ジェンティルドンナ圧巻オークスで5馬身差を大魔神馬ヴィルシーナにつけ2冠達成

大魔神こと元メジャーリーガーの佐々木主浩氏の所有馬も参戦した 優駿牝馬、通称オークスは昨日2012年5月20日、 東京競馬場で芝2,400mで施行されました。 英国のクラシック競走であるオークスステークスを範として1938年に設立された 3歳牝馬限定の重賞GIレースです。

賞金総額1億8470万円のこの競走、 栄冠と1着賞金9700万円を見事取得したのは 2位に付けた大魔神馬 ヴィルシーナ に5馬身もの圧倒的な差で制した ジェンティルドンナ でした。

そう、かたむき通信にも2012年4月8日に記事 ジェンティルドンナ桜花賞2012を制し父ディープインパクトのジンクスを破る でお伝えしたディープインパクトの産駒として複数重賞を勝つ馬はいない、 と言うジンクスを一蹴した孝行娘です。 桜花賞の勢いそのままオークスをも制覇、 見事牝馬2冠を達成したのでした。 またこの勝利はディープインパクト産駒に取って初の2,000m超GI制覇でもありました。

実はディープインパクト産駒では去る13日にフランスはロンシャン競馬場での 日本の桜花賞にあたる仏1000ギニー(芝1,600m)に ビューティーパーラー が勝利していました。 ディープインパクト産駒は日仏でGIを制覇していたのです。 ビューティーパーラーは無傷の4連勝と父を思わせる快進撃で 姉妹のジェンティルドンナが日本のオークスを制したのですから、 否が応にも仏オークスへの期待が高まります。

さてジェンティルドンナの騎乗は川田将雅騎手でした。 かたむき通信2012年5月6日の記事 第17回NHKマイルカップはカレンブラックヒルが騎手、調教師と共にGI初制覇 の裏では岩田康誠騎乗のマウントシャスタが最後の直線で内側に斜行、 走行妨害されたシゲルスダチは転倒し騎乗の後藤浩輝騎手は 頸椎骨折の重傷を負ってしまいました。 このため岩田騎手は12日から20日までの開催日4日間の騎乗停止処分を科されていたのです。

このためオークスで予定されていたジェンティルドンナに岩田康誠騎手が騎乗出来ないこととなり、 川田騎手に鞍上が回ってきたのでした。 騎手交代で桜花賞を勝ちながら予想は1番人気ミッドサマーフェア、 2番人気大魔神馬のヴィルシーナとなり、 ジェンティルドンナは3番人気に甘んじていました。 これに関して川田騎手は忸怩たる思いがあったようです。 見事これを晴らした一番でも川田騎手に取ってはあったのでした。

さて今回勝って2冠としたジェンティルドンナは 父ディープインパクトさながらに10月14日に京都競馬場で芝2,000m施行される重賞GIレース 秋華賞 に見事勝利して父と並ぶ3冠となれるかどうか、楽しみです。

追記 (2012年11月25日)
第17回秋華賞をも制して牝馬三冠となっていたジェンティルドンナが 第32回ジャパンカップにも勝利したのを受け 貴婦人ジェンティルドンナがオルフェーヴルをハナ差で抑え牝馬三冠馬としてジャパンC初制覇 を配信しました。

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