ネット上に多くの嘆きの声が聞かれるのは 1991年創業のパソコンショップの老舗 株式会社クレバリー (2019年4月9日現在webサイト削除確認) が倒産の憂き目を見たからでした。
秋葉原を本拠とし数店を構える迄に業態は拡張しましたが、 一般にはそれほど知名度がないだろうと思われる同社の倒産が ネット上に大きく波紋を巻き起こすのは まだまだインターネットと言うものがIT系の面々に偏ったものであることも感じさせます。 しかし自作パソコンに興味を持たれる方などのショックは隠し切れないようです。 老舗だけに古くからのファンも多いのではないでしょうか。
倒産はまだどのような形態かはっきりする処ではありません。 以下に2012年5月30日に速報として現在の状況を知ることの出来る記事へのリンクを貼り置きます。
債権者は勿論、 頃日同社からオンラインショップで購入した方なども 詳細情報を得たいところでしょう。 上に列挙したネット上に配信されるニュースを一瞥すれば法的整理には違いなかろうと思われますが、 法人を清算してしまうのか、または再建を目指すのかはこれからの情報が待たれます。
予兆はありました。 Ascii.jp×自作PCの2012年2月10日の記事 クレバリー1号店と2号店が2月で閉店、今後は1店舗で営業続行 を見れば今年早々には何とかしないとならない状況には追い込まれていたのでしょう。 この時点から恐らく有効な手立てがなく今回の事態を招いてしまったものと思われます。
この記事には同時にそう遠くない昨年末2011年12月2日の記事 自作PCユーザーの憩いの地「リナカフェ」が12月25日で閉店! へリンクが貼られます。 この記事にも今回と同じく店頭に寂しく張り紙が貼られていたのでした。 ネット上に惜しむ声が満ちたのも今回と似た印象を持たされます。
歴史を辿れば 2000年6月にはTWOTOPなどを運営していた株式会社フリーウェイが倒産、 現在はユニットコム傘下に、 2008年10月には九十九電機株式会社が倒産、 現在はヤマダ電機に事業譲渡しツクモとなり、 またソフマップは2001年には東証二部上場しながら 2006年にビックカメラに20億円の第三者割当増資を受け、 現在では完全子会社となっています。 秋葉原で生き抜くのは実に大変であることが分かる中での デジャブをも感じさせられる今回の倒産劇でした。