悪夢のキーパンチャーソフトNoisy Typer到来~願わくばマカーは自重を

幾つかの人気ブログを含むブログ記事で紹介されて 普及が予想され困ったものだと思われるアップル社の Macintoshマッキントッシュ、 通称 Macマック 用のソフトウェアが現れました。

其の名も Noisy Typer と言います。 命名からも分かるように製作者はこのソフトウェアを 傍迷惑であるのを重々承知しているのだと思われます。

先ずはそのソフトウェアがどんなものか、 百聞は一見に如かず、以下に製作者 Theo Watson氏による動画を埋め込みます。

ご覧の通り丸の内のオフィースレデー宜しく 打鍵する毎に旧来のタイプライターの擬音をスピーカーから発してくれる八釜しいソフトです。 しかもこれ、どのアプリケーションに於いても適用されると言うのですから堪りません。 カタカタカタカタチーン! と事務所の隣の席でこれを遣られたらと思うとゾッとします。

特に最近ノマドマーカーなる目新しい概念で 出先のカフェなどでパソコンを開く人も増えて来ています。 そんな席で一般の常識人でしたらスピーカーの音量も高らかに作業する方はいません。 ところがこの製作者、動画の最後に追伸として first, person to post a video of Noisy Typer, in Starbucks or a cafe, gets mad props!!:) …だと! いやいや、そこは注意なり、警告なり…。 先ずはパッケージには、いや、ダウンロードページには 時と場所を弁えてご使用下さい と使用上の注意を添えておくべきでしょう。

これがMac専用アプリとして登場したのも分かるような気がします。 兎に角スティーブジョブス氏が初代Macを世に送り出したときから 傍迷惑なMacエバンジェリストなるものには絶えず辟易させられたものでした。 Macは優れているかも知れませんが、 Macを傍らに口角泡を飛ばしてその優秀性を誰彼構わず説得しようとする人物は 唯のMac利用者であるのみは別に特別優れている訳でもないのでして…。 このマカー達が公共の場所で見ず知らずの人に 自らマカーであると、優秀なキーパンチャーであると喧伝したいとの誘惑に駆られ このNoisy Typerを用いれば…あな恐ろしい哉。

即ちこのNoisy Typerは自己陶酔型の多いMac利用者、所謂 マカー をターゲットにした素晴らしいマーケティングと言えますね(棒読み)。 どうかこのソフトウェアは一人静かに 部屋でキーパンチするときのみに留めていただきたいものです。

初代Macを世に送り出したのちアップル社を追われたスティーブジョブズ氏を尻目に 第1世代マカー達はそれはそれは迷惑な布教を繰り返してくれました。 アップル社が一時倒産の危機に立たされた主な一因はそれでしょう。 そしてまたiPhoneと言う革命的なガジェットを世に送り出して 自らは身をこの世から退いたスティーブジョブズ氏亡き後、 第2世代マカー達は又もや愚かな歴史を繰り返させようと目論むのでしょうか?

スポンサー
スポンサー

この記事をシェアする