欧州ではフランス革命以降、図書館や博物館のように極く当たり前のように存在する 公文書館 も日本ではその歴史は意外に新しいものでした。 Wikipedia[※1] の当該項目中に 日本国内の公文書館一覧 を見れば宮内庁書陵部は別格として国立が古い中にも 国文学研究資料館アーカイブズの1951年が最も古く、 その次となる国立公文書館や外務省外交史料館でも20年飛んだ1971年、 県立などには1970年代に幾つか見られる他は2000年を過ぎてからの設立となっています。
従って時代的に若い設立時期が多く特に2000年代以降の設立となれば 歴史的な史料としての公文書を扱う機関ながら 年輩者には返って馴染みが薄いかも知れません。
その公文書館は一度歴史ファンや家系図ファンの知る処となれば忽ち役に立つ機関へと早変わりするようです。 それと言うのも毎日新聞のオンライン版に2013年2月6日に伝えられるのが、越前市の一般の方が 福井県文書館 を利用して家系図を作成したと言う記事[※2] が配信されているのでした。
この方は眼鏡店を経営し古文書などの学問を専門で学んだこともないものの 4年前に図書館に足を運んだ際、併設の文書館に気付いてからは、 どうやらのめり込んでしまうこととなり、 お店の定休日など、暇を見付けては足繁く通い、 遂にはご自分の先祖を突き止め、家系図まで作成してしまったそうで、 全く以てその粘り強さと古文書を併せて学習された研究熱心さには敬服する処です。
図書館には司書(librarian)、
博物館には学芸員(curator)が配置されるように公文書館には
- Material in the New Orleans city archives( photo credit: ALA TechSource via Flickr cc)
- 公文書館(Wikipedia)
- ファミリーヒストリー:自らのルーツ探る 越前の中條さん、県文書館に通い続け−−挫折の連続…家系図も作成(毎日新聞:2013年2月6日:2019年8月23日現在記事削除確認)