SUV とは Sport Utility Vehicle の略であり多目的スポーツ車を指しますが、 スバルはSUVにカテゴライズされながら従来言われる この枠には収まりきらないことを主眼に 富士重工業株式会社 は新型モデルを開発したとします。 それは クロスオーバー 、SUVをオンロードでも快適に走る様に振られたカテゴライズですが、 如何様ゴツイ印象のあるSUVと比較して 立体駐車場にも対応出来る様に車体をコンパクトにまとめるなど、 更に都会への適用度を増しました。
新型モデルは SUBARU XV であり、 SUBARU XV スペシャルサイト (2019年10月16日現在コンテンツ削除確認)も用意されています。
その車名は公式サイトには SUBARU XV で通されているのですが2012年9月25日付け公式プレスリリース[※1] には スバル インプレッサ XV と謳われています。
富士重工業、即ちスバルの謂わば アーバン・クロスオーバー とも言うべき開発コンセプトは ヨーロッパでも求められているものでした。 その求めに確り応えたXVは先行して7月から発売されているスイスでは 発売初月の7月こそ4位に留まったものの、 次月8月は販売台数を伸ばしついにベストセラー自動車[※2] となっています。
話題に欠かない新型モデルXVですが、 矢張り今スバル車と言えばその注目は アイサイト にあるでしょう。 アイサイト(Eye Sight)とはかたむき通信にも伝えた[K1] ように 車載カメラを利用した衝突防止装置 でスバルが開発した独自の技術です。
右の図はスバル公式サイトに用意されているアイサイトの図ですがそこには 常時前方監視するステレオカメラが必要に応じドライバーの運転操作をアシストするとあります。 事故を起こさないための多彩な機能を搭載する、とのことですが、 先ずその最も顕著なものは追突防止でしょう。 また今年は特に高速バスの事故が相次ぎ[K2] 過剰な勤務体系が生んだ悲劇の引き金が居眠り運転であるとして、 さまざまな方面から居眠り運転対策がなされました[K3] が、アイサイトは此処にも大きな助力となるものです。
世に好感を持って迎えられたこの運転アシスト機能である アイサイトをスバルは同社の全車に搭載するべく目論んでいますから 当然の如く新型モデルのXVにも搭載されます。 XVではアイサイトが更に改善されたバージョン2が備えられるのでした。 但し注意しなければならないのは全グレードへの適用ではないことです。
新型スバル インプレッサ XVにはプレスリリースにまとめられるように3グレード用意されます。 スバルから公式に配信されたスペックを下表に記します。
車種 | 価格(単位:円) | ||||
---|---|---|---|---|---|
グレード | エンジン | 駆動 | 変速機 | 消費税込 | 消費税抜 |
2.0i | 2.0ℓ水平対向 4気筒DOHC |
AWD | リニアトロニック | 2,194,500 | 2,090,000 |
2.0i-L | 2,362,500 | 2,250,000 | |||
2.0i-L EyeSight |
2,467,500 | 2,350,000 |
表中に赤い太字で示したグレードこそアイサイトの搭載されるグレードです。 車両価格からも最も上級グレードに装備される機能と言えます。 概観からも室内バックミラーの両脇にカメラの備えられているグレードこそ スバル自慢のアイサイト搭載車と分かります。 なお、スバル公式ホームページにも専用の紙幅[※3] が割り当てられています。
今はこのように最高グレードにしか用意されないアイサイトですが、 孰れ全車種に加え全グレードに搭載されて欲しいものです。 勿論それには大いにアイサイト搭載車が売れて、 メーカーとしてのモチベーションとスケールメリットが生じる必要があるのでしたが、 此の度登場のスバル インプレッサ VXは どうやら此れが適うべく大いに人々の評判を取っているようです。
かたむき通信参照記事(K)- スバルが渋滞運転ラクラク装置アイサイトを全車搭載~BRZも検討(2012年6月17日)
- クルージングワールド社の事故発生に見直しが必須の高速バス事業者の経営継続性(2012年8月3日)
- ナップ・ヴァイーブ・プラス2が品薄~相次ぐ居眠り運転事故に対応(2012年5月17日)
- 新型 スバル インプレッサ XV を発表(富士重工業株式会社プレスリリース:2012年9月25日)
- スバル XV、スイスのベストセラー車に…8月(レスポンス:2012年9月21日)
- SUBARU XV 2.0i-L EyeSight(スバル公式ホームページ)