世界的な問題であるのは勿論ですが 特に日本に喫緊なエネルギー問題で まだまだ発電量の割合は低いと雖も多くの人々が注目、参入するのが 太陽光発電 でしょう。
以前は取り分け日本が世界に抜け出る勢いの分野でしたが 近年欧州にそのお株を奪われていた処、 去年2011年の大震災及び原発問題と相俟って 今脚光を浴びると共に再び成長が期待される分野となっています。
世界に目を向けて見れば、 日経BPの2012年7月25日の時事深層の記事 サハラで発電、日本が存在感 にアフリカ大陸、アルジェリアの国家的プロジェクトに 日本の提案する太陽光発電計画が重要視されていると言います。 従来サハラ沙漠に於いては太陽熱、風力などの自然エネルギー構想が主力でしたが、 これがその実現性から太陽光発電に傾いていると言う按配です。 なんとなれば太陽光発電そのものの効率の高い土地であるのに加え 太陽電池材料のシリコンを無尽蔵に保有する地域であることも大きいのです。 太陽電池生産から発電まで一貫することでコスト削減が図れる訳です。 またアルジェリア国家に取っても太陽光発電関連事業への 波及経済効果の好影響も鑑みられています。
この如き日本の保有する有望な資産としての太陽光発電ノウハウを見た時 転じて国内市場を見てみればまだまだ手付かずとも言える状態にあるようです。 ドイツ銀行が日本の太陽光発電市場としての日本を分析しているのを 紹介する記事がpinponcomの2012年7月4日の記事 ドイツ銀行による日本の太陽光発電市場に対する見通し (2019年8月12日現在記事削除確認)です。 まだまだ伸びる余地があるのが記事に知らされますし、 それは本記事にあるように参入者が増せば増すほど促進されるでしょう。
一方pinponcom記事には課題も記載されており その一つが土地の問題とされています。 アルジェリアではサハラ砂漠にこれは解決されている問題ですし、 この土地問題故にかたむき通信2012年7月4日の記事 発電の集中と分散~淡路島太陽光発電と三菱重工MEGANINJA(メガニンジャ) には淡路島を全国でも有数の太陽光発電好立地条件を備える地域として紹介したのでした。
この日本に於ける土地問題を反って武器に一気に市場を握ろうと企てる プロジェクトが本日2012年7月26日、ITmediaの記事 太陽光発電を農業施設400か所以上で展開、ソフトバンクよりも早く200MW実現へ に紹介されました。 通信事業を主業務とするソフトバンク社が一躍太陽光発電のトップ企業に躍り出たのは かたむき通信にも2012年7月22日の記事 太陽光発電国内トップ企業ソフトバンク~基地局設営のノウハウ活用か に伝えましたが、同社200MW規模の太陽光発電事業の目論見を上回る速度で の2014年度末にも達成しようと言う計画が当該プロジェクトには予定されています。
その秘密こそ全国に構える大型の畜舎や選果場、物流関連施設など利用です。 これを運営する全農(全国農業協同組合連合会)即ちJAと三菱商事との合弁企業が このプロジェクトを推進するという寸法です。 成る程、広大な第1次産業関連施設のメガソーラーへの利用は理に適ったものだと首肯せしめられます。 恐らく計画は着々と停滞無く進捗されるのではないでしょうか。
ソフトバンク社には思わぬ処から強敵が出現したものです。 しかしこの競合は孰れ利用者にはメリットが齎されるものでしょうから、 諸手を挙げて歓迎したいものです。 そして願わくばかたむき通信2012年6月26日の記事 再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始と太陽光発電を取り巻く思惑 に伝える経産省肝煎りの 再生可能エネルギーの固定買取価格制度に於ける買取価格及び期間等 が利用者の視点に立って近い将来に見直されるように希望します。