Chrome OS採用Chromebox発売で強まるGoogle・サムソン連携とアップルとの微妙な関係

OSとは基本ソフトウェアのことで ソフトなければ唯の箱、というパソコンではとても重要な役割を果たします。 このOSは現在でもマイクロソフト社の提供する Windowsシリーズが大きなシェアを占めているのはよく知られていますが、 検索エンジンで有名なGoogle社も基本ソフトウェアを提供しています。 その名前を Chrome OS(クローム・オーエス) と言います。

Windows勢力が強い中ではまだなかなか周知されるには至っていませんが、 このOSを採用した製品は幾つか販売されていて右上の写真も並行輸入品ではありますが、 サムソン(Samsung)社から出されている Samsung Series 5 Chromebook WiFi (black) というノートパソコンになります。

この分野に新たにデスクトップパソコンが加わることになった情報が ITmediaニュースの2012年5月30日の記事 Samsung、初のデスクトップChromeマシン「Chromebox」を発売 により伝えられます。 Chromebox を米国と英国で発売する旨の発表をサムソン社が5月29日に行ったというものです。

ChromeboxはChrome OSを搭載したPCとしては初のデスクトップですが、 同時に本記事冒頭写真のSamsung Series 5の新ノートPCモデル Samsung Series 5 550 も発売が発表されました。

  • Intel Coreと4GバイトRAMを搭載
  • GPUアクセラレーションでスピード3倍
  • 起動ボタンを押してから7秒以下で起動

ともに上に列挙する処などの、従来モデルから性能向上が図られています。 販売は米Amazon.comのオンラインストアのほか、 Best Buyの実店舗でなされ日本に於いては未定とされています。

ネット上ではこのChromeboxの情報及び写真を見てアップル社の Apple Mac mini との類似性の声も上がっているようです。

アップル社とサムソン社は頃日はあまり良い関係とは言えない状況にあるようで ロイターから2012年5月21日に配信された アップルとサムスンの特許訴訟、トップ同士が和解協議入りへ (2019年4月7日現在記事削除確認) では一応和解の方向で進んでいますが スティーブ・ジョブズ氏存命の頃からiPhoneに対する Google社のAndroidの姿勢にアップルは全社挙げて不信感を露わにし、 Androidを利用してiPhoneに競合するハイエンドスマートフォンを提供するサムソンとは 泥沼の訴訟合戦にある間柄でした。

マイナビニュースに2012年5月23日に伝えられる Google、Motorola Mobility買収を完了 - CEO交代 でのモトローラモビリティ買収はGoogle社がスマートフォン関連の訴訟に有利に働くように 多くの関連特許を有する同社を傘下に収めたと言われている程です。

またつい先日2012年5月16日にロイターが配信した 韓国半導体株が急落、アップルがエルピーダに大量発注との報道 (2019年4月7日現在記事削除確認) を見ればアップル社の敵に塩は贈れないとばかりの姿勢が垣間見えるようです。

決して成功しているとは言えないChrome OSですが、 ブラウザがコンピュータシステムに於いて マン・マシン・インターフェースと言う重要な役割から更にコア部分へ踏み込む そのコンセプトの方向性は大いに首肯し得るものです。 今回のChrome OSを搭載した新モデルを見れば Google社とサムソン社の蜜月関係は更なる深まりを見せているように思えます。 この連携とアップル社との競合関係がユーザーに有用な昇華、発展を齎すべく機能して欲しいものだと切に思います。

Chromebook: The (always) new computer (2012/05/29)
スポンサー
スポンサー

この記事をシェアする