遂に全国初の逮捕者~B-CAS最悪のシステムとして機能し始める

何一つ対策のないまま拡大する一方であった B-CAS問題が遂に逮捕者を出してしまいました。

  • 有料TV見放題の不正カード販売 容疑者逮捕、全国初(西日本新聞:2019年5月14日現在記事削除確認)
  • 有料TV見放題の不正カード販売 容疑者逮捕、全国初(47NEWS:2019年5月14日現在記事削除確認)

以上、列挙する処などに2012年6月19日の記事として伝えられています。

記事は同日京都府警サイバー犯罪対策課が全国で始めて不正に書き換えた B-CASカードを販売した廉で不正競争防止法違反の疑いを受けた人物を逮捕したとします。 この人物は書き換えたB-CASカードをインターネットを通じ販売したそうで、 府警はカードの入手先についても操作を進めると伝えます。

かたむき通信には B-CAS をカテゴライズし、関連事項を配信して来ましたが、 然るべき関係者は何も対策を施していない状況です。 従ってこの問題は拡大する一方で一向に沈静化が見られません。 只、問題拡大の端緒とも言える BLACKCAS が一つ収束したのは実に他の更に大きな問題に包括されたからであるのは かたむき通信にも2012年6月16日 B-CAS問題拡散の発端BLACKCASカードとは?発生から収束への顛末 として配信した処です。

B-CAS問題の拡大としては何度か以下列挙する処について記しました。

  • BLACKCASカード
  • B-CASカード書換え
  • SoftCAS

しかし最初のBLACKCASがB-CASカード書換えに置き換えられ、 即ち今回の逮捕者が今や特別な知識がなくともコンピュータが少しでも弄られれば 誰でも可能なこの方法を用いて販売した所謂不正B-CASカードを作ったことは想像に難くありません。

B-CASカード書換え問題は実に敷居の低くなったこの行為が 然るべき関係者が現在言う処の違法、今回は 不正競争防止法 に違反することが恐らくは全く周知されていません。 然るべき関係者もそのために何某かの措置をなしたかを仄聞にして聞きません。 メディアに問われるに従って遺憾であると述べるのみです。 然るに此処に問題が発生します。

B-CASカード書換えを然るべき関係者が厳しく刑事罰を与えるべきと迄する所謂違法性を 知らずに実践してしまう人物が当たり前の如く現れます。 先日Twitter上で友人にB-CASカード書換えを依頼し、 そのカードで有料テレビを無料で視聴出来るのを B-CASパワーアップと称して実名でTweetしたことなど良い例でしょう。 然るべき関係者が言う処の違法性を彼は全く感じていないのです。

この事態を敷衍すれば、 金銭的なり自尊心なりにメリットの生ずるごく簡単な行為が それと知らせぬまま突然厳罰に処す、 言って見れば大掛かりな囮捜査の感すら抱かせる状況が生まれ兼ねません。 そのシステム的な不備を様々指摘されて来たB-CASは 遂に最悪、最凶のシステムとして機能し始めることが危惧されます。

B-CAS社、総務省、民放連など 然るべき関係者が何の対策も施さずいて、 只に警察に任せ刑事罰を与えるのみが対策だとしたら 何時か何処かの共産主義国を想わせる措置で実に悲しいことです。

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