痛快!ビッグダディ と言えば今は日本で失われてしまった大家族の生活がドキュメンタリーで描かれる テレビ朝日系列の人気テレビ番組シリーズですが、 この人気を見込んで敢えて日本テレビ系列のこれも人気番組、 世界の果てまでイッテQ! の裏にぶつけたところ思ったような成果が上げられなかったようです。
ビッグダディは不定期の密着ドキュメンタリーで特番的な性質を持ちますが、 この日2012年4月29日にぶつけたイッテQ!側も特番で 春のシャッフルスペシャル であったことも災いしたかもしれません。 数字的には第15回となるビッグダディは10.6%に留まったのに対し、 イッテQ!側は15.0%でした。 敗北と入っても数字的には二桁の視聴率を確保、 相変わらずの人気は証明したことになるのかも知れません。
但しビッグダディ側にはテレビ局の思惑が入り過ぎているという批判も出始めており、 初期の人気を博し始めた頃の新鮮さが失われているとの指摘もあります。 今後の取り組み方針に因ってはこのシリーズの人気にも左右する 今は分水嶺にあるのかも知れません。 そんなことは構っちゃいられないのがビッグダディの魅力であり人気の源泉なのでしょうが、 日本人を元気付けるこんなシリーズは是非、自然なまま長く続いて欲しいものだと思います。
同日4月29日は日曜日でもあり、夜はお馴染み大河ドラマの放送時間帯でもありました。 2012年のNHK大河ドラマは松山ケンイチさん主演の 平清盛 は視聴率の苦戦がしばしば伝えられるところでもあります。
その初回は残念ながら大河史上ワースト3位の17.3%でした。 常時二桁台は維持するものの其の後も大河ドラマにしては芳しからぬ数字で、 第5回までは15%以上を維持するも第6回では適わず13.3%、 更に第13回及び第16回では最低11.3%まで視聴率は落ち込んでしまいました。
平清盛はその放映開始時からその映像、海の色について 兵庫県の井戸敏三知事の批判を受けるなど些かケチが付いた印象もあり、 第1部全16話を通しての平均は14.5%と、 今時のドラマとしては大成功だと思うのですが、 矢張り大河ドラマともなるとその経費、陣容、歴史などから どうしても満足がいかない数字でもあるようです。
そこで第2部開始となる29日放送分からは NHKとしては平清盛に梃入れを表明していました。 もともと長い歴史から潜在的なファンを多く抱えている大河ドラマですから そうまで言うなら見てみるかと皆さんが思ったのか 当日の視聴率は少し持ち直した13.9%となりました。 それでも残念ながら世界の果てまでイッテQ!の15.0%には届かなかった訳です。
こう見てみるとビッグダディや平清盛に責任があるのではなく イッテQ!の際立った強さについて考えた方が自然な感じがします。 同番組は珍獣ハンターで子供達にも大人気、同番組のスターとも言えるイモトさんや 孤高のアイドル手越君との遣り取りが面白いお祭り男宮川さん、 温泉巡り?の森三中さんに酔っ払いベッキーに加え リアクション王、ご意見番の出川さんと特異キャラクターが勢揃い、 更には準レギュラーも際立つキャラクターで層も厚く、 これら綺羅星の如き面々を取り纏めるのが ベテランのウッチャンとあってはその強さも頷けようと言うものです。
競馬などでは時折産まれた時代が悪かったと 強いライバルを横目に見遣りながら呟かれるものですが、 テレビ番組でも同じ様なことが言えるのかも知れません。 その陣容を見る限り暫くは世界の果てまでイッテQ!の時代は今暫く続くのでしょうね。
追記(2019年11月25日)
イモトアヤコさんとイッテQ!番組ディレクターの