G-SHOCKがiPhoneに対応したGB-6900AAのレビュー記事まとめ

常時身に着けるものの代表といえば現在では矢張り携帯電話が多い処でしょうが、 以前であればそれは圧倒的に腕時計でしたし、 現在でも多少のシェアは時間も分かる携帯電話に食われたものの一定数を占める多数派ではあります。 1970年代にはクォーツショックがあり、 一時市場を失った機械式腕時計も高級時計として徐々に回復したのは 単に腕時計に時刻の正確さを知らせる機能を求めるだけにはないものと知れます。 人間性に斯様に複雑に訴えかけるアイテムとして腕時計はあるのでしょう。 従って現在でも腕時計を常時腕に巻く向きは多いものです。

機械式のムーブメントを有する高級腕時計が復権すると共に クォーツ時計に於いてはそのムーブメントは小型化し更に表示もデジタル液晶表示などになれば 余計に小型の腕時計無いにも余白が生まれ、様々な別機能を盛り込められます。 此れとて機械式ムーブメント腕時計がクロノグラフ足りてストップウォッチなどを付加せしめれば 同様の心性であるでしょう。 デジタル腕時計に於いては機械式より機能のバリエーションは勢い豊かになります。 現代ではコンピュータが小型チップに納まるものともなっているのも大きく影響するでしょう。

コンピュータの小型化が図られたとは言えまだまだスマートフォンは 時にはポケットに余る大きさであるのは確かです。 また如何押し込んでもなかなか腕時計のダイヤルケースに収めるには未だ無理があります。 然るに高性能コンピュータと化した携帯電話、スマートフォンと 腕時計の間には連携の生まれないのは返って可笑しなぐらいの状況が出来せしめられているのです。

近距離にデジタルガジェットが連携する方法には赤外線通信などもありますが、近年 Bluetoothブルートゥース なる手法が普及してきました。 此れによって対応機器と連絡を取る腕時計が無いものでもありませんでしたが 今年2012年になって世界で始めてバージョンの4に上がったBluetoothに対応、 スマートフォンを連携する腕時計をG-SHOCKを擁する カシオ計算機 が出荷せしめました。 3月16日発売の GB-6900 です。

Bluetooth v4.0では省電力通信技術 BLE が追加されていることで充電の手間抜きで駆動時間を凡そ2年とするのに寄与させました。 同通信方式を搭載したNECカシオのスマートフォン MEDIAS と常時連絡し、鞄にこれをしまった際にも着信などを腕時計で確認できるものとなったのです。 開発者インタビュー[※1] を読めば正しく省電力通信BLE規格の追加が盛り込まれたBluetoothのバージョンアップが ブレークスルーとしてこの製品の商品化がなったのでした。

この際に搭載された連携機能には基本的には Bluetooth v4.0のBLE向け標準プロファイルに沿ったものとして以下が有りました。

  • Time Profile
    スマートフォンの時計と時刻を合わせる機能
  • Alert Notification Profile
    通話やメールなどの着信通知機能
  • Find Me Profile
    スマホが見当たらないときに腕時計のボタンを押すと遠隔でアラームを鳴らす機能

この発売時には勿論スマートフォンの代表たるアップル社のiPhoneとの連携も待望されました。 様々な問題から見送られていたこの連携が遂にこの2012年秋10月発売の GB-6900AA 及び11月発売の GB-5600AA で可能となったのです。 カシオ計算機ホームページには詳細が記されたBluetooth®v4.0対応G-SHOCK[※2] なるページも用意されており モバイルリンク機能 として以下が説明されています。

  • 電話着信通知機能
    携帯電話に電話の着信やメールの受信が有った際、時計の電子音やバイブレーションが作動して通知する。 但しiPhoneでは電話発信者情報は表示されない。
  • メール受信通知機能
    携帯電話へのメール受信を時計が知らせる。 iPhoneでは専用アプリのG-SHOCK+に登録したメールアカウントに対応する。
  • 携帯電話探索機能
    時計のボタン操作で携帯電話の電子音を作動出来る。 所在不明の携帯電話を探すのに役立つ。 音を止めたい時には時計をタップする。
  • リンク切れ警告機能
    携帯電話と時計の周辺環境や距離などでモバイルリンク機能が使えなくなった際 バイブレーションで警告し、置き忘れ防止などに役立つ。
  • 時刻修正機能
    携帯電話の時刻情報を受信し、自動的に腕時計の時刻を修正する。 タイムゾーンの異なる国や地域に出向いた際にも面倒な時刻合わせの手間が要らず、 出張や海外旅行に役立つ 但し携帯電話の通信事業者に因っては修正されない場合有り。
  • 自動再接続機能 時計を外すなどして一定時間放置すると通信機能をOFFにしパワーセービングモードに移行する。 内臓の傾斜センサが動きを感知すると自動で再接続し接続操作の手間も軽減出来る。

この如きガジェットは特にiPhoneユーザーには堪らないものです。 先ずは暫く静観すれば数寄者の向きが恐らくはレビュー記事をものするだろうと思えば 矢張り2012年10月20日のGB-6900AA発売以来、徐々にその類の記事が出揃ってきました。 これからカシオのBluetooth®v4.0対応G-SHOCK 腕時計を検討する向きには大いに役立ってくれるでしょうので 此処に幾つか其れ等記事を紹介しましょう。

  • 【レビュー】Bluetooth接続でiPhoneと連携する『CASIO G-SHOCK GB-6900AA 』(2012年10月22日)
    発売後最初期の記事で使い勝手についてよりは設定に重きが置かれており 特にメールの設定に詳しいものとなっています。
  • ASCII.jp:iPhone 5とBluetooth接続できるG-SHOCKを衝動買い|T教授の「戦略的衝動買い」(2012年10月24日)
    日本IBMから某国立大芸術学部教授を経て現在は衝動買いの達人、 腕時計型ガジェットが大好きなT教授に依るレビュー記事です。 これも極く初期のもので初期設定に詳しいものとなっていますから 実際に購入の際は先ずこのページを参照すれば役立つかも知れません。
  • iPhoneとつながる G-SHOCK「GB-6900AA」のブラウンを使い始めました!え?茶色?なんで?(2012年10月25日:2019年12月13日現在ブログ停止確認)
    此方ブラウンの G-SHOCK GB-6900AA-5JF を狙う向きには実物が写真付きでレビューされますのでお勧めの記事です。 矢張り時期的に初期設定が主な内容となっています。
  • ”【iPhoneとリンク】Bluetooth対応の「 G-SHOCK GB-6900AA 」をGETした!! | ガジェット | MagLog”(2012年10月26日:2019年12月13日現在Webサイト停止確認)
    時計はG-SHOCKしか付けない、携帯はiPhoneしか持たない、と言いますから、 この商品を買うべくして購入した、と言う記事で愛情溢れる内容です。 アップル系ガジェットではお馴染みのGB-6900AAの開封の儀式が執り行われています。 ※印し付きで記された細かな気付きも役に立つでしょう。
  • iPhoneとつながる G-SHOCK「GB-6900AA」のブラックが届きましたがいろいろ問題あり - @hebyumetan(2012年10月27日:2019年12月13日現在ブログ停止確認)
    ちょっとした問題点などの共有は有用な向きも多いでしょう。 特に一番困っていると言うGB-6900AA自体の設定については本体でのみ可能で、 小さ過ぎる表示に老眼では困る旨のレビューは検討材料として大きいかも知れません。 iPhoneアプリで設定変更出来ればと言う希望はカシオの改善点ともなり得るものです。
  • [レビュー]iPhoneの電話、メールの着信を腕時計で!G-SHOCK「GB-6900AA」 - nori510.com(2012年10月29日)
    発売日より10日ほど経た記事で、設定方法、豊富な写真、ちょっとした問題点に 開封の儀など上に挙げた記事の内容を網羅したような内容に加えて 1週間の使用を経た上で、 iPhone側の電池の持ちや実際のメール受信通知などが書かれています。 再接続機能についても書かれており、上の記事にも書かれているのと同様に 高い使用感とは言い難いようで、此処もカシオの改善点に挙げられるでしょう。

以上10月の記事を幾つか取り上げて見ましたがすべて GB-6900AA 関連のものとなっています。 GB-5600AA については基本性能とメーカー希望小売価格は同様ですが 意匠が前者のラウンドデザインに対してG-SHOCK伝統のスクエアデザインを 継承したものとなっている点が異なるものです。 後者の発売情報は2012年11月18日時点では入っていませんが近日中の発売は予告される処ですので、 本記事に紹介した如きレビュー記事も近い内に見られるものとなって来ると思われます。

追記(2013年1月28日)

スマートウォッチの普及とBluetoothの最新バージョンの機能との関係について スマートウォッチとBluetooth4.0の深い関係 を配信しました。

参考URL(※)
  1. MEDIASと連携するG-SHOCK『GB-6900』開発者インタビュー(週アス+:2012年3月15日)
  2. 製品情報 - BLUETOOTH WATCH - G-SHOCK - CASIO(カシオ計算機:2019年12月13日現在カテゴリー削除確認)
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