携帯の通話回線が3GからLTEへ、ではLTEは何G?

総務省は2012年7月6日に現在データ通信の利用に使われているのみの携帯電話の次世代高速通信規格 LTE 回線で音声通話を利用出来る技術基準を策定したことを明らかにしました。 Sankei Bizの2012年7月7日の記事 LTEの通信・通話一本化、来夏にも対応スマホ発売 総務省が技術基準 の伝える処です。

現在はLTEサービスを提供するドコモとイーアクセスのLTE対応端末ではLTE回線は データ通信にしか使われていません。 音声通話は第3世代移動通信システム、所謂 3G 回線を使っていますが、両者の基地局設備は別物が必要です。 LTE回線と3G回線でLTE回線でデータと共に通話回線も賄えれば 回線基地局がLTEのもののみ整えれば良い理屈となり キャリアのコスト減がユーザー負担の軽減に繋がるとされます。

LTEの周波数効率は3G規格に比べ2~3倍以上、速さも最大30倍のため コスト減と同時に通話音声の品質も向上します。 良いことずくめですから韓国が今年中に米国も来年中の開始の予定が聞かれ 総務省としても遅れじと急ぎたい意向があり、 来月にも審議会に答申し、今年度末に省令としてまとめたい考えだと謂うことです。

これにより速ければ来夏にも対応スマートフォンが発売されるものと見られます。

さて、ではLTE回線のLTEとは何ぞや? はたまた従来が第3世代即ち 3G(3rd Generation) となるならばLTEは第何世代なるや? と疑問が湧いて来ます。

実はLTEは Long Term Evolution の略で長期的視野で捉えた変革と命名されるが如く 3Gから4Gへの橋渡しの役目を仰せ付かった規格を指します。 即ち3Gでも4Gでもなくその中間に位置する訳ですね。この件に関しては、はなまるチェック!ブログには2011年12月1日に記事 ドコモのiPhone、iPad販売の鍵と言われるLTEとは? の用意が有ります。

お馴染み従来の3Gから一歩進むも 一世代進むとするには足りないため 3.5Gとされた規格があります。 属するのはこれもお馴染みでしょう、 FOMAハイスピードやWINなどがあります。

ではもう一歩進めば第4世代、即ち 4G 規格と呼ばれるかと言うと正式に 4Gとされるのは現在 LTE-AdvancedWiMAX2 に限られます。

ここにおや?と思われるのは2が4Gに属するその以前の無印 WiMAX は一体何世代に属するのか?と言うことでしょう。 これは実は第3.9世代、 3.9G 規格に属しているのです。ならばそれと同じ考え、 Advancedと名称に付加されたLTEが第4世代に属するのならばその前世代の無印LTEは 3.9Gに属するとして正解、 これが本記事タイトルに対する答えなのでした。

しかし此処に実に困った問題が発生しました。 それはWikipedia上に 第4世代移動通信システム としてページが用意された中に 商業上の4G として項目立てられています。 以下に引用します。

3.9Gに相当するLTEやWiMAX、 あるいは3.5Gに相当するHSPA+などもマーケティング的に「4G」と呼称されることがある。 そのためITUは市場の混乱を避けることを名目に2010年12月6日にLTEやWiMAX、 さらにはHSPA+などの3Gを発展させた規格も「4Gと呼称してよい」とする声明を発表した。 例えば日本で初めて「4G」を冠するサービスとしては、 ソフトバンクモバイルがWireless City PlanningのMVNOとして提供するSoftBank 4Gが 2012年2月24日より開始されているが、 これはAXGP(TD-LTE)規格によるいわゆる3.9G規格であり、IMT-Advancedに準拠した4Gではない。 なお、KDDI(au)に関しても、 3.9G規格であるLTE(FDD)サービスを「4G LTE」と呼称している。

これだから所謂 マーケティング などと称するものは信用されず悪印象ばかり持たれる訳です。 3.9Gを商売の都合が良いから4Gと呼んでしまおうってんで 謂わばアイドルが年齢のサバを読んでるみたいなものです、 と言うか増やしてるのだから家出高校生がサバ読んで働くみたいなものですか。 それを ITU (International Telecommunication Union:国際電気通信連合) が認めてしまうのも如何なものかと思います。 今混乱を収めても孰れ再び混乱は招かれざるを得ないのは間違い有りません。

閑話休題、何にしても通話回線が低コスト化と同時に高品質化されるのは喜ばしいことです。 上に記した周波数効率については3.9Gに於ける先達たるWiMAXについて はなまるチェック!ブログの2011年7月18日の記事 WiMAX(ワイマックス)とは?WiMAX2の意義 に記される如くそれはWiMAXの特徴とされるものでしたが、 やっとドコモがXi(クロッシィ)で追い着き、 この秋にはau、ソフトバンクが続く予定です。 そしてこのモッタイナイ精神に基づくエコ時代に周波数効率も鑑みられた上で 通話回線も考慮され取り上げられる儀となったのでした。

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