手元のコンピュータでさえもう少し早く動いてくれたらと願うことしばしばです。 やはり世界一を競うにはそれはそれは計算速度が要求されることになります。 これら世界ランキングに入るようなコンピュータは 一般に世に出回る高性能コンピュータの最低でも1,000倍以上は高速で スーパーコンピュータ と呼び習わされます。
自動車が出来れば競走するもの、 コンピュータだってそれは同じです。 スーパーコンピュータの速度を競うランキングは欧米の大学機関などにより半年に1度更新されます。 その名もシンプルに TOP500 と言うランキングです。
このスーパーコンピュータ最速ランキングに於いて
2011年の6月、11月の2回連覇を果たしていたのが
日本の独立行政法人理化学研究所と富士通株式会社が共同開発した
次世代スーパーコンピュータ
そのランキングが本日2012年6月18日に更新されました。 これに因って残念ながら京は首位の座を滑り落ち、第2位となりました。 変わって首位に立ったのは米国IBM社の セコイア(Sequoia) でした。 米国勢としても首位奪取は2010年6月以来2年振りです。
さてでは従来のTOP首位にあったスーパーコンピュータは 最新のランキングでは何位にあるのでしょうか? 下表5年分をまとめてみました。 因みに2007年首位のIBM社Blue Gene/Lは2004年から足掛け4年、 7連続首位に輝いていました。
TOP500の首位推移と2012年6月ランキング年 | 月 | 国 | 企業 | 名称 | 最新ランキング |
2011年 | 11月 | 日本 | 富士通 | 京 | 2位 |
6月 | |||||
2010年 | 11月 | 中国 | NUDT | 天河一号A | 4位 |
6月 | アメリカ合衆国 | Cray | Jaguar | 6位 | |
2009年 | 11月 | ||||
6月 | IBM | Roadrunner | ベスト10圏外 | ||
2008年 | 11月 | ||||
6月 | |||||
2007年 | 11月 | Blue Gene/L |
こうして見てみると首位にあったものが最新鋭のスーパーコンピュータに首位を奪われ陥落、 その後数年ランキング入りして圏外に消えていく様子が覗えます。
言ってみれば2位とは以前のTOPに贈られる名誉職のようなもの、 最初から2位を狙って獲得することはどうやらなかなかに難しいようです。
追記1(2012年6月30日)
スーパー・コンピューター
追記2(2019年2月16日)
理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)が
追記3(2019年5月24日)
上記、2019年2月16日の追記の募集から数箇月経た2019年5月23日、スーパーコンピューター追記4(2019年8月17日)
スーパーコンピュータ
追記5(2020年6月26日)
スーパーコンピュータ