スバルが渋滞運転ラクラク装置アイサイトを全車搭載~BRZも検討

加藤浩次さんと進藤晶子さんが司会進行のTPS系の人気テレビ番組 がっちりマンデー!! では2012年6月17日にメーカー 富士重工業株式会社 の自動車部門である スバル の特集が組まれたそうです。 タイトルも スバル車(秘)渋滞運転ラクラク装置 だとか、なぜ国内ではシェア第8位と大手メーカーでは最下位の同社にスポットが当たったのでしょうか?

スバルは珍しいエンジン形式、俗にボクサーエンジンとも呼ばれる 水平対抗エンジン を得意として他社が追随し難い安定性を実現して定評があるところですが、 取り上げられたのはそれだけではないようです。

それはどうやらタイトルにもあるように 渋滞運転ラクラク装置 のお陰が大きかったようです。 この装置の名前を アイサイト(EyeSight) と呼びます。

富士重工業はその前身が飛行機メーカーである 中島飛行機 だったことでパイロットを守るように運転手を守る安全性に力を入れています。 エンジンの衝撃吸収性を上げるなどの受動的工夫もありながら 積極的工夫としてのアイサイトが考案されました。

アイサイトの機能を端的に言えば 車載カメラを利用した独自の衝突防止装置 となります。 人間の目の他にテレビカメラが車の周囲を監視、 危険を察知すれば対応してブレーキを掛ける機構です。

例えば車の近くに歩行者など認めれば自動的にブレーキを掛け、 速度が時速30km以内ならば自動停止させます。 未だ能力を発揮するのは特定の条件下であるとの評判もありますが、 いざと言うときに心底良かったと思い、 搭載の事実さえ忘れていた機能に感謝する日がないとも言えません。

上は出来ればその機能の発揮は避けたいものですが、 また機能の応用は車間距離の調整にも利用可能です。 帰郷時のUターンラッシュや行楽地への道すがら、 のろのろ運転の大渋滞に辟易したことはないでしょうか? このときアイサイト搭載車ではハンドルのスイッチ操作で 前の車との距離を保った自動運転をしてくれるのです。 これは日常的に利用する機会も多いという方もいるでしょうし、 となれば実に有難い機能と言えるのではないでしょうか?

このアイサイト、実は同様の機能は勿論、 自動車メーカーは各々、それぞれの方法論で以て開発を進めていて一般には プリクラッシュセーフティシステム と呼ばれPCS(トヨタの商標登録有り)と略し称されることも多いようです。 そのスバル版がアイサイトであるのですね。

PCSの実現にはセンサーが必要でこれは大きく レーザーや超音波によるレーダーとカメラに分かれ、 長短所がどちらにも有りますので併用する方式も実現されています。 アイサイトはこれをカメラに依って実現していることになります。

スバルのアイサイトが評判が高いのは開発から20年もの月日が注がれ、 その期間は当初利益貢献しないのが理由で他の研究施設を借りるなど 肩身の狭い思いをした開発者の連綿たる改良の努力の甲斐があってのことのようです。 そのお陰で2010年に発表された新型アイサイトは俄然注目を集めました。 この新型アイサイトについてはスバルの公式ページ 事故を起こさないクルマを目指し、運転支援範囲を大幅に拡大した先進運転支援システム「新型EyeSight(アイサイト)」を開発 が用意されて詳細を見ることが出来ます。

こうした地道な努力が実るのは他人事ながら嬉しいものですね。 アメリカでもこのお陰かスバルの新車販売台数は上昇するなど好調であるそうで、 ご同慶の至りです。

この評判の高いアイサイトは現在レガシィとインプレッサの2車種に搭載されています。 富士重工業は2012年5月28日にこれに加え同社が単独で開発、生産している 全5車種に搭載する旨、吉永泰之社長が読売新聞とのインタビューで明らかにしました。 またトヨタ自動車と共同開発して、トヨタでは 86 として販売する生産の間に合わないほどの人気小型スポーツカー スバルBRZ への導入も検討しているそうです。

凡そ自動車事故の原因の殆んどが人為的ミスに因るもので 自動車の根本的欠陥は人が運転することにあると言っても良いくらいです。 IT企業のGoogleなどでは自動運転車の実験を繰り返していることは かたむき通信にも2012年5月9日の記事 Google自動運転車が公道で自動走行テストする許可取得 に伝えました。 此処迄一気に実用化を図るのは極端に難しいことでもあります。 Googleのように全面的自動化とは逆方面から、 スバルのアイサイトのように従来の自動車から一歩ずつ 安全に向けて進化していく方向性も有って然るべきものであり、 その進化過程に於いても効用は発揮されるものと期待されます。

追記 (2012年9月26日)
富士重工業株式会社のアイサイトを搭載したスバル インプレッサVXの発売発表を受け スバルインプレッサXV登場~アイサイト搭載モデルもラインナップ を配信しました。

スポンサー
スポンサー