風の谷のナウシカのノーカット版~放映後には庵野秀明さん企画『巨神兵東京に現わる』情報も

日本アニメの巨匠宮崎駿監督に於いては名作揃いで 何を代表作に挙げて好いやら分からなくなってしまうくらいです。 かたむき通信的には2012年3月24日の記事 13回目のテレビ再放映~ルパン三世カリオストロの城 に取り上げた ルパン三世カリオストロの城 こそ初監督にして監督代表作に推したいところですが、 ファンにはそれぞれ思い入れも多く、 風の谷のナウシカ を挙げる方も多いのではと、思います。

カリオストロの城のテレビ再放映について前回記事にしたのですが、 これに続いてはこのアニメーション映画、風の谷のナウシカが 明日2012年5月11日午後9時より日テレ系金曜ロードSHOW!で ノーカットで放送される予定となっています。

1984年公開宮崎駿監督作の漫画のアニメ化である 風の谷のナウシカについては既に皆さん充分ご存知の名作で 余り付け足すこともないのですが、 今回は放映後にちょっとした余禄がつくのだそうです。

風の谷のナウシカでは高度に発達した文明の破壊された後の世界が描かれていますが、 この世界を焼き尽くした7日間の主因と演出されたのが謎の 巨神兵 でした。 真っ赤な画面を蠢く巨神兵なる物体は物語の前置きに関わらず その不気味さを以て強烈に記憶に残されている方も多いことと思います。

この巨神兵を中心に据えた物語が今回企画され、 特撮短編映画化されることになり、そのタイトルも 巨神兵東京に現わる と言うもので、その情報と加えてシーンがワンカット、 ナウシカ放映後に配信されるのだそうです。

企画は庵野秀明さん、 宮崎駿監督に巨神兵使用の許可を取るにあたっては 主人公であるナウシカを登場させないことを条件に快諾を得たそうです。 更にはジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが 事前にナウシカに登場した際の蕩ける前の巨神兵のデザインを 宮崎駿監督に見せたところクスッと笑う表情を見せたのだとか。

その特撮映画なる意味は今ではSF物にはあらずとも当たり前のCGを一切使わないと明言され 5分以上、10分未満の尺で絶賛制作中とのことです。

何とも興を惹かれるこの特撮短編映画は 実は東京都現代美術館で今年2012年7月10日から10月8日までの3ヶ月間に渡り催される 館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 なる名称の展覧会での上映の為に制作されるのだそうです。 日テレホームページにはスペシャルサイト 館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 も用意される念の入れようです。

この記者発表はこのネット時代もあってか ナウシカ放映の前日である本日2012年5月10日の14時から15時までニコニコ生放送に於いて バーチャル観客8000人の記者会見 館長 庵野秀明 特撮博物館 inニコファーレ で、最新機能 バーチャル観客システム を採用して放映されました。

庵野秀明監督のコメントは 消える運命にある特撮を何らかの形で後世に残したい切望とも思える気持ちが 切々と伝わるものでした。

この特撮短編映画 巨神兵東京に現わる新世紀エヴァンゲリオン風の谷のナウシカ のファンならずとも見逃せない一本となるのではないでしょうか。

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