信した処です。 米国内で評判を取り、満を持しての日本登場です。 既に確立された感のあるiPadの牙城を崩せるのでしょうか? 好事家のKindleが日本市場でどのようにiPadとシェア競争を繰り広げるか注目する処です。

これに孰れNexus 7も加わることとなるでしょう。 今からネット上では期待の高まる多くの声を耳にします。 スペック的にはNexus 7をKindleと比較すれば重さは約340gで Kindleの約397gより57gの軽量化が図られ、解像度もグラフィックス処理速度も Nexus 7が上回っています。 但しタブレット端末に於いては以前のパソコンのようにスペックだけで優劣は決められず、 そのネットワーク環境やストア環境などバックグラウンドまで含めた ユーザー体験が重要視されるためなかなかに甲乙は付けられません。

上を見れば三つ巴の競争になる訳ですが、話はそれに留まりません。 Nexus 7のような新しいガジェットに目の無い方ならご存知でしょう、 つい先日6月18日にはマイクロソフト社がタブレット端末 Surfaceサーフェス を発表しました。 iPadと同価格帯のマイクロソフト社の意地を掛けた新製品です。 長くIT業界の覇者としてありながらこの処、 存在感を示せないでいる同社の渾身の新端末です。

アップル社も斯くなる上は黙っていないでしょうし、 Google社ならぬAndroid端末提供者とて市場を奪われるのを指を咥えて見ている訳には行きません。 競合各社には大変でしょうが、 こうして市場が活気付く状況はユーザーに取っては 選択肢も増え、コストも下がり、扱いやすくなるでしょうから有り難いものです。

追記(2012年9月26日)

ネクサス7が日本で発売されたのを受け (ネクサス7登場~)ハードウェア市場に舵を切る巨大ソフトウェア企業 を配信しました。

 

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