高級寝具エアウィーヴは日本人による日本人のためのマットレス

人生の多くの時間は睡眠に費やされるのですから 出来ることならば快適にその時間を過ごしたいもの、 と言う気持ちが人々の心の中にもあるのでしょう、 多少値は高くともその寝心地の良さが口コミで伝わり 遂にはTBS系の人気バラエティ番組 リンカーン に取り上げられ、尚又人気が高まったようです。 その寝具の名を エアウィーヴ と言います。

これを世に送り出しているのは 日本高圧電気株式会社 の子会社と言う経歴も面白い 株式会社 ウィーヴァ ジャパン です。

沿革を見れば2004年11月のクッション材・リサイクル商品の製造及び販売を 開始したのが設立経緯と言えるようです。 サイトにも製造品目がエアウィーヴの他に ベッド・ソファー用クッションと言う シーコアクッション が挙げられているのに関連性と共に同社のコアコンピタンスを感じます。 言うなればエアウィーブはクッション材の到達点とも言えるでしょうか。

同社のサイトでは以下の様にエアウィーヴの特徴が説明され、 自社製品に対する自負を強烈に感じさせるものとなっています。

  • 和の国の技が生んだ繊細なつくり
    空気をあむという発想から日本人のカラダ、日本の風土に合わせて生まれた、 新樹脂素材の繊細なつくりのマットレスがこれまでにないしなやかな寝心地、快眠環境を齎す。
  • 上質な睡眠環境
    新素材の極細繊維状の樹脂からつくられた空気の層から構成されて通気性に優れる。 専用アウターは湿気を速やかに吸収・放散する特殊な繊維を採用。 製品になるまでをワンストップで生産できる体制で安定・安心の品質を実現。
  • 素材へのこだわり
    空気を寝具の素材として拘り、樹脂素材を巧みに用いて空気の層をつくり上げている製作者は 竹細工職人や一流料理人に通ずるクラフツマンを有する。
  • 開発の原点
    日本人による日本人のためのマットレスをつくることが開発思想。

自社製品への自身と共に如何にも拘りの感じられる主張となっているではありませんか。 さてこのエアウィーヴ、単に製品への拘りがあるだけではありません、 売り込み方にも拘りがあったのでした。

あったと言うよりはそうするしかなかったと言った方が適切かも知れません。 製品を世に問うた当初はその知名度のなさからエアウィーブに限らず苦戦は必至です。 これを打破するにエアウィーブは拘りをキーワードにしたとも言えるのです。 それはアスリートの力を借りることでした。 その経緯は週刊ダイヤモンドの起・業・人の第135回は2011年1月7日の記事 アスリートに人気の薄型マットレス 「本物」だから時間をかけて育てる ウィーヴァ ジャパン代表取締役社長 高岡本州 に詳しく有ります。 同社代表の名前は 高岡本州 社長、たかおか もとくに と発音されるのですね。 企業情報を見た時はお名前を本社所在地だと思ってしまいました、失礼。

週刊ダイヤモンド記事に依れば1年間に200枚の試作品を拵え ビジネス的確信を深めて満を持して2007年6月に発売するも待てど暮らせど注文が来ず愕然としたとのこと。 しかし此処が踏ん張り処と 無理に宣伝したりせず、コツコツ評判をつくっていこう と考えたのが良かったのでしょう、 そうとなれば誰に試して貰うのが一番なのかと冷静になったとき、思い浮かんだのが アスリート だったのです。 ここで打った手もまた適切だったのは オリンピック選手達がトレーニングに来る国立スポーツ科学センターの宿泊施設に 無料で納入 したことでしょう。 これなどインターネットで最近流行りのフリーミアムモデルを思わせます。

勿論本当の口コミには時間が掛かるのは覚悟の上でした。 他チャンネルへの苦しい営業も弛まず努力されたとのことです。 それはやがて実を結びエアラインや百貨店、高級旅館などが 2010年の後半に至って採用を次々と決めてくれる様相を呈した次第。

ブランドをつくるには、結果を積み重ねるしかない とは真に以て響く言葉でそれは例えば些か突拍子が無いかもしれませんが、 このかたむき通信も含むブログにも広く適用され得るものだと思います。

急がば回れとばかりに高岡社長の長年に渡る努力が 今回、人気テレビ番組で取り上げられることにもなったのでしょうね、 真に以てご同慶の至りです。

追記 (2012年8月4日)
エアウィーヴがロンドンオリンピック選手団に大量採用されたのを受け ロンドンオリンピック日本勢を陰で支えるエアウィーヴ を配信しました。

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