ありそうでなさそうな漫画のお肉、 両端からはみ出した骨を握り締めて真ん中の肉塊を豪快に頬張る、 こんな夢の食品を現実にしてくれた商品が有りました。 エスケー食品株式会社 が提供していた ギャートルズ肉 です。
GIGAZINEの2009年3月12日の記事 アニメの骨付き肉を再現したギャートルズ肉、試食レビュー ではそのギャートルズ肉を実際にオンラインショップで購入、 食べてみた感想が面白いものでした。
しかしそれももう食べられなくなってしまうかも知れません。 エスケー食品株式会社の倒産が伝えられたからです。
帝国データバンクの大型倒産速報には2012年5月25日に エビフライ・天ぷら等の製造販売 エスケー食品株式会社 民事再生法の適用を申請 負債51億円 (2019年2月23日現在記事削除確認) が配信されました。 この記事に依れば同社は5月25日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、 同日保全命令を受けたとなっています。
惜しむらくは主業務は堅調に推移しており 経常利益では1億円超を確保しながらも倒産の憂き目にあってしまったことです。 帝国データバンク記事には原因の一端として デリバティブ取引 が上がっており、これは先物取引やオプション取引など金融派生商品取引全般ですから 本業とは考え難いものでしょう、 資産運用に失敗しての倒産である蓋然性が高いようです。 これではまるでバブル景気崩壊後の失われた10年に於ける出来事のようです。
ギャートルズ肉のような面白くて話題になる商品を提供してくれる企業には 是非頑張って世の中を明るくして欲しいですし、 今回の民事再生法の適用で身を軽くして、 また経営陣も入れ替われば本業務自体は健全なのですし、 近い内の復活もあるのではないかと思われます。
追記(2012年6月11日)
残念ながらエスケー食品の破産宣告が伝えられました。 詳細を記事 ギャートルズ肉のエスケー食品を追い込んだデリバティブ取引(為替予約契約)と金融機関の責任 にして配信しました。
追記(2013年8月24日)
エスケー食品のギャートルズこそ消えたもののその思想は脈々と受け継がれているようです。 AKB48がギャートルズのお肉を喰らう を配信しました。