スーパーコンピュータ京がTOP500首位陥落~ランキング世界2位じゃ駄目なんですか?

手元のコンピュータでさえもう少し早く動いてくれたらと願うことしばしばです。 やはり世界一を競うにはそれはそれは計算速度が要求されることになります。 これら世界ランキングに入るようなコンピュータは 一般に世に出回る高性能コンピュータの最低でも1,000倍以上は高速で スーパーコンピュータ と呼び習わされます。

自動車が出来れば競走するもの、 コンピュータだってそれは同じです。 スーパーコンピュータの速度を競うランキングは欧米の大学機関などにより半年に1度更新されます。 その名もシンプルに TOP500 と言うランキングです。

このスーパーコンピュータ最速ランキングに於いて 2011年の6月、11月の2回連覇を果たしていたのが 日本の独立行政法人理化学研究所と富士通株式会社が共同開発した 次世代スーパーコンピュータ けい です。 この結果は文科省のサイトにも スパコンの世界ランキングTOP500における「京」コンピュータの1位獲得について と高らかに謳われています。 (2019年2月16日現在記事の削除を確認しましたので新たに 「スパコンの世界ランキングTOP500で「京」が世界第1位になった」 との言及のある平成23(2011)年11月15日の文部科学省の中川正春文部科学大臣記者会見の記事 中川正春文部科学大臣記者会見録(平成23年11月15日) へリンクを貼り置きます。)

そのランキングが本日2012年6月18日に更新されました。 これに因って残念ながら京は首位の座を滑り落ち、第2位となりました。 変わって首位に立ったのは米国IBM社の セコイア(Sequoia) でした。 米国勢としても首位奪取は2010年6月以来2年振りです。

さてでは従来のTOP首位にあったスーパーコンピュータは 最新のランキングでは何位にあるのでしょうか? 下表5年分をまとめてみました。 因みに2007年首位のIBM社Blue Gene/Lは2004年から足掛け4年、 7連続首位に輝いていました。

TOP500の首位推移と2012年6月ランキング
企業名称最新ランキング
2011年11月日本富士通2位
6月
2010年11月中国NUDT天河一号A4位
6月アメリカ合衆国CrayJaguar6位
2009年11月
6月IBMRoadrunnerベスト10圏外
2008年11月
6月
2007年11月Blue Gene/L

こうして見てみると首位にあったものが最新鋭のスーパーコンピュータに首位を奪われ陥落、 その後数年ランキング入りして圏外に消えていく様子が覗えます。

言ってみれば2位とは以前のTOPに贈られる名誉職のようなもの、 最初から2位を狙って獲得することはどうやらなかなかに難しいようです。

追記(2012年6月30日)

スーパー・コンピューター けい の開発・整備が完了した為、 2012年6月30日付けで「次世代スーパーコンピュータ開発実施本部」が組織の役割を完了しました。 其れに伴い 計算科学研究機構(AICS、当時、2019年2月16日現在理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)) が引き続き けい の運用を行う旨、発表したのを受け スーパーコンピュータ京が完成して只の箱ならぬ証明の準備中 を配信しました。

追記(2019年2月16日)

理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)けい の後継機の名称を募集しているのを受け2012年6月30日の記事 スーパーコンピュータ京が完成して只の箱ならぬ証明の準備中 に其の旨、及び けい の数々のランキング世界1位に輝く実績を追記しました。

追記(2019年5月24日)

上記、2019年2月16日の追記の募集から数箇月経た2019年5月23日、スーパーコンピューター けい の後継機の名称が 富岳ふがく と決定したのを受け2012年6月30日の記事 スーパーコンピュータ京が完成して只の箱ならぬ証明の準備中 に其の旨を追記しました。

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