シャープ新IGZOにiPhone5新Retinaディスプレイの可能性

シャープが従来のアモルファス(非晶質)IGZOを改良、 IGZOを構成するIn(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)に結晶化構造を持たせる CAAC(C-Axis Aligned Crystal) 化に成功したと2012年6月1日に発表しました。

何やら難しそうな話しですが、 簡単に言えば解像度を2倍に出来る技術を開発したと言う話しです。 加えるにこの技術は有機ELにも応用出来るとされていますが、 シャープ側からは可能性については否定しないものの 製品化についてははっきりした回答は得られていないようです。

シャープの会見に依るこの情報は様々なメディアにより2012年6月1日に配信されていますが 中にも以下オンライン系ニュース2サイトのものが詳細に渡って分かり易く解説されています。

シャープは三重県亀山市の亀山第2工場で既にIGZO液晶パネルの生産を開始しています。 シャープは既にアップル社の新型iPadで液晶パネルを サムソン、LGと共に供給する1社として名を連ねるているのが ガジェット速報の2012年3月18日の記事 新型iPadの液晶パネル「シャープ」も供給 サムスン単独は誤り ―米調査会社の分析で などにも見られる様に明らかになっていました。 両者を併せ鑑みると興味深いところです。

また2012年中には従来のIGZO生産をこのCAAC採用の新IGZOの生産に切り替える予定であるとも発表しています。 予定としては今年度内にも製品化したい意向が伝えらえており、 これはiPhone5との関連性で考えても実に示唆深い情報ではないでしょうか? またロイターは2012年5月16日に アップル次期アイフォーン、液晶パネルはシャープなど3社=関係筋 とiPhone5の液晶パネルについてシャープの名前をはっきりと挙げています。

Ascii記事に依れば会見に臨んだシャープ副社長執行役員水嶋繁光氏がIGZOパネルについて、 特にモバイル機器でのアドバンテージが大きい ことを強調したと言うのも力強い後押しとなります。

新型iPad技術仕様 を見れば9.7インチ、2,048×1,536ピクセルで解像度は 264ppiiPhone4S技術仕様 を見れば3.5インチ、960×640のサイズでピクセルで解像度は 326ppi とされています。[追2]

シャープ発表会場には新IGZOディスプレーを採用した実物が展示されていたそうで、 6.1型(2560×1600ドット、498ppi)と4.9型(720×1280ドット、302ppi)の2つの液晶パネル及び、 新IGZOを採用した13.5型(3840×2160ドット、326ppi)と3.4型(540×960ドット、326ppiフレキシブルタイプ)の 2つの有機ELパネルであったと言います。 このサイズを示唆的と謂わずして何と言うでしょうか。

此処に来ての強力な状況証拠ですね。 アップルの発表がますます楽しみになって来ました。 6月11日から15日まで開催されるWWDC2012に於いて何らかの発表は有ることと思われます。

追記1(2012年12月27日)

iPhone5への搭載は結局藪の中のIGZO液晶に関して シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる を配信しました。

追記2(2019年3月17日)

iPadは現在 Pro をラインナップに加えて9.7インチ版は第6世代となって廉価版の役目を負いながらアップル社の公式サイトの 仕様 を見れば、 2,048 x 1,536ピクセル、264ppiの解像度は変わらぬものの CPUは大幅に処理能力を増し、Appleペンシルにさえ対応するものとなっています。 またiPhoneは過去モデルを併売する形態で現在、以下ディスプレイ方式を併せ列挙する処がラインナップされており、 Super Retina HDディスプレイOLED(有機EL) ディスプレイのアップル式の呼称となっています。

  • iPhone XS(HDR対応True Tone搭載5.8インチSuper Retina HDディスプレイ)
  • iPhone XS Max(HDR対応True Tone搭載6.5インチSuper Retina HDディスプレイ)
  • iPhone XR(True Tone搭載6.1インチLiquid Retina HDディスプレイ)
  • iPhone X(HDR対応True Tone搭載5.8インチSuper Retina HDディスプレイ)
  • iPhone 8 Plus(True Tone搭載5.5インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 8(True Tone搭載4.7インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 7 Plus(5.5インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 7(4.7インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 6s Plus(5.5インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 6s(4.7インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 6 Plus(5.5インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone 6(4.7インチRetina HDディスプレイ)
  • iPhone SE(4インチRetinaディスプレイ)

追記3(2019年4月29日)

シャープ社の第5世代IGZO技術開発の公表を受け、本ブログ2012年12月27日の記事 シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる に、シャープ社の復活、技術の概要、既発売の適用製品、有機ELディスプレイへの応用、などを追記しました。

追記4(2021年5月30日)

シャープ社の AQUOS R6 の発表を受け、本ブログ2012年12月27日の記事 シャープ虎の子技術IGZOとは何か?復習してみる に、当該機種に採用されたIGZO有機ELディスプレイである Pro IGZO OLED などについて追記しました。

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