ルパンはフィアット500Lで世界初の車載エスプレッソマシンの珈琲を飲んでいるか!?

アルセーヌルパンの孫にして世紀の大怪盗 ルパン三世 の愛車と言えば最初にテレビアニメに登場した当時は メルセデスベンツSSK でした。 メルセデスベンツのSタイプに関してはかたむき通信にも2012年6月22日に記事 ルパン三世愛車SSKと同シリーズ1928年製メルセデスベンツ・クラッシックSタイプは60年振りの日の下に約1億8千万円 を配信した処です。

さて時代が移ってルパンはすっかり功成り名遂げ?ました。

カリオストロの城 の時代です。 かたむき通信には2012年3月24日に 長編漫画映画不滅の金字塔『ルパン三世カリオストロの城』 で取り上げました。 この時ルパンは愛用車を乗り換えていてそれは嘗ての質実剛健ドイツのスーパーカーとは正反対の 如何にも陽気なイタリアの庶民の車、 トッポジージョ との愛称も持つ Fiatフィアット500 でした、 とは言え物語中のお姫様を奪い返すためのカーチェイスでは 凄いターボチャージャーが備え付けられるカスタマイズが施されてはいましたが。

そんなフィアット500は未だ現役でフィアット社のラインナップを飾っています。 しかも人気車種とあって様々な派生モデルが登場するのですが、 その一つが フィアット500L です。 かたむき通信には2012年3月11日に ランボルギーニアベンタドールJがジュネーブモーターショー2012で発表される を配信したジュネーブのモータショーで発表され、 2012年今秋に発売が目されているモデルです。

その特徴は L=ラージ を表す如く兎に角デカイ、これならルパンに次元、 五右衛門がゆったりと寛いで乗れるんじゃないかと思うくらいの車格で 欧州ではそのセグメントは500のAセグメントの上のBセグメントとされます。 最早トッポジージョとは呼べない…。 YouTubeには自動車ジャーナリストのmanablog1さんが ジュネーブショーで自ら撮影したその大きさのほどの分かる動画を 上げていますので下に埋め込んでおきます。

【ジュネーブ2012】フィアット500L

動画中にmanablog1さんが CinqueCentoチンクチェント と言うのはCinque=5、Cento=100で500、 これもフィアット500の愛称なんですね。 因みに芸術分野ではCinqueCentoは1,500年代の意を表すようで レオナルド・ダ・ヴィンチなどの活躍した QuattroCentoクワトロチェント(1,400年代)と同様の時代を表す言葉です。

現行のLモデルではないFIAT500は可愛らしくはあるが、両隣のセミキャブオーバー型ミニバンと比較すると、思ったより大きくも感じられ、ルパンと次元に加え、五右衛門まで乗り込んでも平気そうに見える。(2019年6月3日撮影)
現行のLモデルではないFIAT500は可愛らしくはあるが、両隣のセミキャブオーバー型ミニバンと比較すると、思ったより大きくも感じられ、ルパンと次元に加え、五右衛門まで乗り込んでも平気そうに見える。(2019年6月3日撮影)

このフィアットの新型車500Lに世界初のオプションが用意されるニュースが RESPONSEから昨日2012年7月13日に フィアット 500Lに世界初のオプション…車載エスプレッソマシン として配信されました。

記事に依れば何ともイタリアらしいその世界初のオプションは エスプレッソコーヒーマシン 、最初は本当にルパン一味が野宿するときに飲むアニメのお話しかと思いましたが、 どうやらアニメヒーローならぬ一般の人々にもこのオプションは開放されるようです。

その提供メーカーはエスプレッソ珈琲に冠しては定評のある伊国の LAVAZZAラバッツァ 、日本では 片岡物産 が取り扱っています。

RESPONSE記事に依ればこのコーヒーメーカーはの仕組みは カップホルダーから電源を取って水を注ぐだけで出来立てのコーヒーが味わえようになっており、 これがカップホルダーにピタリと収まる設計となっているそうですから嬉しい限り。

またコーヒーカップにスプーンホルダーや砂糖入れもセットされていますから ドライブ先の何処でも喫することの出来る 珈琲好きにはちょっと堪らないものとなっています。

ルパン三世はカリオストロの城ではカリオストロ公国に潜入時、 次元と野宿のシーンがありましたが、 そこでこのオプションでインスタントじゃない 暖かいエスプレッソ珈琲を二人に飲ませてやりたいたいものです。

追記(2020年6月28日)

本記事にルパン三世の愛車 Fiatフィアット 500 が未だ現役としてラインナップの一部を占めている旨、ご紹介しました。 此れは謂わば三代目に相当し、2007年3月に世に出たモデルでした。 三代目が在れば、初代、二代目が在る道理で、 初代は1936年、昭和で言えば11年、二、二六事件の勃発した年に誕生し、1955年、昭和で言えば30年、トヨタクラウンが誕生する年迄生産されました。 二代目は初代の生産終了から程無くして1957年は昭和32年から1977年は昭和52年、日本ではちょうど高度経済成長期に当たる20年間を担いました。 そして少し間を置いて2007年、日本では年号が変わり平成19年から現在に継続する Fiatフィアット 500 がラインナップされていたのでした。

そして再び年号が変わり令和2年を数える2020年は今年、 13年振りに新型の Fiatフィアット 500 がラインナップされるとの情報が飛び込んできました。 しかも新たなモデルは驚くべきことに、 EV、Electricエレクトリック Vehicleヴィークル、即ち電気自動車であると言うのです。 当該ニュースは、自動車関係オンラインメディアに早いものでは2020年3月5日[※1~3]、 3月6日[※4~6] に共有され、人気モデル故に以降も次々と続報の齎される処となっており、 スペックなど詳細は其れ等記事をご参照されたくありますが、 気になる愛称 トッポジージョ たる風貌の継承されている期待を裏切らぬ外観は此処に特に記し置きましょう。 更に続々と配信される記事にも少なからぬ頻度で Fiatフィアット 500 をルパン三世が愛車としている旨の記載が見られ、興味深くあります。 本邦には其れだけ CinqueCentoチンクチェント とルパン三世が切っても切れぬ仲である証左ともなるでしょう。 なお、レシプロエンジンの現行車も出来る限りの存続が図られる旨の情報も入って来ており、 此の施策を喜ばれる向きも多いのも、人気車種を証明するかの様です。 ルパン三世ファンなどは若しかしたらガソリンの芳香に鼻を擽られる方を好むのかもしれません。

下には2020年3月4日付けでYouTubeに Fiat社に依り公式配信されたローンチモデルたる la Primaラプリマ の1分足らずの動画を貼り置きます。 本動画は2020年6月28日現在4箇月足らずで1,600万回を超える視聴数を獲得しており、 此方も当該車に対する市場の関心の高さを示しているようです。

New Fiat 500 “la Prima” | The third generation of an icon

追記(2020年10月24日)

2020年6月28日の追記に紹介したla Primaラプリマは共有したYouTube動画にも見られるようにカブリオレ型でしたが、 瞬く間に500台の限定モデルは完売となってしまったようです。 半年以上経た2020年10月になってさえなかなか情報が得られぬ状況には本邦は国力の減退からなかなかマーケットとして重視されない為体もあるでしょうが、なかなか寂しい感が催されもします。 勿論、世界中で大人気の当該車の評判から欧州から遠く離れた地域には僅か500台の限定発売では回し切れない様な面もあるでしょう。 生産すればしただけ売れるのを動機とした訳でもないでしょうが、市場からの熱望を受けているのは確かですから、 フィアット社は当該車のハッチバック型を発売[※7] してもいました。 カブリオーレ型から三箇月後のことです。 車体以外基本的な変更は無い様ですが、ピュア電気自動車として経験も浅ければ細かなアップデートもあるでしょう。 しかし此れも国内では余り見掛けられはしない様で、情報は入手し難い状況にあります。 そして其の四箇月後となる一昨日2020年10月22日に新しい車体に身を包んだ Fiatフィアット 500 電気E自動車V が発表[※8・9] されました。 助手席側の扉を観音開きに設えた 3+1 型の車体を有するモデルです。 後部席側の扉はとても小さな造りで助手席側の扉を開いて初めて開閉可能になる仕様となっています。 以下にYouTubeに共有された動画を貼り置きましょう。

All New 2021 Fiat 500 3+1 doors - the mini Rolls Royce

当該車体の採用についてはフィアット社はユーザーの子供の乗降の利便性向上の要請を請けての施策としています。 近年の自動車らしくレベル2の自動運転機能も搭載され、勿論ハッチバックの時と同様に細かなアップデートが施されているものと考えられます。 しかし此れも残念ながら本邦での展開は考えられてはいないとされます。

ルパン一家では Fiatフィアット 500 の後部座席は三代目 石川五ェ門 の指定席とも言える様相を呈しています。 和風の権化の様な彼にはきっと今モデルの観音開きは気に入られるのは請け合いなだけに日本未展開の状況は悲しくもあります。 それとも欧州で彼の好みを見越して入手したルパンの計らいに、 五ェ門は口角をほんの僅かでも上げているでしょうか。

かたむき通信ルパン三世関連記事
  1. TVアニメシリーズ『ルパン三世』(2012年3月11日)
  2. 長編漫画映画不滅の金字塔『ルパン三世カリオストロの城』(2012年3月24日)
  3. ルパン三世愛車SSKと同シリーズ1928年製メルセデスベンツ・クラッシックSタイプは60年振りの日の下に約1億8千万円(2012年6月22日)
  4. ルパンはフィアット500Lで世界初の車載エスプレッソマシンの珈琲を飲んでいるか!?(2012年7月14日)
  5. 音楽とアニメと業界用語と(2015年1月24日)
参考URL(※)
  1. フィアット新型「500」13年ぶり全面刷新! ルパンの車が初のEVに(VAGUEヴァーグ:2020年3月5日)
  2. フィアット、EVの新型「500」世界初公開。航続距離は最大320km(Car Watch:2020年3月5日)
  3. 【チンクエチェント EVに】新型フィアット500発表 サイズ/内装/スペック/航続距離(AUTOCAR JAPAN:2020年3月5日)
  4. フィアット 500がフルモデルチェンジ。スタイルは継承したが、電気自動車に変身!(Webモーターマガジン:2020年3月6日)
  5. フィアット 500 新型、EVオープンとしてデビュー…航続は最大320km(Response.jpレスポンス:2020年3月6日)
  6. EVになった新型フィアット500、欧州で受注開始。アルマーニやブルガリ仕様はオークションに(Engadget日本版:2020年3月6日)
  7. ピュアEVに生まれ変わったフィアットの新型「500」のローンチエディション「ラ・プリマ」にハッチバックモデルが登場!(モーターファン:2020年6月10日)
  8. 観音開きはブームになるか!? 新型フィアット500に3+1ドア追加へ(GQ Japan:2020年10月22日)
  9. フィアット、EVの新型「500」に“観音開き式ドア”がついた「3+1」仕様(Car Watch:2020年10月24日)
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