Jimi Hendrixを聴いてBob Dylanについて想う

久し振りに機会有って耳にした ジミ・ヘンドリクスJimi Hendrix) は All Along the Watchtower 、邦題は見張り塔からずっと、 ファンはウォッチタワーと呼んでいるチューンです。

ジミヘンと言えばギターヒーロー、 それまでにも幾つものパフォーマンスを耳にしましたが、 この曲のギターソロは実に心に響くものがありました。 個人的に史上最強、珠玉のギターソロだと思っています。

普及し出したマルチトラック録音を駆使した ジミヘンの好みそうなギターオーケストレーションで、 随所に当時最新のギターエフェクトが聴こえます。

ファンキーな部分有り、スペーシーな部分有り、 スライドバーやワウも使いまくって まるで己の全てをこの曲に出し切らんとしているかのようです。 其処には歯で弾いたり背中越しに弾いたりと勿論其方も大いに楽しませてくれた ステージ上のエンターテインメント的なギミックとはまた別種のジミヘンが詰まっていました。

そのあまりの素晴らしさに Electric Ladyland だけでは飽きたらず、 アトランタ(Atlanta)やワイト島(Isle of Wight)などの音源を買い漁ったものです。 レコード音源とはまたまるで違った ワイト島の風に吹かれてのパフォーマンスにはもの悲しささえ感じさせられ 何度も繰り返し繰り返し聴き入らせられ、見入らせられたものでした。

このウォッチタワーはジミヘンオリジナルではありません。 不世出のフォークシンガー ボブ・ディランBob Dylan) の手になるチューンです。 ジミはボブ・ディランの紡ぎ出す世界にとても惹かれていたとされます。 詩構成にもその突き放したような歌い方にも大きな影響を受けているそうです。

ボブディランの名はそれこそことある毎に耳にしました。 日本では直接聞く人は少なかったように思いますが、聴くとなればそれは熱狂的でもありました。 けれどそのような人は近くにはいませんでした。 最初に知ったのは ビートルズTHE BEATLES) を通してであったように思います。 メンバーのインタビューなどから聞こえて来もしたその名前は 其の時はボブ・ディランと同様、曲中に現れる エルモア・ジェイムスElmore James) や ドリス・デイDoris Day) と同じ響きを持っているだけだったのです。

数十年経ってもボブ・ディランの影響力の凄まじさは伝わって来ました。 近年で特にそれが感じられたのはiPhoneで世界を変えた スティーブ・ジョブズSteve Jobs) 氏が敬愛していた事実です。 誰と話しても緊張することなどない氏がボブ・ディランと同席した際だけには別であったことが評伝 スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ II に見て取れます。

しかし若しかしたら後にジョンがジョンの魂で Zimmweman を信じない、と歌ったことが影響しているのかも知れません、 ついぞボブ・ディランを聴くことはありませんでした、数十年間とも言う間、 そしてそれは今も継続してます。

その原因はネイティブ・アメリカンにしか理解出来ないものだと思い付き、 自らにそう思い込ませもしましたし 今でもそう思い込ませているのか聴いてはいません。

その原因は何故かと考えるほど身近に感じられてもいるならば 先ずは聴くのが宜しかろうとも思うのです。 聴く機会などは幾らも有りましたし ネットで検索すれば直ぐに見付かります。 しかしあれほど聴き込んだジミヘンのウォッチタワーの原曲でさえついには聴くに至っていません。

聴こえて来るボブ・ディランに敢えて耳を塞ぐ訳でもありませんし、 その評価を否定的にする処でもありませんし、 反って周囲の高い評価を受け入れているにも関わらず 敢えて積極的に聴こうともしない実に奇妙な状態に長年あるのです。

この件に関しては答えを求めてはいませんし、 ひょんな拍子に聴く機会が生じるのかも知れません。 そんな展開になればまたその気持ちを綴ってみたいものです。

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