ソニーのデジカメラインナップではデジタル一眼並びコンパクトカメラの サイバーショット が用意されており、その中でもハイエンド機として2005年の DSC-R1 以来7年振りとなるモデル DSC-RX100 が発表されました。
2012年6月15日の発売予定で価格はオープンプライスですが、 価格ドットコム では既に最安値62,980円から7万円程の、 アマゾン(DSC-RX100) では69,980円の値付けがされています。 (2012年10月下旬には5万円を切り、 2019年3月25日現在では価格は価格ドットコムでは35,800円、アマゾンでは39,300円となっています。)
既にITmediaデジカメプラスでは2012年6月6日の記事として 写真で見る、サイバーショット「DSC-RX100」 を配信、そのコンパクトながら高級機となる同器へのソニー社に力の入れ振りがレポートされ、 また同日デジカメライフさんでも ソニーが、1インチセンサーを搭載したサイバーショット DSC-RX100 を発表 6月15日に発売へ で、そのスペックから印象を伝えています。
ここで気になるのがデジカメに馴れた方々が普通に使っている言葉 センサー です。 特に新モデル DSC-RX100 では 1インチセンサー が特徴となっているようです。
1インチと言えば僅か2.54cmと極々小さなものに思えます。 スマートフォンでも画面は3インチや4インチが当たり前ですし、 当のソニーから新発売ノートパソコンUltrabookの UltraBook VAIO Tシリーズ11/13 では11.6インチ、13.3インチの2モデルが用意されました。
しかし実はコンパクトデジカメに於いてセンサーの1インチは巨大な大きさであるようです。 なんとなれば通常はレンズと一体型のコンパクトデジカメに於いてはセンサーは大きくても従来2/3インチであり、 1/2インチでも高級機の仲間入りをするほどです。 ソニーに於いても従来のサイバーショットの4倍のセンサーと謳っています。
さてセンサー、センサーと言って来ましたがこれは イメージセンサー のことで日本語では 撮像素子 と呼ばれ昔のカメラで言うフィルムに相当します。 デジカメではデジタル信号で画像を保存しますがレンズから飛び込んできた画像を受け止めて 電気信号に変換してくれるのがこのイメージセンサーなのです。
このイメージセンサーの特性を見るための3要素を以下に列挙すれば以下列挙する処の如くなるでしょう。
この大きさをDSC-RX100は大きなものを採用したことでノイズの少ない感度の高い写真を撮ることが可能になります。 写真の品質が上がると言う寸法ですね。 1インチは対角線上の長さに相当しますのでこれを縦と横の長さに直せば 13.2mm×8.8mm となります。 なおセンサーの大きさについてはサイト ガバサク談義 の記事 「撮像素子の大きさは性能と価格に直結」 が実寸図付きでとても分かり易く出来ています。
また種類には現在主にCCDセンサーとCMOSセンサーが多く使われ、DSC-RX100では CMOSイメージセンサー(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor) が採用されています。
そして有効画素数はよく耳にする単位がメガピクセルと言う奴で、これは100万画素を表し、 例えばアップル社のiPhoneの最新機種 iPhone4Sでは8メガピクセル (2019年3月25日現在記事削除確認) のカメラを搭載しています。 最近では高級器では大抵1,000万画素以上であるようですが DSC-RX100ではイメージセンサーを大きくした余裕もあるのでしょう 有効画素数は約 2020万画素 が与えられました。
センサーの詳細についてはソニーのサイトに レンズの性能を引き出す、新開発1.0型CMOSセンサー が用意されていますので詳しく知りたい方は参照下さい。
ソニーの力の入った久し振りの高級コンパクトデジカメ新機種 DSC-RX100 は、一眼レフなどは大きいし手に余るけれど綺麗な写真は撮りたい、 と言うユーザーにぴったりな機種として大いに重宝されるのではないでしょうか。