BossKitter~マイクロソフトの憂鬱

堂々とそのキャッチコピーに 会社内で上司の目を盗んでTwitterをやりたい不良社員支援アプリです。 と謳うTwitterクライアントが登場しました。 其の名も Boss Kitter 即ち、ボスキッター~ボスが来た(笑)なるWebアプリです。 そのサイトを訪れれば一目瞭然、 見た目はGoogleの検索結果そのものとなっています。 これで上司の目を欺こうと言う寸法ですね。

そう迄してつぶやきたいかと、人に依っては解し難いアプリかも知れませんが これがアルコール依存症のようなものと言っては語弊があるでしょうか、 なかなかTwitter中毒者に取っては重要な情報がタイムラインに流れるや否やは知らず、 タイムラインからは離れ難いものなのでしょう。 仕事の息抜きにタイムラインを眺めるのに、 万一の摩擦を惹き起こさぬせめてもの配慮かも知れませんね。

さて、この如き見た目を仕事上のソフトウェアに擬態すると言う コンセプトのツールは以前より見られたものでした。 此処に重要なのは上司の目にも仕事上のものであると認識を持たれるソフトウェアにて、 それは此処では正しくGoogleの検索結果であるのでした。

この事態はマイクロソフト社に取っては憂慮すべき状況であるものです。 なんとなればこの擬態されるべきソフトウェアは従来は マイクロソフト社製のもの、もっと言えば オフィス系ソフトウェアが定番であったからです。 嘗てはワードやエクセルを開いていれば仕事をしていると見做されたものが 今やGoogleの検索結果へと移り変わっているのでした。

検索エンジンを擁したGoogleが登場した時はマイクロソフトは歯牙にも掛けていませんでした。 其の後ポータル最大手のYahoo!に検索エンジンを提供している頃には まだまだGoogleはマイクロソフトの買収対象であったほどでした。 しかし何時の間にか検索エンジンを競争力の源泉に ネット界に覇を唱え始めた頃にはマイクロソフトは危惧を抱き始めたのです。 自らが君臨するIT業界の覇者のその座から何時かGoogleに引き摺り下されるのではないかと。 以降、業界内外問わず熾烈な争いが両者に繰り広げられているのです。

今回のBossKitterの登場はひとつの面白い話の種になる出来事ではありますが、 その裏には大きなIT業界のうねりが垣間見えるようです。

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