第180回国会にてDVDリッピング違法化及び違法ダウンロード刑罰化を含む著作権法改正可決10月1日より施行

悪法も法なり、 定められたルールに則って取り決められた法は遵守するしかありません。 とうとう昨日2012年6月21日に先日の衆議院に続き参議院を DVDリッピング違法化及び違法ダウンロード刑罰化を含む著作権法改正 が通過しました。

依って2013年1月1日から正式に施行されることになります。 またDVDリッピング違法化及び違法ダウンロード刑罰化は2012年10月1日より 粛々と施行される次第となりました。

当該法案は2012年6月20日開催の第180回国会内にて投票、 賛成多数で可決されたその議員の投票の賛否が案件名を 著作権法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付) とし用意されたページに記載されています。

可決した法案をとやかく言うのも愚かなことですが その運用には最新の注意を払って欲しいと思われる大きな要因の一つは 今や家庭に普通に存在するパソコンやスマートフォンなどの使用についての 極めて一般的な多くの人々に関連する内容にも関わらず 何が違法であるのかの判断の難しさにあります。

この判断を得るのに参考になるページがありましたのでリンクを以下に貼ります。 マイナビニュースの法案可決の前日2012年6月19日に配信された記事 「DVDリッピング違法化」にまつわる誤解を読み解く

  1. いったい何が違法で何がセーフなのか?
  2. アクセス制御の回避は違法ではないのでは?
がそれです。

上記の内、後者2ページ目は些か専門めいていますので 興味のある方は参照されたく思いますが、 1ページ目にはこれを具体的に違法、合法を問うていますので、 一般にも実に参考になる筈です。 これに拠りリッピング違法化に関して具体例を列挙すれば以下の如くなるでしょう。

  • 違法:CSS技術が用いられたDVDのリッピング
  • 合法:自分が録音、撮影し作成したDVDのリッピング
  • 違法:CCCDのリッピング
  • 合法:CDのリッピング
  • 合法?:レンタルした音楽CDのリッピング
  • 合法:CSS技術が使用されていない販売DVDのリッピング

あれがこうで、これがああでと些か苛々させられる感もあります。 いっそ全てコピーも閲覧も禁止にしてしまえば良いではないかという思いさえ不図、 脳裏を過ぎらせしめられます。 ここまで噛み砕いてあれば何となく分かる気もしますが、 法の運用はこの例が絶対であるとは言えませんので注意も必要です。 何卒あそこに書いてあったからと言う判断基準はなされませんようお願いする処です。

また違法ダウンロードについては 著作権者から許可を得ないでネット上で公開されている動画、音楽などをダウンロードすれば 即刻刑事罰のたいしょうとなります。 その刑事罰は 2年以下の懲役 または 200万円以下の罰金 となっています。

様々な方と話をすれば実はインターネットを閲覧していて どれが違法でどれが合法か判断の手立てがないのに困惑する様子が伺えました。 また違法と知ってか知らずかは極端に言えば取り調べ方の胸先三寸な面も有りや無しや。 従ってネットに慣れる馴れない問わず、 誰もが法を犯す可能性が高くなるのが懸念されるものです。

これが即ちかたむき通信2012年6月20日に配信した 津田大介氏の国会参考人発言で違法ダウンロード刑罰化問題を考える に於ける津田氏の言、 バッファがあるのと即違法は違う に於いての即違法が具体化されたものです。 諸外国の事例には津田氏はバッファのある刑事罰を挙げてもいます。

これにより例えば違法ダウンロードは即刻刑罰の対象となり、 無意識に閲覧したものが違法となる可能性もなきにしもあらず、 政敵の眷属を陥れるなどには上手く機能することもままあるかも知れません、 と言えば皮肉が過ぎるでしょうか。

今可決を受けて更に懸念されるのはかたむき通信2012年6月20日記事のこれまた津田氏の言、 社会全体に影響があることが問題及びもし全ての著作物が対象になったらどうなるか、 に現れています。 今回の対象物はあらゆる著作物に敷衍されたら、 そして恐らく何故音楽業界だけが贔屓されるのかと他業界は主張する処でしょう、 これが具体性を帯びれば一部に揶揄されるように 一億総犯罪者社会の実現ともなり兼ねません。

以下、かたむき通信に配信した違法ダウンロード刑罰化問題についての 関連記事を列挙します。

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