CCCD(レーベルゲートCD)を以て音楽業界が音楽に対して如何に非道を為したか

音楽業界は著作権保護を大義名分に とても音楽関係者とは思えない振る舞いを行いました。 それは未だ死屍累々たるCDとして世の中に漂っています。

そのことを今、思い知らせてくれるエントリが じゃがめブログさんの2012年6月19日の ポルノグラフィティのベスト(BLUE'S)を中古で買ったら詰んだ です。

じゃがめブログさんが日本の2人組みのロックバンドの曲が聴きたくなって 楽曲を入手しようとしたのが発端でした。 しかしiTunesには見当たらなかったそうです。 そこで以下の手順が必要になりました。

  • ポルノグラフィティの初期の曲を聴きたいと思う
  • iTunesStore未登録が発覚
  • 余儀なくCD購入を決定
  • 新品見当たらず
  • 中古のベストアルバムを発見
  • 購入
  • iTunes再生
  • iTunesエラー

何とも理不尽な事態、お察し申し上げます。 原因はこの2004年発売のCDは通常のCDではなく、 CCCD であったことにありました。 CCCDとは コピーコントロールCD(Copy-Controlled Compact Disc) の略でパソコン上でコピーが出来ないような処理を施されたCDを意味します。 レーベルゲートCD はCCCDの一つで主にソニー社が扱っている種類です。

このCCCDこそまるでその時代に蔓延した伝染病にように 音楽CDを死屍累々たるものとした元凶です。 そして挙ってこれを導入した音楽業界は今では揃って手を引き 後には利用者に不便を強いる音楽CDを残したのでした。 そして謝罪も弁明も仄聞にして聞きません。

このコピーコントロール技術の要諦は音質劣化にあります。 有態に言えば極端にエラーを増やすことでパソコンのCD再生を不能にさせようという仕組みです。 エラーを増やせば当たり前の如く音質は悪くなります。 音楽業界自らが提供する音楽ソースの音質を強引に劣化させているのです。

しかも余りにもエラーを増やせばオーディオ機器でさえ再生不能となるため 加減をした結果、再生及びコピーの可能なパソコンも出て来る始末、 剰え近年オーディオ機器の主流となりつつあるPCオーディオの内にも 高級機となるほど再生が難しくなる仕組みでもあったのでした。 再生可能なパソコンの存在と再生不能なオーディオ機器の存在、 本末転倒と言えば未だ軽い、実に重篤な事態が発生したのです。

このような状況に著作権を保護されるべき立場の アーティスト自らがCCCDに反対し 自らのCDへのこの仕組みの付与を拒否する事態を招きもしました。

本来、音楽の供給は演奏者と聴き手が居れば成立します。 旧来の世界では物理的流通など数多の問題が有って直接的関係は築き難いものでした。 しかし時代は今情報化社会となって明らかに変化しました。 インターネットは本質的なものとは関係のない多くの余分な中抜きを実現しています。 この流れを無視して既得権を守ろうとしても上手く運ぶ筈もないのは明らかです。

このCCCDは著作権保護の名目もありましたが 勿論音楽業界としてCDの売上低迷の原因を パソコンでのCDコピーであると特定した結果の強引な措置でした。 その結果CDの売上は向上したか? 惨憺たるものであることは謂う迄もないでしょう。

引き続き今もCD売上は減少の一途を辿っています。 そして今又音楽業界が強く主張して譲らないCD売上減退の原因たる 違法リッピング、違法ダウンロードに 刑事罰を加えるように手駒の議員に使嗾して 遂に法案を衆議院で通して見せたのでした。 以下がかたむき通信に配信した関連記事です。

その政治力は見事なお手並みと言う他ないでしょう。 これだけの熱意を他に方面に向けることは出来なかったのでしょうか?

因みにじゃがめブログさんは中古で購入した ポルノグラフィティの楽曲を今以て聴けないようです。 手立ては有りますしじゃがめブログさんならば可能ですが、 敢えて違法とされる手法には手を出さない分別が記事からは伝わります。 中古を正規のユーザーと呼ばせないと音楽業界が主張すれば別ですが、 じゃがめブログさんに具体的に見られるような不便を 正規のユーザーに強いている状況が分かります。

以前の死屍累々たる様相を呈した措置について 何ら顧みることもせずまた同じことを、 ユーザーに不便を強いることを繰り返せば、 それは自らの首を絞めているに他なりません。 そして結果はCDの売上として孰れ数字ではっきり出るのです。

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