常時身に着けるものの代表といえば現在では矢張り携帯電話が多い処でしょうが、 以前であればそれは圧倒的に腕時計でしたし、 現在でも多少のシェアは時間も分かる携帯電話に食われたものの一定数を占める多数派ではあります。 1970年代にはクォーツショックがあり、 一時市場を失った機械式腕時計も高級時計として徐々に回復したのは 単に腕時計に時刻の正確さを知らせる機能を求めるだけにはないものと知れます。 人間性に斯様に複雑に訴えかけるアイテムとして腕時計はあるのでしょう。 従って現在でも腕時計を常時腕に巻く向きは多いものです。
機械式のムーブメントを有する高級腕時計が復権すると共に クォーツ時計に於いてはそのムーブメントは小型化し更に表示もデジタル液晶表示などになれば 余計に小型の腕時計無いにも余白が生まれ、様々な別機能を盛り込められます。 此れとて機械式ムーブメント腕時計がクロノグラフ足りてストップウォッチなどを付加せしめれば 同様の心性であるでしょう。 デジタル腕時計に於いては機械式より機能のバリエーションは勢い豊かになります。 現代ではコンピュータが小型チップに納まるものともなっているのも大きく影響するでしょう。
コンピュータの小型化が図られたとは言えまだまだスマートフォンは 時にはポケットに余る大きさであるのは確かです。 また如何押し込んでもなかなか腕時計のダイヤルケースに収めるには未だ無理があります。 然るに高性能コンピュータと化した携帯電話、スマートフォンと 腕時計の間には連携の生まれないのは返って可笑しなぐらいの状況が出来せしめられているのです。
近距離にデジタルガジェットが連携する方法には赤外線通信などもありますが、近年
Bluetooth v4.0では省電力通信技術 BLE が追加されていることで充電の手間抜きで駆動時間を凡そ2年とするのに寄与させました。 同通信方式を搭載したNECカシオのスマートフォン MEDIAS と常時連絡し、鞄にこれをしまった際にも着信などを腕時計で確認できるものとなったのです。 開発者インタビュー[※1] を読めば正しく省電力通信BLE規格の追加が盛り込まれたBluetoothのバージョンアップが ブレークスルーとしてこの製品の商品化がなったのでした。
この際に搭載された連携機能には基本的には Bluetooth v4.0のBLE向け標準プロファイルに沿ったものとして以下が有りました。
この発売時には勿論スマートフォンの代表たるアップル社のiPhoneとの連携も待望されました。 様々な問題から見送られていたこの連携が遂にこの2012年秋10月発売の GB-6900AA 及び11月発売の GB-5600AA で可能となったのです。 カシオ計算機ホームページには詳細が記されたBluetooth®v4.0対応G-SHOCK[※2] なるページも用意されており モバイルリンク機能 として以下が説明されています。
この如きガジェットは特にiPhoneユーザーには堪らないものです。 先ずは暫く静観すれば数寄者の向きが恐らくはレビュー記事をものするだろうと思えば 矢張り2012年10月20日のGB-6900AA発売以来、徐々にその類の記事が出揃ってきました。 これからカシオのBluetooth®v4.0対応G-SHOCK 腕時計を検討する向きには大いに役立ってくれるでしょうので 此処に幾つか其れ等記事を紹介しましょう。
以上10月の記事を幾つか取り上げて見ましたがすべて GB-6900AA 関連のものとなっています。 GB-5600AA については基本性能とメーカー希望小売価格は同様ですが 意匠が前者のラウンドデザインに対してG-SHOCK伝統のスクエアデザインを 継承したものとなっている点が異なるものです。 後者の発売情報は2012年11月18日時点では入っていませんが近日中の発売は予告される処ですので、 本記事に紹介した如きレビュー記事も近い内に見られるものとなって来ると思われます。
追記(2013年1月28日)
スマートウォッチの普及とBluetoothの最新バージョンの機能との関係について スマートウォッチとBluetooth4.0の深い関係 を配信しました。
参考URL(※)- MEDIASと連携するG-SHOCK『GB-6900』開発者インタビュー(週アス+:2012年3月15日)
- 製品情報 - BLUETOOTH WATCH - G-SHOCK - CASIO(カシオ計算機:2019年12月13日現在カテゴリー削除確認)