B-CAS問題は未だ鎮火することなく以下矢継ぎ早に出現する問題は以下列挙する処などで燃え広がる一方です。
この中心に位置するとも言える B-CAS 株式会社 ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ と関連組織の対応を見てみたのが昨日はかたむき通信2012年5月31日の記事 B-CAS社のSoftCAS、書換え問題、BLACKCASへの対応は如何に? でした。
記事に起こすに不思議な感じがしたのは 総務省、WOWOW社、スカパー社などから 技術的一任を受けるB-CAS社の従業員が以下の表の如く公開されていたことでした。
区分 | 従業員数 | 平均年齢 |
---|---|---|
男性 | 12名 | 57.1歳 |
女性 | 2名 | |
合計 | 14名 | 57.1歳 |
B-CAS方式は今や地デジ、即ちテレビには必ず備えられるべきものですから 日本全国に影響を及ぼす道理で、 その暗号化の鍵たる同システムの技術を担う構成として些か奇妙な感は否めません。
同社の 会社情報 の第7項には2011年 6月24日現在、非常勤も含め12名の役員が記され(2019年4月18日現在、当該項目は削除されています。) 第3項の資本金15億円には見合っているでしょうが、 少々人員構成としては頭でっかちな印象を受けます。
この第3項には所在地等として事務所が 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷一丁目1番8号 と公開されています。 これは以前は別の場所に位置していたようでそれは 東京都渋谷区神宮前6丁目23-17 でした。 この住所に関してGIGAZINEが2008年6月25日に面白い記事をものしています。 地デジの利便性を損ない、普及を妨げる原因となっている謎の私企業「B-CAS社」に行ってきました がそれです。
タイトルからしてなかなか刺激的な言葉が使われていますが、 内容もどうして辛辣なものとなっているようです。 また以下引用の
B-CASによる暗号化解除の仕組みを搭載するためムダにチューナーの価格が押し上げられて高くなり、 加えて無料放送なのに暗号化されることでコピー制限され、アナログ放送と同様の利便性が皆無になっているためです。部分を見ればこれは記事から5年経って 実際に地デジが運用された今もあまり状況は変わっていないのではないでしょうか。
B-CAS社に実際に出向いてみたのがこの記事の内容となっているのですが、 切っ掛けとなる動機が実に気になる内容となっています。 それは以下引用する処なる文面です。
これまで長い間、会社の公式サイトに住所を掲載せず、 つい最近になってあらゆる方面からその不透明な体質が批判されて、 ようやく登記上の本店所在地のみ公開を行ったわけですが、 本当にその住所にあるのでしょうか?
本当に公表された場所にあるのだろうか、という疑いが確認行動を取らしめたのですね。 5年前に既に不透明な体質が批判されていた状況も覗えます。
本来このような公共的な組織は 例えば電力会社や水道会社、鉄道会社が 手前勝手に料金を決めたり出来ないように 透明性が欠かせないと思うのですが、 B-CAS社、なかなかに謎多き組織です。